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◆白と黒
扉を開けると意外なことに、珈琲の匂いがした。
(もっと、猫臭いかと思ったんだけど)
漂う渋みと店のシックな内装に、
風間 舞子
は思わず見入ってしまった。
「元気にしてたか?」
慣れた手つきで
八神 修
は猫たちと戯れる。一匹、二匹と自然と彼の周りに猫が集まってきた。
舞子は知らないが、最初に修に飛びついたのは彼の飼い猫ブラック。
最初にちらっと寄ったとき、今日はたくさんお客さんが来るだろうからと言われ、アルバイトに駆り出されていたのだ。
「八神さんは猫達に人気でいいなぁ」
椿 美咲紀
の声色は羨望と喜びに満ちていた。
「椿ちゃんも、猫好きなんだ?」
「はい。私ガーデニングも好きで庭も家の中も草花でいっぱいだから……にゃんこ飼いたいけどなかなかその勇気が出ないんです」
「なんでダメなんだ?」
「あ、猫が食べちゃダメな植物とかあるので」
「なるほど、」
自分の知らないことを知れて、舞子の気持ちがむくむくと盛り上がってきた。
『にゃーん』
そのとき、一匹の猫が舞子のズボンで爪を研ぎだした。もちろん爪は切ってあるので、ただじゃれついているようにしか感じない。
「!!」
舞子は目を見開いて、急いでスケッチブックを取り出してその姿を何枚も何枚も絵に収めていった。
修が猫と戯れ、舞子が絵に夢中になっている間に、美咲紀はラテアートを注文した。
十分ほどして運ばれてきたのは、クリームが立体的に盛り上がっていて、カップの縁に猫がぶら下がっているようなデザインだった。
「にゃ? って感じだね……かわいい~!」
スプーンですこし触れるだけで猫が沈んでしまいそうになるので、なかなか美咲紀は飲むことができずにいた。
「やっとお猫様なのだ~!」
「……腹減った、シダ、もうダメ、シダ」
美咲紀がクリームの猫と遊んでいると、ぐったりとした
後木 真央
と
シダ 美穂戸
が駆け込んできた。
「おお修ちゃん、椿ちゃん! こんにちはなのだ~!」
「後木、なんだか疲れてるな」
「なんの因果か真央ちゃん、満月ちゃんのお手伝いをしていたのだ、疲れたのだ」
「それはご苦労だったな……」
真央は美咲紀のラテアートを見て目をキラキラとさせる。
「おお! かわいいのだ! お猫様なのだ!」
「へへ、だよね~」
「真央ちゃんもこれ下さいなのだ!」
店員に注文だけ伝えて、真央は猫と遊ぶスペースに飛び込んでいった。
「ふふ、もったいないけど、いただきます」
美咲紀はねこのてにぱくりとかじりついた。
「後木は何軒まわったんだ?」
「ん~、たぶん7軒目? 忘れちゃったのだ」
真央のある意味予想通りの反応に、修は苦笑することしかできなかった。
「食べ疲れ癒されるのだブラックちゃんこんにちはなのだ♪」
真央の膝の上には、修の家族が転がっている。慣れた相手のため、ずいぶんとだらけていたが、それもまた可愛らしかった。
「覚えてるか、後木」
「なにをなのだ~?」
「
開店日にもブラックたちが助っ人をしたこと
」
「ああ、そんなこともあったのだ!」
「おいおい、まだ最近の話だぞ」
「そうだったのだ~?」
そういいながらも修でさえ、こうして話しているとあの日は随分昔のことに思えた。
(経営がうまくいってるみたいでよかったな)
修はそんなところまでも気にしながら、彼なりにのんびりとした時間を過ごしていた。
しばらくして全員で落ち着いて軽食を取ることにした。
舞子はまだチラチラと猫を気にしているし、シダはいまにも猫に齧り付きそうな気迫がある。
「はじめまして」
と修がシダに話しかけても、いまはお腹がすいてそれどころではないそうだ。
そんな愉快な仲間たちに新たな仲間が加わった。
「あれ? シュウ?」
その光景を目撃した
霧生 深雪
はあろうことかこんなことを言う。
「えーっと……七夜に見つからねぇようにな?」
言われて初めて修は気がつく。自分の周りに女性しかいないことに。
「違っ! ハーレムじゃないぞっ!」
修がすかさず言い返すと、舞子が首をかしげてこう言った。
「ん? 八神くん、どうしたんだい?」
舞子はこれでもまだ気がつかないらしい。
修にとってはありがたかったが、なんともいえない気分になる。
「……ブラック、おいで」
ブラックを抱き上げて、深雪が連れているサティと目線を合わせてやった。
ちゃんと覚えているようで、二匹は主人の腕から飛び降りて、じゃれあいだした。
ふたりが去っていくのを見届けてから、
「なんでここで、あおいの名前が出るんだっ」
珍しく声が上ずっているのが修自身よくわかる。
深雪のニヤニヤとしているのが、悔しくてたまらない。
「深雪……一緒に来いよ」
こっそり「ミユはメイドは得意だもんな?」と耳打ちすると、顔を真っ赤にして深雪は怒った。
「ば、なっ!」
深雪が声を荒げると、
「お待たせしました」
タイミングよく、分厚いホットケーキなどが運ばれてくる。
深雪の目の色が変わったのを修は見逃さなかった。
「おっきいのだ~!」
「わー、とっても美味しそうだね」
「お猫様にはこちらをどうぞ~」
店員は猫用のクッキーもテーブルの端に置いていった。
「ありがとうございます」
女性たちの歓喜の声。
その後ろで修はしっかりと深雪に釘を刺した。
「もうからかうなよ?」
「……うっせ」
そんなこと口が裂けても言いたくないけれど、深雪は甘いものが大好き。飼い猫もかわいい。
修は涼しげに笑って、ホットケーキをひとくち食べた。
会話に花を咲かせる彼らを、
鉄 衛守
は静かに眺めていた。
(さすがに街コンというだけあって賑やかだ……俺が明らかに場違いだというのもわかる)
まるでこの店のようだとも衛守は思った。
黒と白。けして交わらない対極にあるもの。
羨ましいなどと思うわけではないけれど、想像以上においしい珈琲と菓子を食べていると話し相手がいてもいいかもしれないという気分になってくるのだ。
(……俺に気を掛ける者などいないだろう)
マシュマロが珈琲の熱に溶けて混じっていく。ぐるりぐるりと渦を描いて、いつしか消えていった。
カップに口をつけるとかすかな甘みが鼻をつく。それを気にせずに、衛守はぐいと珈琲を煽った。
「ンゴーン、うまい、うまい、けど、お前どうして元気ない?」
突然、突き抜けて明るい女性に声をかけられ、衛守は面食らった。
よくわからない言語を使う、不思議な女性。特に拒絶する理由もないので衛守は話し相手になる。
「元気がないように見えたか? それは悪かったな」
「別に、悪くない、お、ンゴーン。サラダもイケル」
話す最中も食べることをやめようとしない女性。よほど食べることが好きなんだろうと思ったが、うるさくあれこれ聞かれるよりはずっとマシだ。
衛守は珈琲を飲んだ。
「あー。俺はドライブインで働いてるんだ、また気が向いたら寄ってくれ」
衛守は唐突に働き先の宣伝をした。これくらいしか話題を思いつかなかったからだ。
「ん? ドライブイン、食べる?」
「まぁ食べ物も置いてあるさ。寝子島の名産とかもな」
「おお、それイイ。今度、行く、シダ!」
しかし意外にも女は喜んで話に乗っかり、果てには今度訪ねてくるという。
それはそれで面倒かも知れないと思ったが、この女なら自分の顔など覚えていないような気がして、衛守は静かに珈琲を飲んだ。
「シダちゃん、真央ちゃんもサラダ食べたいのだ~!」
別の元気な女がやってきた。
(寝子島には物怖じしない人間が多いようだな)
衛守はやはり、珈琲を飲んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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