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おいでませ、霊界カフェ
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【たまのあの世もいいもんだ】
「悪くないじゃないか」
からんかららん、と鳴るドアベルの味わい深い響き。木造りの扉を開けば香るコーヒー。白い漆喰とこげ茶の木の色合い、コントラスト。壁を伝う緑の蔦や枝葉。
八神 修
は学校からの帰路に見慣れぬ路地を見つけ、招かれたものと思い至り踏み込みました。ためらいはなく、恐れもありません。彼もまた寝子島での不可思議には慣れっこですし、それに路地の向こうから、何度か訪れた霊界の空気を感じることもできました。
そうして訪れたのが、あやかしカフェ。
店内は混雑しています。人に、人でないモノに、あれこれ入り交じってたくさんです。
「よう、お兄さん。あんた、こっちに座りなよ」
「うん?」
入り口に佇んでいたら、声をかけられました。どうやら相席のお誘いのようで。
「あら、人間さんだわ。キャア、イケメンよイケメン!」
「おいおい、はしたないぜ。すまんね兄さん、ウチのカカアが。はしゃいじまってよ」
「いや、構わない。それじゃあせっかくだし、お邪魔しようかな」
同席することになったのは、これまた美男美女のご夫婦……なのですけれど、それは首だけ。ダンナはドーベルマン、奥サマはトイプードルの人面犬ご夫妻でありました。何のお肉か分からないジャーキーを噛み、ラテアートの描かれたカプチーノをぺろぺろと舐めています。
けれど修は面食らうこともなく、しれっと席に着き、
「イモリの黒焼きと、地酒のようなものがあれば一杯いただきたい。なに、霊界なら年齢制限もないさ」
と注文を飛ばしました。
「しかし、霊界の食べ物か。いわゆる、黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)は大丈夫だろうか」
黄泉の国の食べ物を口にすると、あの世に戻ることができなくなってしまう。という日本神話などに語られるアレです。
ジャーキーをくわえた人面ドーベルマンさんにそこのところ、尋ねてみますと、
「ああ大丈夫大丈夫。けっこう人間、来っからここ。ちゃんと帰ってくよ。問題ないって」
「まっ、アタシはお兄さんみたいなイケメンなら、ずっといてくれて構わないけどね。なんならウチ来る?」
「ははは。仲睦まじいご夫婦のお邪魔をするほど、野暮ではないよ」
「やだァもぉ~!」
ご夫婦そろって、ちぎれんばかりに尻尾ふりふり。まあともかく、寝子島に戻れなくなってしまうなんてことはなさそうです。
やがてことりと卓に置かれたお皿の上には、かりっとこんがり焼けたイモリの黒焼き。名酒『猫だまし』。
「ほう。これが妖怪ならみな好むという、イモリの黒焼きか。どれどれ」
ぱくり、ひと口。香ばしく焼いた鶏肉のような食感、そしてお腹から急激にずごごごごっと沸き上がってくるような、活力の波!
「これは……
病み上がり
には効きそうだ」
「だろ? そいつの良さが分かるとはお兄さん、人間にしちゃやるね」
「はは。サプリにでもすれば飛ぶように売れそうだな」
地酒といっしょにいただけば、かっかと燃え上がるよう。
その後も神通力が身につくという封ステーキに人面柿のタルトタタン、本日のおすすめ! という磯撫でのフライを次々に注文し、ぺろり平らげる頃には、すっかり霊界グルメもうなる食通となっていた修でした。
さて、とお腹も落ち着いたところで、修は人面犬夫妻に尋ねます。
「土産を買っていきたいんだけど、なにかおすすめはないだろうか?」
「ははぁん」
と、ダンナはニヤリ。
「オンナだな?」
「まあ。ね」
「それじゃ、スイーツなんかいいんじゃなぁい?」
とおふたり……いや二匹? はあれこれとありがたい意見をたくさん挙げてくれ、さらには、
「おーい、ウェイトレスさん! こっちのお兄さんに、仙桃のコンポート二つ! 土産だっていうから、包んでやってくれよ。お代は俺持ちな」
「いいのかい?」
「一期一会。これも縁ってやつだ。彼女によろしくな?」
ぱちり、ウィンクひとつ。なんともダンディ……人面犬ですけれど。
夫妻にお礼を述べ、綺麗にラッピングされた箱を手に修は店を出て、帰路へつきます。あの裏路地を抜け、明るい光が見えてくればそこには、
「ああ。寝子島だ」
恋する彼女の住む街がありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月02日
参加申し込みの期限
2023年04月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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