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【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
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多忙な日々の合間に
初瀬川 理緒
と
佐和崎 紗月
の人生は、ハロウィンを契機に急展開を迎えていた。
もともとは……どこからだろう。グラビアの仕事をしながら寝子高に通っていた理緒と、内向的で人見知りな一学生であった紗月が出会ったところからだろうか。ふたりは波間に浮かぶ船のように揺られながら、ゆっくりと愛を育んでいった。ふたりとも木天蓼大学に進学することが決まり、春休み、理緒の仕事を見学に行ったことから成り行きで紗月もモデルデビューすることになり――紗月の存在が世の中に認知されてきたこの秋のハロウィンで、理緒と紗月は白昼堂々、恋人宣言をしたのだった。
(あのときは、仕事を干されるんじゃないかと思ったけど、)
理緒は、ひい、と内心で悲鳴をあげながら、ここ最近の多忙な日々を振り返る。
現実は干されることもなく、むしろ世界的な多様化ブームに引っ張られるかたちで怒涛の仕事三昧だ。
「あたしら、大学生だよね?」
ついさっきまで、都内にあるふたりの所属事務所で、自分と紗月とマネージャーと事務所のお偉いさんとで来年のスケジュールについての打ち合わせをしていたのだが、来年は学校に行く暇があるのかしらというほどの予定がすでに入っており、途方に暮れてきたところである。
そんな多忙な折ではあるが、マネージャーに無理を言ってクリスマスイブの今夜、理緒と紗月はふたりだけのプライベートな時間を捻出した。本当にギリギリ、出航間際に夜の女帝号に乗りこんで、ひとまず自分たちがとった部屋に入って、一息つく。多くのセレブも乗っているはずだから大丈夫かと思っていたら、ラフな私服にも関わらず船内でも身バレしてフラッシュを浴びたので、部屋に入ってようやく人心地ついたかたちだ。
「わあ、今まで泊まったこともないようないい部屋だね」
それまでの疲れも忘れて、スキップするように理緒は室内で跳ねた。
紗月も部屋の中を見回して、ため息を漏らしている。
「本当……すてきなお部屋。スイートルームというわけじゃないのよね」
「うん。これがスイートならどれだけ凄い金額になるんだろう? 多分0の数が1つか2つ違うんだろうな。……なーんて、そんなことを考えてしまうあたしってやっぱり庶民だね」
理緒が笑うと、紗月はほっとした顔になった。
「庶民だよ。去年の今頃、寝子高にいてふつうの受験生をしていたときは1年後のクリスマスに、こんな世界にいるなんて想像もつかなかったもの」
どんなに豪奢な衣装に身を包まれても。
取り囲む人々を、婉然と微笑んで煙に巻くことを覚えても。
自分たちの本質は変わっていない。
「あたしたちだってふつうの一人の女の子なのよってこと、ときどき思い出さなきゃ、やっていられないよね」
「ふふ、そうね。本当にそう」
「あーあ、今日一日くらいはのんびり豪華客船でセレブ気分でパーッと行こうと思ったけど、のんびりとおちついてもいられないね」
「あんまり人のこと気にするの、やめようよ。仕事のときは仕方ないけれど、せめて今夜くらいは」
「そうだね」
恋人宣言、しておいて良かったと思う。
へんに隠してコソコソしなくて良くなったから。
その点は気が楽だ。
ドレスに着替えた理緒と紗月は、互いの腰に腕を回して、堂々と恋人らしくディナー会場であるエンプレス・ホールへと向かった。はじめこそ、もの珍しそうに視線を向けられたけれど、堂々としていたほうが周りも気にしなくなってくるようで、理緒と紗月はあまり気を遣うことなくディナーを楽しむことができた。
「フランス料理ってどうしてこう、ライトノベルのタイトルみたいな長い名前がついているのかな」
理緒はメニューを見て頭を抱える。
「ホロホロ鶏のコンフィ幻想風、とか?」
「そうそう。もっと長い名前のもあるし」
なんてそんなことを話してもいたのだが。
「んーーっ! 美味しい! 名前なんてどうでもいいね!」
結論。
おいしいは正義。である。
パクパクと料理を口に運ぶ理緒。幸せ半分、罪悪感半分な気持ちをかかえて紗月は理緒に尋ねる。
「こんなに食べちゃって大丈夫なのかな、体形維持とか……」
モデルの仕事を始める前はそんなことを気にしたりしなかったのだが、今は体は商品だ。
不安そうな紗月に理緒はぱちんと片目を瞑って、
「たまにはこういう『息抜き』も必要よ。あとでしっかりカロリーを清算すれば問題なし」
そういえばナイトプールがあると聞いた。
(お腹が落ち着いたら行ってひと泳ぎしてカロリー消費すれば……うん。今は目の前の料理を楽しもう)
フリーエリアではクリスマスキャロルの生演奏に合わせて踊る人もいた。
食事が終わると、理緒は紗月の足元に跪き、まるで王子様みたいに手を差し出した。
「紗月姫、よろしければ私と一曲」
「……喜んで」
紗月は理緒の手にふわりと手をのせ、そのままフロアへ歩き出す。
向かい合って、お互いの腰に手を回すと、周りはもう何も見えなくなる。
(今こうして理緒ちゃんと一緒にいる)
紗月は心地よい音楽に身を委ね、理緒のリードに任せてゆったりと踊った。
胸の中に温かいものが溢れてくる。
(理緒ちゃんとただ一緒にいるだけで……)
このとき。
「あれ? どうしてこんなところに猫?」
「猫だって? 摘まみだしとけ」
スタッフたちの囁き声と、ぶみゃー、という猫の叫び声が聞こえた気がしたが、お互いのことしか目に入らないタイムに突入していた理緒と紗月はあまり気にも留めなかった。
それから、理緒のリクエストで、紗月はピアノを弾いた。ピアノは紗月にとっては付き合いの長い旧友のようなものだ。もとともピアニストになりたくて寝子高の芸術科に入学したのだから。今はそちらの道を進んではいなけれど、リクエストくらいには応えられる。
ピアノを弾いていた由良 佳蓮が席を譲ってくれた。
恐縮至極だったが、佳蓮はこういうときはみんなで楽しむみましょ、と言ってくれたので、紗月は心強く思って鍵盤に指を置くことができた。
曲はクリスマスキャロル。久しぶりだったからどこまで引けるか判らなかったが、身体の方がしっかり覚えていた。しかもヴァイオリニストの
深林 真瞭
が伴奏をつけてくれたのだ。こんなに光栄なことがあるだろうか。
拍手が上がる。
だが紗月は恥ずかしくて、その後のことはほとんど覚えていない。
食後、ナイトプールへ繰り出したふたりは、二人用のフロートベッドを浮かべてその上に寝そべっていた。仰向けになって星空を見上げながら、これからのことをいろいろと話し、そろそろ部屋に戻ろうか、という段になって、なぜか寝子島でよく見かける猫を発見した。
ぶちでカギしっぽの猫だ。
理緒と紗月はその正体を知らなかったが、週刊かぎしっぽの
ねこねこ記者
である。
「見つかった、やばい」みたいな顔をしてギョッとするねこねこ記者。
そういえばパーティの最中も、猫がどうとか聞こえたような……。
紗月は猫に向かって「しーっ」と声を上げないようジェスチャーする。
理緒も猫を覗き込んで、ふうむと思案顔。
「豪華客船の中を猫がうろついてるのはまずいよね」
「理緒ちゃん、この子、部屋に連れてってもいい?」
それがいいね、と意見があって、ふたりはねこねこ記者をこっそり部屋へと連れ帰ることにした。
それにしても。
「この子、どうして迷い込んじゃったんだろう」
取材である。それも紗月の。ここだけの話だが、ねこねこ記者は紗月のファンなのだ。
「妙なこともあるものだね」
理緒とふたり首を傾げたが、とりあえず船が着くまでは部屋で匿ってあげよう。
夜中、ねこねこ記者はちゃっかりふたりのベッドの潜り込んだ。
紗月は彼を抱き込んで、ゆったりと眠りについた。
ねこねこ記者がどんなに興奮したか……語るまでもないだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月31日
参加申し込みの期限
2023年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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