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【終業式】課題をクリアして冬休みを死守せよ!
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一年十組の黒板に貼り出された紙を見て
霧生 愛
の眼光は鋭さを増した。
冬休み廃止は絶対に阻止しないといけない。怖い程の表情が物語る。
愛は早々と教室を出て大股で廊下を歩く。体育館に直行しようとして途中で考えを改めた。
他の女子バスケット部員がいると踏んで部室棟へ向かう。
「あれは……」
背中だけでわかる。女子で百八十センチに近い身長。それとコートの中で見慣れていた。
声を掛けようとして躊躇い、速足で横に並んだ。
気付いた
浅見 柚乃
は愛を横目で見る。
「霧生もテストを受けるのね」
「もちろんです。冬休み廃止なんておかしいです。理事長の横暴を許すつもりはありません。浅見先輩も、そうですよね」
「当然よ。ウィンターカップは冬に行われるのよ。冬休みがなくなって授業があったら、学業を優先して出場辞退だって考えられるわ……それと碧南先輩が、この事態をどう思っているのかも気になるし」
「嫌な予感しかしませんね」
愛は苦い笑いで返した。
二人は部室棟にあるバスケットボール部の手前で立ち止まった。
羽生 碧南
が腕を組んだ状態で立っていた。その横顔は怒りに満ちて足をドンと踏み鳴らす。
柚乃は怖々とした声で言った。
「……碧南先輩が怒っているわ」
「普通の怒り方ではないですね。どうします?」
「行くしかないわ。その為に部室まできたんだから」
日頃の争いは見られず、二人は共通の目的の為に動いた。
二人に気付いた碧南は凄まじい速さで突っ込んできた。
「二人共、理事長の野望を打ち砕くわよ!」
「もちろんです!」
柚乃は語気を強めて言った。
「私もがんばります。もちろん受けるテストはスリーポイントですよね」
「その一本に絞るつもりよ。本音をいうと、他のテストを受けてみたい気持ちもあるわ」
「そうなのですか?」
愛は首を傾げる。それでいて碧南の真意を聞き逃さないように表情を引き締めた。
「今はウィンターカップに向けて猛特訓の最中よね。このテストの内容を見ると日頃はあまり鍛えていない部分を強化できそうな気がするわ。ただ慣れないことをして故障したら洒落にならないから今回は見送るけどね」
「碧南先輩はそこまで考えていたのですか」
愛は敬愛の念を込めて見つめた。
「当然よ。とにかくテストをクリアしてウィンターカップに出場するよ!
鷹取先輩
だって応援に来てくれるんだから!」
鼻息荒く言い放つと碧南は体育館に向けて歩き出す。
耳にした柚乃の士気は急降下した。傍目から見ても落ち込んでいる様子がわかる。無理に笑って、そうですね、と沈んだ声で付いていく。並んで歩く愛はちらちらと目をやった。
「大丈夫ですか?」
「わかっていたことだから。でも、碧南先輩の口から直に聞くと、少しはね」
「私も噂として聞いています。碧南先輩が鷹取という先輩と付き合うことになった話は」
言い終わると愛は柚乃の反応を窺うように横顔をじっと見つめる。
深い溜め息の後、ぽつりと口にした。
「切り替えは難しいけど、スリーポイントは絶対に決めるわ。碧南先輩と私の為に!」
「浅見先輩、意外とカッコイイですね」
「意外は余計よ。今はスリーポイントに集中して決めるだけよ」
「それ、いいですね。私達の実力を見せつけてウィンターカップに堂々と乗り込んで優勝をもぎ取りましょう」
自身の熱い言葉で闘志を燃やし、愛は武者震いを起こした。
三人は体育館に踏み込んだ。
白いジャージを着た
高野 有紀
は一目で、カカカ、と愉快そうに笑った。
「やはり来たか」
「来ない訳ないじゃないですか。高野先生も女子バスケの顧問ならわかるはずです」
碧南は不機嫌な顔を隠そうとしない。
「そうだな。あんた達がくることはわかっていたし、スリーポイントを難なく決めて試合に臨むところまで想定内だ。そうだろう?」
「もちろんです。ウィンターカップでは最高の結果を残して、高野先生に恩返しをするところまでがセットです」
「羽生、言うようになったじゃないか。他の二人もそうなのか?」
話を振られた瞬間、柚乃は小鼻を膨らませて言った。
「当然です。こんなところで躓いていられません。それに碧南先輩にとって高校最後の大舞台、絶対に優勝します」
「私は一年ですが、先輩達の為に全力を尽くします」
愛は目に強い意志を込めて言った。
部員の熱い言葉の数々に有紀は笑顔で拍手を送る。
「あんた達なら本当にやってくれそうだ。まずはスリーポイントのクリアから始めようか。誰からだ?」
「私がやります。碧南先輩、いいですか?」
「柚乃、ビシッと決めてね」
「任せてください!」
碧南と愛は後方に下がった。
「バスケ部員だからな。少し難度を上げるか」
有紀は片手にボールを持ち、ゆっくりとドリブルをしながら左斜めの位置に立った。
決まったとばかりに柚乃にボールを投げて渡す。
「どうだ。決められそうか」
「問題ないです」
揺るぎない声を返し、ゴールポストを見つめる。
――このスリーポイントを決めれば冬休み廃止を阻止できて、皆でウィンターカップに全力で挑めるわ。でも、そうなると鷹取という先輩が応援にきて……。
構えようとした手が下がる。
後ろで見ていた碧南は気になるのか。上体を左右に揺らして柚乃の様子を窺う。
「あの距離で自信がないってことはないよね」
「それなりに複雑な想いがあると思いますが、浅見先輩ならきっちり決めてくれますよ」
愛はゴールポストを見て言った。
二人の期待を背中に受けた柚乃はおもむろにボールを額まで持ち上げる。
――勝手に嫉妬して、全てをぶち壊しにしたら碧南先輩に嫌われる。両想いになれなくても、それだけは絶対に嫌!
シュートの姿勢で軽く息を吐いた。そして視線を一点に定めて跳んだ。伸びやかに腕を突き出すと放たれたボールはゆっくりと回転しながら飛んでいく。
碧南と愛は無言でボールの動きを目で追った。
バックボードに当たった。ボールは急速に角度を変えてリングの内側に当たるとバスケットを揺らした。
傍で見ていた有紀は、良いシュートだ、とにかっと笑って言った。
ボールを取りにいった柚乃が戻ってきた。
「高野先生、失敗するまでスリーポイントを続けていいですか」
「カカ、認めてやる。記録を伸ばしてみろ」
「わかりました!」
柚乃はゴールポストに向き合い、持てる限りの力でゴールを決めていった。
八回目で失敗して愛の出番となった。
「霧生、練習の成果を見せる時よ」
「浅見先輩の記録に近付けるようにがんばります」
「抜くつもりでいるくせに」
柚乃が笑って言うと、バレました? と舌先を出して返した。
目にした碧南は穏やかな表情で頷き、練習のつもりで、と声を掛けて肩を下げて見せた。
「碧南先輩、肩の力は抜きますが、手は抜きません。見ていてください」
愛は有紀も元に向かう。そこは正面の位置で柚乃よりも距離があった。
「霧生の身長と過去の実績でこの位置にした」
「問題ないです」
「頼もしい一年生だ」
有紀は愛にボールを手渡した。
足場を少し気にしてゴールポストに目をやる。一度、振り返って柚乃を見た。目が合うと、しっかり、と声を掛けてきた。
――あの
出来事
のあと、感情的な対立が薄れたのはやはり……。
雑念を追い出すかのように頭を振ってゴールポストと向き合う。
鋭い眼光で一点を見据え、気負いなく跳んでボールを押し出した。山なりの軌道でバスケットの真ん中を音もなく貫いた。
ボールを拾いにいく前に愛は有紀に目を向ける。
「失敗するまで続けていいぞ」
「ありがとうございます」
それ以降も連続でシュートを決めた。
柚乃の記録と並ぶ七投目。力みが伝わったボールはバックボードに弾かれ、リングの縁を回って外側に落ちた。
愛は床を踏み付けて悔しがり、すっきりした、と吐き出すように言った。走ってボールを拾うと笑顔で振り返る。
「碧南先輩、最後は任せました!」
愛はオーバースローでボールを投げた。碧南は右手を伸ばした状態で跳び上がって掴み、ドリブルに繋げた。
スリーポイントラインの手前で後ろに跳んでシュートを放つ。ボールは綺麗な放物線を描き、吸い込まれるようにゴールを決めた。
「ナイス、ステップバックシュート!」
有紀は歓喜の声を上げた。愛と柚乃は同時に走って碧南に抱き付いた。
「さすが私の碧南先輩!」
「浅見先輩、引っ付き過ぎです!」
「愛も同じだし、柚乃も落ち着いて!」
碧南は困ったような笑顔で二人の肩を抱いた。
その後も碧南はスリーポイントを入れ続けた。その都度、愛と柚乃は黄色い声を上げた。周囲にいた生徒達は足を止めて盛大な歓声と拍手を送った。
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ブロンズシナリオ(100)
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5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月22日
参加申し込みの期限
2023年07月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月29日 11時00分
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