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再開発から取り残された、混沌の坩堝のような場所。
棄てられ廃墟となった五階建ての雑居ビルを、そこに巣食う者達は
シーサイド九龍
と呼んでいた。
吹きさらしの屋上から望むのは、シーサイドタウンの顔、大観覧車。
宵闇の中、紫煙をくゆらせながら、ライトアップに彩られた観覧車の夜の顔を遠くに望むのが、シーサイド九龍の蜘蛛
ジニー・劉
のお気に入りだった。
「いいロケーションだね」
突然掛かった声に、ぎょっとして振り返れば看護師の
拝島 薫
。
あまり女を感じさせない薫だが、女性恐怖症のジニーは、やや顔をしかめた。
「あんた……、こんなとこまで来たのかよ」
「不法侵入を気にする所じゃないでしょう?」
「まあ、そうだけどよ」
所在なさ気に柵をにもたれかかれば、それなりに重い手荷物を押し付けられた。
「な、何だよ、コレ?」
「おすそわけ。年配の患者さんが、よく持って来てくれるのだけど、食べきれないから。
近場に欠食系青年が居てくれて、助かるよ。腐りやすいものもあるから、早めにね」
目を落とせば、荷物を包んでいるのは風呂敷で、確かに年寄りのセンス。
たくさん詰まったタッパーは、甘露煮など煮物が中心のようだ。
「おい、俺だってこんなにゃ食えねぇよ」
「おすそわけといえば、近々星ヶ丘の養護施設でチャリティをやるんですって」
「あぁ? だから何だってんだよ?
あ……そういや部屋にいらないガラクタが、たくさんあったな」
ジニーの独白にも似たぼやきに、薫は浅く笑った。
「それじゃ、そういう事で」
「待った。
三下 ゴロー
って、今どうしてんだ? あんた会ってんだろ」
ジニーは、立ち去る薫を呼び止める。
発狂し地下に幽閉されているゴローとは、ジニーも過去に
深く関わった
から。
「特に変わりは」
「そっか。愛されてても歪むだなんて、贅沢なこった」
「過度の期待というのも、辛いものなのかもね」
「期待、か」
ジニーはチラと、母の事を思い出した。
「バカバカしい。あの婆さんと俺のお袋じゃ、全然違う……」
短くなった煙草を、ジニーは足元に落として踏み潰した。
●
数日後。
その細腕で
お好み焼きの店・『うさぎ屋』
を切り盛りする、若き女店主・
宇佐見 満月
は軽トラの窓から顔を出した。
「うん? なんだい、あれは。布団が動いてる……?」
追い抜いて車を停めれば、築38年を数えるアパート
ねこじま荘
の管理人・
高城 律
が壮絶な顔で、数枚束になった布団を運んでいる。
「ちょっと、あんたフラフラして大丈夫かい? どこまで行くつもりさね!」
威勢の良い満月の声に顔を上げた律は、一寸目に入った光に、うっと目を背ける。
「いや、星ヶ丘でチャリティやるって聞いたから……。
ウチのアパート全盛期だった頃の、名残のオフトゥンさんを押し付け……げふん、譲りに行くわけだ」
話は単純だが、無謀な計画。満月は、口をあんぐり開けた。
「星ヶ丘まで、どれだけ距離があると思ってるんさね!
でもあんた、ツイてるよ。丁度あたしも、同じとこ向かってたんだ。遠慮はいらないよ、乗りな!」
気のいい満月が、律を助手席に手招く。渡りに船とは、まさにこの事。
「ありがたい……そうさせてもらうよ」
「いいってことよ、困った時はお互い様ってね!」
助手席のシートに身を預けると、全開にした窓から吹き込む風に、律はようやく人心地。
「助かった……恩に着る。正直運ぶだけで精一杯で、死にそうだったんだ。
モヤシに日光とか、殺す気かっての。
あ、ちゃんと、これからの時期に合わせて、タオルケットも持ってきたぞ」
「だいぶ蒸し暑くなってきたから、そりゃ助かるだろうね。
あたしは自治会に働きかけて、小中学生の卒業生がいる家から、お古のジャージを集めてきたさね。
確か、どこの学校も指定ジャージは替わってなかったろ?」
律がトラックの荷台を見やれば、積まれたダンボールの隙間から、体操服らしき布が見える。
「名札はあたしが外しておいたし、新しい名札もあるから、バッチリ使えるはずさ。
……今は着ているモノが違うからといって、いじめる事があるって言うじゃないか。
あたしゃそんな寂しい事は嫌だからねぇ、何とかしてやりたいんさ」
子供達に非は無いが、幼いゆえの無邪気な残酷さは、時に自分より立場の弱い者に向かってしまうものだから。
皆が等しく胸を張り、生きてゆけるように。
「ところであんた、大事そうに何抱えてんだい?」
唐突に満月に話を振られて、律は膝の上に置いた鞄を慌てて握り締めた。
「あ、いや。布団だけっつーのも侘しいかと思って……スケッチブックを……」
無意識に目を泳がせる律に、満月は「ふうん」と一言。
偶々同行する事になった、やせぎすの青年は、確かにアウトドア派には見えない。
絵を描いてやるんだと言われれば、満月は疑う事無くそれを信じるだろう。
僅かな沈黙に律は、気付けば弁明するように喋り出していた。
「……子供は正直得意じゃねぇんだよな……。
いやニートだから、絡まれたら絶対体力持たないとかいう理由ではなくてだな」
「あはは、なんだいそりゃ。あんた、少しは外に出て体を鍛えなよ。将来、寝たきりになっちまうよ?
子供の遊び相手なら、それこそ丁度いい運動になるさね」
気さくに笑い飛ばしてくれる満月が、律にとって今は救いだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月19日
参加申し込みの期限
2013年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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