【終業式】課題をクリアして冬休みを死守せよ！｜リアクション

【終業式】課題をクリアして冬休みを死守せよ！

　生徒達の奮闘が功を奏し、冬休み廃止は回避された。
　部室では三ヶ島葵が急ピッチで記事に纏める。他の部員も手分けして号外づくりに励んだ。
　葵が取材した内容を書き込んでいると後輩が声を掛けてきた。
「先輩、ここの空欄はどうしますか」
「あー、そこは女子バスケの三人の活躍を載せるつもりなんだよー」
　別の後輩が横手から声を掛ける。
「先輩、号外は全部、生徒へ手渡しですか」
「時間的に無理だからねー、貼り出すことも考えているんだよー。それと文章が完成したから一緒に印刷に回して欲しいんだよねー」
「わかりました」
　各自が決められた役を見事にこなす。
　完成した号外は部員達の手で配られ、数枚は目立つところに貼り出された。
　その一枚を見て葵は満足そうに笑う。
「良い出来なんだよー」
　瞬間、頼まれごとを思い出し、苦笑いに変わった。
「屋敷の掃除が、まだなんだよねー」
　夕焼け空をカラスが鳴きながら飛んでゆく。

　黒い鳥影を意識して葵は駆け出す。焦りはいつの間にか溌溂とした表情に取って代わり、やったんだよー、と夕陽に向かって喜びの声を上げた。

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あとがき

担当マスター：黒羽カラス
ファンレターはマスターページから！

　冬の終業式シナリオが終わりました。
　夏の終業式に懲りず、冬の終業式でも理事長は無茶な注文を生徒にしました。
　能力向上テストを受けた生徒達は力の限りを尽くし、果敢に挑みました。
　その結果はリアクションをご覧ください。

　今回のシナリオは恋愛、対決、奮闘とバラエティに富んだ内容になりました。
　ＰＬさんの個性がキラリと光る、読み応えのある仕上がりになったと思います。
　これもご参加いただいた皆様の力があればこそ。私は魅力的なアクションに助けられ、
　楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございます。

　これであとがきを終わります。また別のシナリオでお会いしましょう。

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