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装飾譚:和装専門店「輝夜」
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同日、夕方――。
置守 幸
と
詠坂 紫蓮
が来店していた。ふたりは桜花寮に住む者同士。寝子島ティアラでばったり出会い、せっかくだから一緒に見て行こう……となったのだ。
「へぇ、輝夜って和服のお店なんだ」
「せやな。詠坂さん、来るのは初めてなん?」
「うん。私、出身がこの島じゃないから、みんなほど街にも詳しくないかも」
「そうなんか。ほんなら、うちがいい店しっかり教えるで!」
幸が自分の胸をとんと叩く。任せておけということだろう。幸は服を着るのも作るのも大好き。女の子のコーディネートも好きなのだろう。
「詠坂さん、和服は好きなん?」
帯留めや髪飾りを見ながら幸が尋ねると、紫蓮がぴっとブイサインを作った。
「フフフ、何を隠そう、実は私……着付けができるのです!」
「ほー。すごいやん!」
「まぁ、できるってだけなんだけどね。でも、お母さんが色々持ってたから見る目には自信あるよ。おすすめの組み合わせとかね」
ふんふん、と幸が頷く。
幸は洋服には詳しいが、和服の経験は浴衣を着たことがある程度だ。せっかく専門店に来ているのだし、詳しい人がいるなら教えてもらいたい。
「ええなあ。着付けは他の人に教えてもらう約束してるんやけど、組み合わせとか教えてもらえると嬉しいな」
「いいよー! 時期を考えると浴衣だよね。さっちんは髪の色が明るいから、これなんかどう?」
紫蓮がすすめたのは薄いピンクの地に黄色の花が散らされているものだ。帯は黄緑を選んだ。
「かわええなぁ。和服って、柄と柄を合わせたりして面白いな~。これ、さっそく試着してくるわ」
「うん。着付け手伝うね」
試着室を借りて着てみる。丈もちょうどよく、浴衣の雰囲気も幸にあっていた。
「はー。なんや、照れるな」
鏡にうつった自分を見て幸が照れ笑いをする。ちらりと八重歯が見えた。
「せっかくだから、そのまま飾りも見させてもらおうよ。洋服で合わせるよりわかりやすいと思うし」
「せやな。お店の人に断ってくるわ」
店側も問題ないので、着物姿のままお店を回る。
「そういえば、さっちんってあだ名つけてくれておおきに。自然に言われて自然に受け取ってしもたわ」
「あ、よかった。つい言っちゃったの。馴れ馴れしかったかなって気にしてたんだけど」
「んなことあらへん。うちも、いいの思いついたら呼ばせてもらうわ。……せっかくなら、詠坂さんも試着せえへん? うち、見立ててみたいわ」
「いいね。浴衣、新しいの欲しいなって思ってたし、さっちんのセンスで選んでほしいな」
「まかせとき!」
そういって、幸はうきうきと浴衣と帯を選びに行った。少し経って、目当てのものをかかえて戻ってくる。
「髪のリボンと合いそうなもの選んでみたで。白地に撫子。いま持ってるのは紫やけど、あっちにピンクもあったんや。どっちが好き?」
「どっちもかわいい……! 試着して考えてみるね。小物も合わせてみようかな」
紫蓮は試しに白地に紫の撫子に、ピンクの帯を合わせてみた。小物には飾られていた風車を借りてみる。
「おー。ええやん! 似合っとるよ」
「本当? えへへ」
嬉しそうに笑いながら、右手に持った風車を回す。一瞬、左手がほんのりと光った。
「……あれ?」
「んん? 今、一瞬明るくなりひんかった?」
「なったよね。どうしたのかな?」
ふたりとも、明るさが紫蓮のろっこんによってもたらされたものとは気づかなかったらしい。
その後、ふたりとも試着を繰り返して自分にあった組み合わせを探した。幸はもう少し考えてから買ってみることにし、紫蓮は試着した浴衣を買うことにし決めた。
「流石に着て帰るわけにはいかないし、着替えないとね……靴とか、洋服用だし」
「残念やけど、こればっかりはしゃーないな~」
「さっちん!」
「なんや?」
「よいではないかよいではないかー」
紫蓮が帯を引っ張るジェスチャーをする。意図を察した幸がくるくると回った。
「あーれー。おたわむれを~!」
「あっはっは。嫌よ嫌よも好きのうちじゃ~」
少し離れたところで、店員がくすくすと笑っていた。ふたりのやりとりがかわいらしかったのだろう。
シグレ・ナイトウォーカー
に連れられて、
如月 庚
が輝夜にやってきた。女性の多い店で、男性のふたりづれは少々珍しい。
「日本の夏は浴衣と聞くが……この店は美しいもので溢れているね。如月、ここで買うのがいいんじゃないか」
シグレが尋ねると、庚がぶっきらぼうに頷く。怒っているわけではない。ただ、店の雰囲気に慣れておらず、親戚以外の女性に物を送ったことがないため緊張しているのだろう。
「先輩、着物とかわかるんすか」
「これでも茶道部部長だからな。ある程度はわかるつもりだ。何より、俺は美しいものが好きだ」
茶道部部長の肩書には説得力があった。何より、シグレには女性に物を贈りなれている雰囲気がある。
庚は普段からつるんでいるとある女性に礼をしたかった。
経緯は省くが、今日は1日中その女性に何を送ろうか考えていたのだ。考えながら散歩をしていたら夕方になってしまって、そのタイミングでシグレに会ったものだから、簡単に理由を話して「お礼探し」に付き合ってもらうことにしたのだ。
この店に連れてきてもらい、頼ってよかったと素直に思う。
「相手が女性なら花や服、装飾品の類が王道だろう。浴衣はどうだ? これから先の時期、活躍するだろうし」
シグレは元々、浴衣を見に輝夜に行くところだったのだ。和洋折衷の浴衣を見つけて興味深そうに手に取る。浴衣の品定めをしながら庚に話しかけた。
「浴衣……? ……いや、あんま高ぇもんは」
「なら小物はどうだ。ここの品なら、もらって嫌な女性はいないと思うぞ」
「ああ、小物ならなんとか」
値段の上でも問題ない。第一、浴衣なんて流石に仰々しい。
が、小物……簡単に言うが、小物ってなんだ。
庚がシグレの視線を追うと、かんざしが飾られたコーナーがあった。
なるほど、髪飾りなどの事か。そういえば、あいつは髪結んでたな。
「すみません。髪紐、ありますか」
店員に頼むと盆にいくつかの商品を並べてくれた。その中から、紺と空の紐が組み合わさったものを選んでみる。指でねじってみたりするものの、これがいいものなのかイマイチわからなかった。
「そう難しく考えるなって」
悩んでいる庚の肩をシグレがぽんと叩く。
「お前が1番いいと思ったやつを選べばいいんだよ。悩んだ時は相手の笑った顔を想像しろ。それで大体の悩みは吹っ飛ぶから」
「……そういうもんすか」
……別にあいつの笑顔が見たいわけじゃない。あくまで礼だ、が。どうせなら喜んでもらったほうがいいのか。
再び紺と空の鮮やかな髪紐を見てしばし考える。女が何を喜ぶのかはわからないが、相手の雰囲気に近い気がした。これにしよう。すぐに結論が出て顔をあげる。
「先輩、参考になりま……」
「如月、やっぱ今のなし」
「どーしたんすか」
見れば、シグレが口を押さえてうつむいている。助言の後、自分の発言内容の恥ずかしさで赤面していたようだ。
「忘れろ」
「そんな」
「いいから」
「はあ」
シグレは表情を見られるのが嫌で庚の先を歩く。自分の紺色の浴衣と、恋人用の黒地に赤薔薇柄の浴衣を選ぶ。恋人用の品はミニ丈ではないが、裾にレースがあしらわれたゴシック風だ。
庚はシグレの買い物について、あえて聞くことはしなかった。
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あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、相馬です。
この度はリアクションの提出が遅くなってしまい申し訳ありません。
次回からこのようなことが無いよう気を引き締めます。
また、装飾譚で別のお店を書きたいです。ではでは!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月28日
参加申し込みの期限
2013年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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