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◆爪跡
落神 れみ
はあちこちと
五十士 柊斗
を連れ回してから299COFEEにやってきた。
「すこし休憩してもいいかな?」と柊斗が言い、れみも疲れを感じていたとき近くにあった店がここだったのだ。
外から見ていて雰囲気もよさげだったので、れみは特に反対することはなかったのだが、入ってからすこしして、れみは店がやけに暗いことに気がつく。
小さいながらもお庭は綺麗に手を入れてあるし、お店の中は今日の日のために飾り付けをしてくれているのがよくわかった。
けれどなんとなくシュンと萎んだ花のようだと、れみは思った。
「いらっしゃいませ」
丁寧に頭を下げ、穏やかな笑顔を向けてくる
東雲 人里
。
そのサービスは行き届いたものだったし、「カップルでご来店された方に記念です」と言って
御剣 刀
が差し出してくれたミニブーケも可愛らしいもので、れみはすぐに気に入った。
席についてすぐに、「間違えられちゃったね」と柊斗が笑った。
数時間一緒に過ごしてから変わらない笑顔だ。
けれどなんともぬぐい去れない不快感を感じた。
「なんとなく、このお店暗いですわね」
れみは口に出してみると、
「……うーん、どうしてだろうね」
はっきりとは言わないが柊斗も同じように感じていたらしいことがわかる。
(気まずいですわね……)
れみは珈琲を飲みながら考えた。このまとわりつく負の空気の正体について。
(張り切ってたんはええんやけど、結局なかなか話しかけられへんわ……)
最近寝子島に越してきたばかりで、地理にも疎く、友人も少ないは
マリベル・ロイス
は歩き疲れて299COFEEで休憩していた。
元来社交的なマリベルだったが、合コンというのが彼女にとってはマイナスだった。
せっかく声をかけてきても、相手は男ばかり。まだまだ男女のお付き合いには疎いマリベルはあたふたすることしかできない。
(このままじゃ参加した意味があらへん、友達作るって決めたんやから……!)
ぐっと覚悟を決めて、マリベルは近くのテーブルでのんびりと珈琲を飲んでいる女の子に声をかけた。
「え、えっと、隣ええかな?」
ドキドキとして返事を待つと、「構いませんよ~」と可愛らしい笑顔が返ってきた。
「うちはマリベル。最近越してきたから、このへんのことあんま知らんくてな……」
「私は沓冠といいます。私は最近店を出したんですよ」
「へ? そんなに若いのに?」
「わ、嬉しいですね。若い子にそう言ってもらえると」
聞くところによると、もう二八だという。マリベルは目を丸くした。
(てっきりウチより年下やと思うてた……)
「それにしても可愛らしい靴を履いてますね」
「ああ、おおきに」
今日はすこし気合を入れていただけに、褒めてもらえるのは素直に嬉しかった。
(でも、なんで靴だけなんやろう?)
ふと疑問に思ったが、答えを得るまもなく目の前の人間はひたすらに靴をほめたたえた。
「もしかして今日がおろしたてですか?」
「え、そやけど」
「メンテナンスってちゃんとしてますか?」
「え? そんな、まだ履いたことないんやからええんとちゃうの?」
「いえ! 靴は新品でもきちんと手入れしてあげないとダメなんですよ」
「そうなんか……!」
「ええ、ええ。この靴の場合はここをですね――」
実は休憩のつもりで
沓冠 梢太朗
は299COFEEに来ていたのだが、靴の愛を止めることができなかった。
そんな会話は長々と続き。
けっきょく、マリベルは最後まで彼の正体に気がつかなかった。
「まぁ……」
感嘆の声が
ゼシカ・ホーエンハイム
から漏れ出た。
「紅茶党ですが珈琲の魅力に目覚めてしまいそうですわ」
そう誉めそやすと、森崎は照れくさそうに微笑んだ。
しかし彼の表情に一点の曇りを見つけてしまう。ゼシカには理由はさっぱりわからなかった。
「実は祖国ドイツでは珈琲を飲む方が多いんですの……ふふ、意外でした?」
「そうなんですか。無学なもんで……」
きっと知っているだろうことにも驚いた顔をしてくれる森崎を、ゼシカは好ましく思う。
「その中で紅茶派だった私をその気にさせるなんて、なかなかできないことですのよ?」
「ありがとうございます」
今度こそ森崎の笑顔はよどみないものになった。
傍で聞き耳を立てていた、
東雲 人里
も
御剣 刀
もあからさまに安堵の表情を浮かべた。
(よくわかりませんけど、皆さん元気になってくださいましたわ)
珈琲に癒され、それを褒めたおかげで店員の皆は元気になった。
それはとても素敵なこと。
「主が導き給うた出会いに感謝を」
ゼシカはそのありがたい連鎖に対する感謝を信仰の主に伝えるのだった。
「うん、美味しいね」
柊斗は口いっぱいに広がる珈琲の香りを堪能するうちに、この空間に自分自身が馴染んでいくのを強く感じた。
しかしまだ、れみは落ち着かないようだった。
たしかにこの店には得体の知れない不安感が渦巻いている。それは柊斗も肌で感じた。
(でも珈琲はおいしいし、店員さんはみんないい人だ)
それに苦みも渋みも珈琲の魅力のひとつ。
わざわざ気にすることでもないと思う。
「まだ、嫌な感じ……するかな?」
れみは相変わらずきゅっと唇を結んだまま、店内をぐるりと見渡した。
誰も彼も頬に笑みが浮かんでいる。
「……やっぱり、気のせいでしたわ」
ふっとれみの口元が緩んだとき、思わず柊斗はれみの頭を撫でていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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