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【終業式】課題をクリアして冬休みを死守せよ!
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3:
高野 有紀
のスリーポイント
閑散とした三年三組で
桜井 ラッセル
は大いに悩む。黒板に貼り出された紙を何度も見て、俯いたり、仰け反ったりを繰り返した。
「あー、ダメだ。決めらんねー!」
苛立った右手が頭を鷲掴みにしてガシガシと掻いた。今一度、青い瞳でテストの内容を読み込む。
――冬休み廃止は羽が伸ばせねーし、阻止したいんだけど。どれを見ても得意って言えるもんがねーんだよなぁ。それでもやるなら、スリーポイント辺りか。
経験者じゃねーけど、あれは小学校低学年の頃だ。バスケのシュートが上手くできなくて、コツみたいなのを聞いたら一発で決まったんだよなぁ。
当時の感動を思い出す。同時に今の実力が気になった。妙に落ち着かない気分となり、スリーポイントかな、と独り言が漏れた。
「それでいいと思うぜ。身体を動かしたい気分だしな」
「やっぱ、そうだ、ってなんで海道がいるんだよ!?」
ラッセルは瞬時に横を向いた。
小柄で金髪の
海道 千里
が、やあ、と片手を挙げた。
「その反応はおかしいだろ。寝子高生じゃねーのになんでいるんだよ」
「ここっていつもこんな感じで楽しそうだからな。俺の高校じゃ、こんなイベントはねぇし」
「そうかもしんねーけど、絶対バレるだろ」
ラッセルは千里の制服に目をやる。本人は笑って上着を脱いだ。白い長袖シャツの姿で両腕を軽く広げた。
「こうすればほとんど違いはないし、生徒数がこれだけいるんだ。バレたりしねぇよ。それより勝負しようぜ!」
「まー、どうなるか、わかんねーけど」
「それってオッケーってことだよな」
千里は肩を組んできた。
「知らねーからな」
素っ気なく言った直後に口角が上がった。
「イベントは楽しまねぇとな」
「それは、まー、正論だな」
二人は弾むような足取りで教室を出ていった。
南校舎から北校舎に移り、そこから屋根付きの通路を通って体育館に入った。
千里は一目で声を弾ませた。
「もうやってんだな。女子はギリギリか。正面だし、余裕だろ」
「そうでもねーんじゃね」
投げるフォームは悪くないものの力が足りず、リングに当たることなく失速した。何度、挑んでも結果は同じで最後は、リタイア、と泣き笑いの顔で言った。
「力はいるよな。ま、俺は華麗に一発で入れてやるよ」
千里は額の辺りに手を構えて跳びながら投げる真似をした。
「一回は無理じゃね? 男子は距離が遠くなるらしいからな」
「それなら少ない数で入れた方が勝ちな。最初は俺からいくぜ。でさ、あの白いジャージが先生なんだよな」
「高野先生な。バレないようにしろよ」
「わかってるって。そんなにビビんなよ」
掌をひらひらさせて千里は堂々と歩いていった。ラッセルは溜息を吐いて見守る。
「高野先生、次は俺が挑戦するぜ」
「今度の挑戦者は、なるほど」
高野 有紀
は千里の全身を見て、ここだ、と指さした。先程の女子と同じ位置だった。
「え、男なんだけど」
「身長が女子並みだ」
ラッセルは軽く吹いた。千里に横目で睨まれて素知らぬ顔で口を閉じる。表情は正直で口角は上がったままになっていた。
有紀は頬を掻いて苦笑いを浮かべた。
「仕方ない奴だ。それなら位置を変えてやろう」
「軽く決めてやりますよ」
「ここなら文句はないな」
「え、ここ?」
千里の目が泳ぐ。スリーポイントラインの近くではあるが、そこはバスケットゴールの真横に当たる。バックボードに当てて入れることはできないことを意味した。
明らかに動揺する千里を見てラッセルは口を閉じた状態で笑った。
「まあ、やってやるよ」
気を取り直した千里の一投目、リングを超えた。正面の位置ならば入っていたかもしれない。
二投目、力みが出てリングを大きく外した。
千里は諦めず、何度も挑んだ。二桁を超えてもゴールを決められない。何回もリングに蹴られた。
投げる力は削られて遂にはボールが届かなくなった。
「マジかー」
その場にしゃがんで項垂れた。
その姿を見て有紀は声を掛けた。
「リタイアするか」
「休んでから考えますよ。出番だぞ」
立ち上がった千里は笑顔でラッセルに言った。
「まー、やるだけやってみるわ」
「どうせなら一発で決めてみせろよ。きっとカッコイイぜ」
千里は左手を軽く挙げた。その掌にラッセルは右手をパチンと合わせた。
「次はあんたか。ここで、どうだ」
先程の千里よりも二歩ほど遠い。左寄りでバックボードの利用は可能な位置だった。
「そう、やるだけやるよ」
所定の位置に立ち、ボールを額の辺りで固定。左手はぶれないように添えて跳んだ。手首を効かせて投げた。
ふわりと浮いたボールは綺麗な放物線を描き、パサッと乾いた音を立てた。
「一発だ! 見たか千!」
興奮して相手の名前を呼んだ。しまった、と口を押えたが間に合うはずもない。
千里は親指を立てて笑った。中学生の日々が蘇り、ラッセルは潤んだ目で拳を突き上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月22日
参加申し込みの期限
2023年07月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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