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【クリスマス】あなたに会いたい、雪降る聖夜
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●豪華客船『夜の女帝号』~夢見るクリスマスディナー
夕暮れ時の星ヶ丘マリーナの桟橋に、高貴な貴婦人を思わせる白い巨船が停泊している。
千人規模の乗客を収容可能なこの豪華客船の名は『夜の女帝号』。
今年もひと時のクリスマス・ディナークルーズのために、寝子島に立ち寄っている。
おめかしした
仙藤 蒼
は、大学生で姉の
仙藤 紫
と腕を組んで、足取り軽く豪華客船へと乗船した。
「去年は旧市街の焼き鳥ハナで家族で和風なクリスマスだったのにね、お姉ちゃん」
「ふふ。今年はちょっとばかり豪華ね」
「ちょっとじゃないよ。すごく豪華! ドレスを着て豪華客船でクリスマスなんて夢みたい」
中学生の蒼は、名前にちなんだ蒼を基調としたドレスを纏っていた。
片側だけ長めに伸ばしたアシンメトリーの髪もサロンでセットし、普段付けないような色のルージュで大人びたメイクもしてもらっていた。普段の元気でボーイッシュなゲーマーな蒼を知っている人は、同一人物だと認識できないかもしれないほどの変身ぶりだ。
「見違えてしまうわね。とても綺麗よ」
紫は妹の姿をまじまじと見つめてしまう。
この年頃の女の子はこうやって化粧と衣装で美しく変じてしまうのだ。
きっとこの先どんどん美人になるだろう。おかしな虫が付かないように気を付けなければいけないわね、と心配してしまうくらい、今宵の蒼は可憐で、大人びた女性に見える。
一方、姉の紫もまた自らの名に寄せて桔梗の花を思わせる薄紫色のカクテルドレスで麗しく装っている。上品に結い上げ白いうなじを露わにした髪型も、デコルテを飾るアクセサリーも品がよく、紫の大人びた容姿を引き立てよく似あっていた。
姉は自分のことを褒めてくれたけれど、蒼は自分の変身ぶりより姉の美しさの方にぼうっとしてしまう。
(お姉ちゃん、まるで貴婦人のよう……)
身内びいきと言われてもこの場にいる誰より美しいと思ってしまう。
そんな姉がふわり微笑めば、まるで天上の花の綻ぶようで得も言われぬ気持ちになる。
(見て。こんな美しい人が私のお姉ちゃんなのよ)
この人の妹であることが誇らしいと素直にそう思ってしまう。
そんな二人が船内の赤いカーペットの上を腕を組んで歩いているのだから、人目を引かぬわけがない。
「豪華客船って本当に素敵ね。蒼、私のくじ運に感謝してくれてもいいのよ?」
「もちろん、大大大感謝だよ! 用事があって星ヶ丘に行ったときに、成り行きで参加した抽選会で豪華客船『夜の女帝号』のクリスマス・ディナークルーズのペア招待券を当てちゃうなんてね」
今宵この船は日没に出発し、島の周囲を約4時間ほどかけて巡ったのち、10時過ぎには星ヶ丘マリーナに戻ってくる予定だという。
中学最後のクリスマスイブを大好きな姉とともにゴージャスに過ごせることに蒼の胸は高まりっぱなしだ。
船内を見て歩くのは楽しかった。
どこぞの城を思わせるメインロビーのシャンデリア。
シアターやカジノ、プールなど、ひとつの街がまるごと入ってしまっているかのような施設の数々。
ドアノブひとつとっても洒落た細工が刻まれたつくりで、よく磨かれた金の色に感動してしまう。
出港して1時間ほどたったころ、予約してあるディナーのアナウンスがかかった。
海と寝子島の夜景が臨めるメイン・ダイニングでのディナーは、最高級シェフによるフランス料理のクリスマススペシャルコースだ。
「『帆立とフレッシュキャビアの濃厚アメリケーヌソース タプナードチュイル添え』……『幸せミルクとマッシュルームのポタージュ』……『オマール海老と舌平目のパイ包み焼き ソースルアネーズ』……」
蒼は華麗な書体で書かれたメニューを見てフリーズする。
タプナードチュイル……って何?
ミルクは幸せにする必要あるの?
ソースルアネーズって……???
去年は『焼き鳥』。
イッツシンプル! わかりやすい! でも……フランス料理、君はいったい……!?
困ったように姉を見ると、姉は視線に気づいて不思議そうに小首を傾げた。
「どうしたの、蒼? フランス料理は嫌いだった?」
「ううん……嫌いというわけではなくて、なんというか、……今まで食べてきたものとは別次元レベルで違うというか……。去年のクリスマスが焼鳥屋だったから、なおさらギャップがあるというか」
テーブルの上に綺麗に並ぶ何本ものフォークやナイフもどうやって使っていいかわからないし。
(どうしよう……テーブルマナーとかそんなの知らないよ)
姉の仕草を見よう見まねでナプキンは膝に掛けてみたけれど、スタッフに「ドリンクは?」と問われても、何と答えていいかわからない。ノーサンキューか? それともメルシーか?
「いえ、アルコールは結構です。未成年なので……紅茶をお願いできますか?」
姉がスマートに伝えてくれて安堵する。やっぱり頼れるお姉ちゃんだ。
運ばれてきた料理はどれも手を付けるのがもったいないくらい綺麗に盛り付けられていて、美味しそうと思う前にどう食べたらいいんだろうと緊張してしまう。
「蒼ったら……そんなしかめ面をしてどうしたの?」
「だって食べ方分からないんだもの」
「大丈夫よ。フォークとナイフは外側のものから使えばいいの。あとは食べやすいようにフォークで押さえながら一口サイズに切って……」
姉の手つきは品が良かった。
真似て蒼もフォークとナイフに挑戦してみる。
「そう、上手。そんなに心配しなくてもいいのよ。マナーばかり気にして味わえないのは本末転倒だもの。作ってくれた人だって、美味しく味わってもらいたくて作っているのだから」
「そ、そうなのかな」
でも……周りの人たちは優雅に食べていて、全然そうできない自分がいてやっぱり気になっちゃう!
(うわあ……全然だめだぁ……)
一応最後のデザートまで食べたが、最後まで緊張しっぱなしで、チョコっぽいそれが一体何だったのか分からずじまいだった。
食事のあとはバンドの生演奏を聴いた。
クリスマスに因んだ曲を多く演奏してくれて心豊かになったあと、ロビーのソファーでゆったり過ごす。
麗しい二羽の蝶と話したくて、男たちが寄ってきた。今宵は殿方に興味なく無視したりしてやり過ごしていたいたが、あまりに頻繁に声がかかるので蒼は姉の前に立ちはだかった。
「私たち、愛し合ってるの! 行こう、お姉ちゃん」
「あら……蒼ったら」
苦笑する姉の手を引いて、男たちから逃れる目的でデッキに出る。
「わ……風強い。寒いね」
「そうね。でも見て。遠くに寝子島の街並みが光っていてとても綺麗」
「本当だね。雪と相俟って……ロマンティック……」
うっとりと景色を眺める妹の顔からはすっかりこわばりが取れていて、紫は思わず小さく微笑む。
「よかった。楽しい気持ち、戻ったみたいで。フルコースは緊張した?」
「まあね。あーあ、私って根っから庶民なんだなって思い知っちゃった。高級すぎて全然食べた気がしなかったよ。お姉ちゃんは全然大丈夫そうだったけど……」
「あれは慣れだもの……貴女も大人になっていくうち慣れるわよ。またこんな機会を持ちましょう?」
「うん。……もう船内に戻ろうか」
「そうね。ドレス姿で長居するには寒すぎるわね」
船はひとときの航海を終え、港に戻る。
ふたりの蝶の思い出とともに。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月18日
参加申し込みの期限
2020年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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