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思い出と共に
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風雲児 轟
が子供達と作るのは、ヒーローメット。
実演して見せた方が早いだろうと、まずは厚紙でいくつか帯を作る。
それを頭の型に合わせて、立体的に組み上げて骨組みにし、何枚かのパーツに分けた紙で周囲を覆う。
「こうして鋏で予め切り込みを入れておけば、曲げる部分も綺麗に貼れるだろう?
皆でやってみようぜ!」
「おー!」
「紙を留める時は、この糊やテープを使おう。表は色を塗るから、メットの内側から貼るんだぞ?」
「押さえる役が必要だな……俺も手伝おう」
鉄 衛守
もやって来て、手を貸す。ありがとうと、はにかむ子供には、ちょっとムズムズするが。
こういうのも、たまには悪くない。
「ベースが出来たら、ヘルメットを好きなヒーローっぽくなるよう、描き込めば終わりだ!
ちょっと難しいけど、頑張って作ってみよう!」
「はーい!」
不器用ながら、少しずつメットは形になっていく。
轟はそれを、くすぐったい想いで見守っていた。
……こういうのが、この子達の役に立つのかはわからねえ。
大人になったら、子供時代の思い出って一言で片付けられる、一瞬の事でしかないのかもしれない。
だけど、この子達だからこそ、自分と同じ辛い思いをした子達を笑顔にする。
そんな、誰かの『ヒーロー』になって欲しい。
強いだけじゃなく、優しいヒーローに。
「わー、上手。カッコいいじゃない!」
通りがかった
伊藤 佳奈
が、出来上がったメットに感心の声を上げる。
「ちょっと応用すれば、女の子用のティアラも出来そうだね」
「お、確かにそうだな!」
佳奈の指摘に、轟はポンと手を打つ。
戦隊ものにも女性は居るが、それが女の子のニーズに答えているかと言えば、必ずしもそうじゃないから。
「ちょっと考えてみっかな……」
「あたしが持って来た、衣装と合わせれば、すっごいかわいいかも!」
「いいね!」
期待に満ちた目で見上げる女の子達に、任せろと親指を立てて見せて。
「このノート、後ろに行くにつれて細かく作れるようになってるから
慣れてきたら、ぜひチャレンジしてみてくれ!」
轟はウィンクして見せた。
「せっかくだから、メット被って、あたしとチャンバラごっこして遊ぶ人ー、この指止まれー!」
佳奈の指には、たくさんの指が止まる。
「よーし、じゃあ、お庭に出るよー」
庭に出た子供達は、佳奈とチャンバラごっこ。
別の一画では、轟にヒーローポーズをねだる子供達。
轟は「カッコイイ!」と囃し立てられ、照れながらも、求められるままに子供達を楽しませた。
更に奥で、佳奈とは
剣道部
で共に汗を流している、
御剣 刀
が木刀を振るっていた。
ねこったーでチャリティの事を知り、子供達にあげる物を押し入れから探していたら、出てきたのは子供の頃に祖父からもらった木刀。
懐かしさに持ち上げてみれば、想像以上に少ない抵抗に驚いてしまう。
(はは、今手にすると軽いな……)
子供向けで、自分にはもう短いそれを目にして、刀は剣術を始めた切っ掛けを思い出す。
道場に差し込む日差しが、長く伸びて。
今は亡き刀の祖父は、いつものようにそこに在った。
その日、道場で祖父が見せた型を、刀は忘れない。
瞬きをする間すら惜しんで、食い入るように見守った、鋭く、流麗な動き。
その全てに魅了され、刀は自分もああなれればと憧れたのだった。
(――だから、修行が辛くてもやってこれた。あの時の思いがなければ、到底無理だったよ)
そうして腕を磨き続けたある日、祖父から言われた言葉は、今も刀の胸の中にある。
(俺は、この木刀と一緒に、あの時の言葉や、そこに込められた思いを子供達に贈ろう)
刀は子供たちの前で祖父が魅せたのと、同じ型を披露する。
神経を研ぎ澄ませ、腰だめに構えた木刀を抜刀しながら横薙ぎに払い、その勢いを殺さずに、体を回転させて下から上へ、左斜め下から右斜め上へ斬り上げる。
ゆっくりと、しかし無駄な動きを排して鋭く、自分の大切な物を護るんだという意志をもって。
どよめきにも似た少年達の歓声に、悠然と歩み寄った刀は、強い笑顔で応えた。
そして木刀を渡して、刀は自分の胸に刻み込まれた言葉を、伝える。
「自分の大切な物を見つけて、それを守れるようになるんだ。
大切な物を守る為に、武力、知力、財力、どの力でも得ていくと、心が曇り迷う事がある。
それでも大切な物が心にあるのなら、必ず曇りが晴れ、迷いを抜けられるんだ」
刀から木刀を受け取った少年は、上気した頬のまま、頷いた。
今日、刀が一番渡したかったものは、今確かに彼等に託されたのだろう。
やり方を教われば、子供達の吸収は早い。
怪我をしないよう、気を遣いながら見守る刀の横に、佳奈が並んだ。
「お疲れ様。ねえ、ちょっと思ったんだけど。この子達、うちの道場に来ないかな?」
「伊藤の道場に?」
「うん、この子達も色々あったと思うけど、この先どんな物にも負けない、強い心を持って欲しい。
剣道は自分との戦い。何物にも負けない、強い心を創り上げる武道だから」
「ああ、いいと思うぞ。俺も賛成だ」
「うん! じゃあ、ちょっと誘ってみようかな」
「刀君も来てくれたんだね」
続いて刀に声を掛けたのは、チャリティの募集を掛けた
飯田 幸
。刀とはクラスメイトでもある。
「盛況で何よりだよ……あ、そうだ。差し入れがあったんだ」
会えて良かったと、刀が差し出したのは紙袋に包まれた、あんぱん。
「わ、美味しそう、ありがとう! でも、何だか刀君には、貰ってばっかりなような?」
「気にするな、実は俺も食いたかったかんだ」
そうなんだ、と互いに笑い合う。
「私も、こんなに来てくれるとは、思わなかったなぁ」
「人の情というのは、良いものだな」
「そうだよね……でも刀君、今のちょっとお爺ちゃんみたい」
「そ、そうか?」
突っ込みに、刀は照れて頬を掻いた。
祖父は刀の目標だが、流石に精神面では、せめてもうしばらく若者でいたい。
幸が飲み物を貰って戻ってきて、呼んで来た さとみも一緒に並んであんぱんタイム。
「ちょっと張り込み中の、刑事さんみたいだね」
「そうだな」
「はい、黒子お姉ちゃん。半分こ」
さとみが千切って寄越したパンを、
吉祥寺 黒子
も受け取る。
「俺にもくれるのかい? ありがとな、さとみちゃん」
代表が戻ったら、黒子は込み入った話をさせて貰うつもりだ。
(無認可の施設って聞いたけど、さとみちゃんが居るこの場所は守りたいな……。
困ってたら、俺が出来る範囲で援助しよう)
人は善意もちゃんとあると、示すために。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月19日
参加申し込みの期限
2013年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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