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「はぁ……やっちゃいました」
やっちゃったのは昨日のちょっとした夜ふかしが原因であろう。
綾辻 綾花
は至福の時をふたたび脳裏に反芻する。
なんといっても野良猫たちの来訪だ。昨夜の猫鳴館綾花宅は千客万来、実に大盛況であった。開け放した窓を伝い、次から次へと猫たちがやってきたのだ。突発的に催された各社猫おやつの試食会は、その後星見の集いへと移り変わり、気が付けば夜半過ぎとなっていた。冷たい秋風にぷるると肩を震わせ、満足したのか去り行く猫たちを送り出し窓を閉めたまでは良かったが、どうも身体を冷やしてしまったらしい。
朝からのけだるさに耐えつつ登校したが、1時限目の授業のさなかに熱が上がりはじめ、2限目が終わるころにはふらふらとなっていた。
おかげで午前中の残りは、保健室で休むはめになってしまった。普通のちょっとボンクラ学生ならば授業を抜けて寝ていられるのを喜ぶかもしれないが、真面目な綾花はせっかく予習してきたのに、と残念がらずにいられない。
「でも、仕方ないですね……」
「具合はどうかしら? 綾辻さん」
養護教諭の
鷲尾 礼美
が顔を覗かせ、綾花の額に手を添わせる。
「熱、下がりそうにないわねえ。今日はこのまましばらく寝て、良くなってきたら帰りなさいね」
「はい。ありがとうございます」
「いいのよ。私、少し外に出てこなくちゃいけないから、良い子で寝ていてね」
言い残して、礼美は出ていった。
若干の倦怠感と熱っぽさがあるくらいで、昏倒するようなふらつきではないし手足のしびれもないが、一人となると途端に孤独感が襲ってくる。寂しい。一人きりなど慣れているはず……と思うも、そういえば寮の部屋にはルームメイトの黒猫がいるのだった。本当の意味で一人となるのは久方ぶりのことかもしれない。
授業中であり、保健室もその周囲もひっそりとして物音一つ聞こえない。廊下へ出れば教鞭を執る教師の声も聞こえてくるだろうか。
「……うー」
静かすぎて眠れない、なんてことがあるとは思わなかった。綾花は清潔そうな白いシーツにくるまりながら、もぞもぞと身じろぎを繰り返すのみだ。
二、三十分ほどもそうしていただろうか。しばらくするとかちゃりと保健室のドアノブが鳴り、綾花は身を起こす。礼美が帰ってきたのだろうか。
「綾辻さん、大丈夫かい……寝てるかな」
「! 珪先生?」
様子を見に来たらしい、
早川 珪
だった。彼は綾花の担任なのだ。
カーテンを引いて顔を覗かせた珪は、なんだか申し訳なさそうな顔をしていた。
「起こしちゃったかな?」
「いえ! なんだか眠れなくて」
「そう。顔が赤いね、やっぱり熱がありそうだ」
「はい。さっき計ったら、微熱が……あ」
はたと、彼の表情について思い至る。
「あの。珪先生の風邪が移ったわけじゃありませんから!」
「そうなのかい?」
先日のこと。風邪を引いて寝込んだ珪を、
綾花が看病した
のだった。熱を帯びた彼はやけに弱々しく、そして艶めかしく見えたものだ。
あの時は互いにマスクを着けていたし、綾花も十分に気を付けていたから、彼の風邪をもらったということもないだろう。
「これは、夜ふかしをしてしまった私のせいで。猫ちゃんがたくさん窓から入ってきてくれて……」
「ああ。なるほどね」
彼はほっとしたようだった。
さあ寝て、とベッドへ寝かしつけられる。優しい手つきに胸があたたかく灯る。
「この前と逆ですね。あのあと、卵がゆ、食べてもらえました?」
「うん、美味しかったよ。おかげですぐに良くなったし……お礼に僕も何かご馳走したいところだけど、ここでは難しいね。ははは」
「いいえ、そんなこと! 珪先生が来てくれただけで……」
彼がこうしてそばにいるだけで、元気が湧いてくる。すぐにも立ち上がり、走り出せそうな気がしてくる。さすがにそこまでは無理だろうが、ともかくそんな気分だ。
「代わりに何か、してほしいことはあるかい」
「……頭を」
控え目に、シーツで口元を隠しながら、綾花は言った。
「頭を、撫でてくれますか。安心するので……」
「そう。お安い御用だよ」
しなやかな指先が汗濡れた前髪をすき、手のひらが触れる。そのぬくもりが、やがて綾花の眠りを誘った。
「わがままばかりでごめんなさい。手を……眠れるまで、手を握っていてくれませんか」
物言わぬまま、彼はそうしてくれた。綾花は滑るようにして、健やかな眠りへと落ちていった。
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担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月12日
参加申し込みの期限
2023年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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