またコン、ＤＯ！｜リアクション

またコン、ＤＯ！

◆終了とそれから

　がらんとした299COFEE店内。
　庭が一番よく見える席に座って東雲人里は珈琲を飲んでいた。
　森崎が合コンに参加するのかどうかを気にしていた今朝のことが、もっと遠い昔のように思えてならない。
　それほど今日という一日は目まぐるしいものだったのだ。
「今日一日ありがとうね」
　森崎と御剣刀も同じテーブルについて、ゆっくりと珈琲を飲んでひと息ついていた。
「本当に色々あったけど、でもふたりのおかげでなんとか乗り切ったよ。
　これからもよろしく頼むよ」
　森崎の笑顔を見て、ようやく人里に笑顔が咲いた。

「結局全然参加できなかったぜ……」
　典町託志はがっくりと肩を落としながら店の片付けをする。
「でもテンチョー、みんな楽しそうだったじゃないですか」
　バイトの慰めの言葉がズキリと突き刺さる。
「だから余計に一緒に参加したかったんだよ！」
　スタンプラリーも、パーティーメニューも、あれもこれも大好評のうちに終わった。
　可愛い女の子が喜んでいた。
　喜ばしいことが同時に悲しみとなって襲いかかってくる。
「ほら、何人かとは話してたじゃないですか！」
　やはりバイトの慰めの言葉はズキリと突き刺さる。
「番号交換してないから、連絡できねーんだよ！」
　気があったかもしれない。好意を抱いてもらったかもしれない。
　けれど忙殺されていた託志には、番号を尋ねる時間も教える時間もなかったのだ。
「う、うう、」
　託志の瞳に涙が浮かぶ。
　片付けはなかなか進まなかった。

　こうして第一回またコンは無事（？）終了を迎えた。
　

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あとがき

担当マスター：つるこ。
ファンレターはマスターページから！

第一回木天蓼市主催合同コンパにご参加くださった皆さんご協力くださった皆さん、ありがとうございました。
今回運営・裏方をさせていただきましたつるこ。です。
このイベントがカップル、友達というような新しい関係をつくるきっかけになれば幸いです。

それにしても、はじめましてさんと絡む相手お任せというアクションが非常に多かったです！
そりゃまぁそういう趣旨のイベントなので当然のことなのですが、
やはり任せていただけるって嬉しいですね。
任せるということは、私のアドリブ量が大きくなりＰＬさんからすれば様々な不安要素もあると思いますので。
そういう面を考えると、私にとっても皆さんにとってもちょっとした挑戦的なシナリオでした。
読み終えてみていかがでしょうか？
ちなみに私は書き終えてみて、ちょっとした達成感と多大な不安感でいっぱいです。
そんなこんなではありますが、楽しんでいただけていることを願っております。

それから第二回以降のまたコンについてですが、
街コンは市の主催になりますので、皆さんがきちんと市民税を払って、悪いことをしなければきっとそのうち行われるでしょう。
新しい出会い、ときどきこうして楽しんでいただければなぁと考えています。
ということで、お店の皆さんは今後もぜひご協力よろしくお願い致します。

あ。挑戦といえばもうひとつ。
今回は、苗字表記ではなく名前表記にしました！
こちらについてご意見があれば、ぜひよろしくお願い致します。
もちろんそれ以外の感想・ご意見・叱咤激励でも構いません。
いつも頂くお言葉、ダイアリーはありがたく拝読しております。（もちろん厳しいお言葉であっても）
今回も、今回からでも、是非よろしくお願い致します。
それでは失礼いたしました。

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