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秋の冷たく澄んだ空気もいいものだ。
八神 修
は目を細む。彼女も思いをともにしてくれたらと願わずにいられない。
昼食はこちらで用意したい旨、
七夜 あおい
には伝達済みだ。四限目の終わりを告げるチャイムと同時、修は準備を開始した。
事前に探りを入れ、空き教室のひとつに目星をつけておいた。今は使われておらず、めったに人が立ち入ることもない。席は窓際がいいだろう。ちょうど中庭の樹々がカーテンとなり、差し込む陽光はやわらかく木漏れ日となって室内へも降りそそぐ。
ふたりでランチを楽しむのにこれほどふさわしいロケーションもあるまい。修は庭の整備をしてくれる、顔も知らぬ誰かに感謝を捧げた。
テーブルを設営しランチボックスを置いたところで、かららと扉が開く。
「あ、やってるやってる」
あおいは今日も太陽に負けじと朗らかだ。
「今日はお招きありがとう、修君」
「なに。先日のお礼も兼ねてね」
あおいの
手作り弁当
をいただいたり。
風邪を引き
、看病してもらったり。礼を返すに足るあおいの思いやりに、修が用意したのがこの昼食の席だった。もっともあおいなどは、気にしなくていいのに、と軽いのだが。
「さ、席へどうぞ。お嬢さま」
「あはは。ごめんあそばせ~」
おどけながらあおいは席に着く。修も向かいの席へ。彼は給仕役でもあるが、本日の趣旨は彼女と食事をともにすることだ。
さっそく弁当箱のふたを開く。
「わあ……!」
「今日は和のメニューを揃えてみたんだ」
あおいの瞳が星空めいて輝いた。
サツマイモと栗の炊き込みご飯は秋の旬を一度にいただけるぜいたくな取り合わせだ。ふっくら炊き上がるよう水の量と時間には特に気を使って焚き上げた。炊飯器の底にできたおこげもいい塩梅だ。照り焼きにしたブリは修自ら寝子島魚市場へ出向いて買い付けた。寒ブリの旬には少し早いが、焼き物や煮物にするには今くらいの脂の乗りが修の好みだ。治部煮昨晩から用意を始め一晩寝かせたおかげで、なんとも味わい深く染みた。レシピを調べながらの調理は少し難儀したが上手くいったようだ。
「ザ・家庭料理! って感じだね。美味しそう!」
「はは。こういうものにどうも、憧れがあってね」
星ヶ丘寮に住む修だから、端的に言って豪華絢爛な食事に慣れている。それが悪いわけではないし、修のあらゆる意味で見識を深めるのに役立っていることも確かだが、あおいはそうではないだろう。まさしく、目指したのは家庭料理の再現だ。それは修にとって彼女への歩み寄りの姿勢、その無意識の顕在化でもあろう。
「あ、これも美味しい! これはなに?」
「ワカメと柿の酢の物だよ」
「柿! すごいね、秋がてんこもり」
「喜んでもらえて何よりだよ」
箸が止まらないあおいの笑顔が、なにより嬉しい。
美味しい食事があれば、会話も弾む。
「そういえば、春から住むところはもう決まった?」
「う~ん、まだ候補を絞れてなくて……そろそろ決めなくちゃいけないよね」
あおいは寝子島高校を卒業後、九州の福祉系学校へ進むことになっている。
「希望はあるのか?」
「やっぱり、キッチンは欲しいよね。せっかく修君にも教わって、少しずつだけど料理が上達してきたもん。続けたいよ」
「うん。いい条件の場所が見つかるといいな」
「ほんとにねえ」
弁当は優に3人分はあろうかという量だったが、楽しい食事にぺろりとたいらげてしまった。
修は最後のデザートを取り分ける。
「わ、桃だ! 大きい!」
「仙桃のコンポート、だそうだ」
「せんとう?」
「何を隠そう、
霊界カフェ
の土産でね。ああ大丈夫、怖くないところだったよ」
今度一緒に行ってみる? と尋ねると、あおいは躊躇いもなくうなずく。修に付き合って、あれこれと寝子島の異変やら異世界探訪やらしているから、すっかり慣れているのだろう。
「そうだね。卒業までに……行けたらいいな」
「ああ。それまでに、どこにでも行こう。何にでも飛び込んでみよう」
別れはやがてやってくる。無論二度と会えぬわけでもないが、寝子島から霊界や星幽塔へ赴くように、異次元を通って会いに行くわけにもゆくまい。物理的距離はいかんともしがたい壁だ。
だからこそ、と二人はうなずく。
「いっぱいいっぱい、やっちゃおう」
「ああ。一緒にね」
「うん♪」
秋の穏やかな午後の始まりを、桃の甘さと瑞々しさ、尽きぬ笑顔が演出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月12日
参加申し込みの期限
2023年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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