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◆女が三人寄ればなんとやら。
純和風な造りの建物には、そこに馴染まぬ人間が興味を示すもの。
マリナ・M・マディソン
は目を輝かせて、萩屋のショーケースを眺めていた。
店長の
矢萩 秋
は
例の如く
、目配せをする。お前ら、接客頼んだぞと。
――例の如く、姐さん無理っすよという情けない視線しか帰ってこないのだが、秋は黙殺した。
店員の中でも一番の下っ端が渋々マリナに近づいていく。
マリナはその男の顔を見て、実に怪訝そうな顔をした。
下っ端がそれでも声をかけようとすると、すべては黄色い声によって阻まれてしまった。
「あぁん! また可愛い子見つけちゃった! やっぱり苺花が可愛いからかな? 類友ってやつかな?」
ハイテンションで現れた
古館 苺花
。
「ちーちゃんも早くおいでよ~!」
それに遅れることしばらくして
上穗木 千鶴
も現れた。
「……Why?」
マリナが下っ端に対してよりもずっと怪訝な表情を浮かべたが、苺花はそんなことを気にする小さな女ではない。
「ねーねー、またコン参加中? ひとりだよね? せっかくだしお茶でもどう? あ、もしかして日本語駄目な感じぃ?」
なんて勢いだ。快活さなら負けない秋だったが、それとはまた別種類のエネルギッシュな苺花にはたじろいでしまう。
(これが若さなのかな……?)
衝撃を受けたが、すぐにところで言い寄られている女の子は大丈夫だろうか、ということが気になりだした。
そっと様子を窺うと「マリナ、デス! ぜひ、ご一緒お願いするデス!」と存外平気そうな顔をして、むしろ満面の笑顔で、苺花を受け入れていた。
「マリにゃんね? 苺花は、
古館 苺花
だよ~。で、こっちが」
「ぼくは
上穗木 千鶴
だよ」
「マ、マリにゃん?」
さっそくつけられたニックネームには戸惑いながらも、三人の女の子たちは嬉々として、奥の喫茶スペースに入っていく。
(三人寄らなくても姦しいんじゃないかな……)
秋の脳裏にはそんな疑問が浮かんだが、いまは仕事の時間である。
すぐさま気持ちを入れ替えて、
「注文は決まったかな?」
カラっとした笑顔で三人のもとに向かった。
マリナは初めての和菓子に興奮を隠せない。
バイト先
であんパンを食べたことがあるため、餡子の存在は知っていた。
そのためたい焼き、どら焼き、饅頭にはそこまで驚かずに済んだ。が、練り切りは別次元だった。
繊細な細工を施されたその美しさ。しかもやわらかく触れるだけで崩れ落ちてしまいそうな代物である。
「トテモ綺麗……」
うっとりとしてるのはマリナだけではなかった。
マリナが選んだのは、幾重にも重なった紫陽花の花。千鶴が選んだのは透明な饅頭に透けて輝く蛍の光。苺花が選んだのはすこし先取りして、流れの見える天の川……
どれもこれも美しいだけでなく、実に奥行のある味わいであった。
「……本当にきれいだね。食べるのがもったいないくらいだよ」角度を何度も変えて、静かに菓子を眺める千鶴。
「ん~♪」口に含んだ瞬間、ほろりほろりとほどけていく甘さに身をよじる苺花。
各々が菓子に酔いしれ、浸っていく。
「どうもお邪魔します」
暖簾をくぐるときに
日向 透
は声をかけた。
何度か訪れたことがあるこのお店。気に入っているお店なので、またコンの協賛店舗だと知ったときは密かに喜んでいたのだ。
せっかくなのでゆっくりしていこう。そう決め込んでなにを食べようか迷っていると、新たな客が入ってきた。
「あー……どら焼きと、たい焼きを」
入ってきてすぐにその客はボソリと呟いた。
綺麗な顔をした、いまどきの若者らしい男の子だった。
(……そんなふうに考えるなんて年をとったものですね)
急に自分が老けたような気がして透は苦い思いを抱く。
(さて、私も早々に決めてしまわないと)
店内とショーケースを見て回っていると、
『にゃー』
突然不釣合いな声がする。
振り返るとどうやらさきほどの青年の飼い猫らしい。彼の懐から小さな顔を覗かせている。
(……意外ですね)
透には、その青年が猫を可愛がるタイプには見えなかったので内心少しだけ驚いた。
といっても透も傍から見た時に、猫好きに見られているのかはわからなかったが。
「……すみません」
その青年はお金を払い商品を受け取ると、すぐに店を出ていった。
配慮して店内での飲食を控えたのだろうか。
またしても意外に思った。
(人は見た目では判断できませんね……俺と一緒で)
透はくつくつとこみ上げてくる笑いを押さえ込んで、奥の座敷に向かっていった。
店を飛び出してすぐに
霧生 深雪
は飼い猫・サティの頭を撫でてやる。
「ごめんな、早く猫カフェ行こうか」
どら焼きをかじりながら深雪はゆっくりと歩き出した。
いろんな店には入れないのは深雪は正直すこし残念だった。
けれどのんびりと青空の下を歩くのは悪くない。
大きく息を吸い込むと、全身に新鮮な空気が巡っていくのがよくわかる。
「カフェについたら、ゆっくり甘いもん食いてぇな……」
歩きながらひとりごちていると、後ろからキンキンした声が響いてきた。
「ちょっと、苺花の邪魔しないで!」
「べつにちょっとくらいイイだろ? せっかくのコンパなのに女の子がそんなに固まってちゃダメだよ」
振り返って確認すると、どうやらナンパらしい。
せっかくいい気分だったのに台無しだ。深雪は眉間に皺を寄せてナンパ男を睨みつけた。
どうやら女の子は四人いて、男はひとりらしい。
助け舟はいるのだろうか。そう考えるよりも先に手が出るのが深雪の常。
深雪はスタスタと彼女たちに近寄っていき、拳を強く握り締めた。
「おい、迷惑だ」
しかし、その言葉は音になることはなかった。深雪が声を荒げる前に耳を疑う言葉が飛んできたのだ。
「あーもう! 苺花は今可愛い子を口説くのに必死なの、イケメンは帰ってどーぞよ!!」
叫んでいる女の子以外は、なんとも言い難い表情になる。深雪も『以外』に含まれる。
それでもなにか言い返そうとするナンパ男。
仕方がなく睨みつけると「んだよ、独り占めすんなよな、餓鬼が!」と捨て台詞を残して、男は去っていった。
どうやら深雪がハーレム状態であると勘違いしたらしい。
気まずくなって、深雪が顔をそらすが、
「ね、ね、苺花たちと一緒にカラオケでもいかない?」
「……別にかまわない」
「きゃー! やったー!」
どうやらキンキンしている子が口説いているというのは本当だったらしく、深雪のことは眼中にないようだった。
深雪はぐっと疲れを感じ、サティを撫でた。
「よくわからないけど、どうも」
その姿を見て気を使ってくれたのか、
上穗木 千鶴
がこくりと頭を下げてきたので「俺が、ムカついただけだから」とだけ告げ、くるりと背を向けた。
「名前はー?」
「……
哀坂 子夜
」
というような会話が背後からわずかに聞こえてくる。
『にゃーん』
けれどもう振り返ることはせずに、深雪は猫カフェに急いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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