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薫を伴って訪れた、三下邸。
千代子夫人の部屋には、修が持参した最高級ダージリンが英国製のティーセットで振舞われ、フルーティな香りが広がった。
「上品な香りですこと」
上流階級の夫人独特の、ゆったりした喋り方は相変わらずだ。
「マダムに飲んでいただきたくて、用意しました。紅茶の最高傑作。ギリギリで今年の物が入荷したんですよ。
俗説ですが、初物を口にすれば寿命が75日延びると言いますし」
「まあ……! そんな価値のあるものを、私のためにわざわざ?」
何不自由ない暮らしを送っているのに、マダムは決して感動を忘れない。
感謝と、無邪気な感激を繰り返し口にするマダムに、修も満足そうに笑みを零す。
真央は高価な茶器に若干、緊張の色を見せながらも、たくさんの材料を指差した。
「今日はチャリティで養護施設の子にあげる、お人形作ろうと思うのだ。
子供達が喜んだら、マダムちゃんも元気が出るかもって思ったのだ。
無理しない範囲で、一緒に何か作りたいのだ」
袋から色とりどりの毛糸やボタンを取り出して見せれば、マダムも目を輝かせた。
「真央ちゃんは、これで動物の編みぐるみを作るのだ」
「ステキな動物園が出来そうね。懐かしいわ、私も息子達のセーターをたくさん編んだものよ」
五人の息子を持つマダム、どうやら編み物は得意らしい。
そうなると、気になるのは体への負担だけ。薫に視線を流すと、彼女は少し考えて答えた。
「あまり根を詰めすぎない程度にね」
修が解いた上等なセーターは、癖が矯正されて毛糸玉に。
古着屋で集めたものは糸が細すぎて毛糸玉には出来なかったが、手を加えれば切って使うことが出来て重宝した。
何よりミシン掛け可なのが、作業もスピーディでありがたい。
「機械編みの繊細な模様をそのまま利用出来るから、ポップになるな」
上着を着たような格好になった編みぐるみ。女の子達が、大層喜ぶだろう。
「かわいらしい事。
なんだか童心に返るわ……娘が欲しいと神様にお願いしていたのが、今になって叶ったみたい」
老眼鏡を掛けたマダムが、楽しそうに針を動かす。
作っているのはニット帽。
使うのは少し先の話だが、真央もニット帽のサイドを飾る小さな花をせっせと作っている。
「マダムちゃん、娘が欲しかったのだ?」
「ええ……でも私は幸せよ。真央ちゃんや、お友達の方がこうして来てくれて。
やっぱり思い切って、この島に来て良かったわ」
真央の表情が明るくなる。
「真央ちゃんも、マダムちゃんにお友達に……あとおネコ様がいっぱい居る、この島が大好きなのだ!」
「まあ、真央ちゃんは本当に猫が好きなのね」
「おネコ様最高なのだ♪」
にんまり笑う真央と、休みを挟みながら共同制作した子供用の帽子は、素朴な暖かさを感じさせる。
「これを被っている所を、この目で見られれば嬉しいのだけれど……」
「きっと似合って かわいいのだ、マダムちゃんも一緒に見るのだ♪」
談笑しつつお茶を飲む真央とマダムを横目に、修は気になっていた事を薫に尋ねた。
「手術とろっこんの治療の併用ね……うん、物理的には可能だと思うよ」
修は個室の手配や、掛かる費用についても心配したが、問題ないと薫は言った。
「三下家の大奥様だもの。医局にも顔が利く様だから、優秀な人材を手配してくるでしょう」
「必要なのは手術に耐える体力、そして手術に踏み切れる程度に回復させる事……か」
治療を諦めて抗癌剤未使用なのが、皮肉にもマダムの体力を温存している。
だが何箇所にも転移した癌を摘出する大手術をするには、未だ状況は厳しい。
「定期的に検査をして、もし “状況が変わったら” 報せてもらえますか?」
治療では直接役に立てないけれど、出来うる限り環境を整えてやりたい。
それが修の願いだ。
「ええ。奥様はメンタル面では、皆のお陰で安定しているから。
後は本当に体力勝負。あとは “こちら” に都合の良い場所と、タイミングをいかに確保するか……だね」
理想は三下家が手配するであろう医師に、寝子島の総合病院まで出向いて貰う事……か。
夫人の病状を考えれば、長い距離の移動は負担になる。
不自然ではないな、修は薫を見返しつつ頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月19日
参加申し込みの期限
2013年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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