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GOOD BYE YESTERDAY
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寝子島一番のインド料理店、そう自負する店の名は『ザ・グレート・タージ・マハル』、店はいよいよ島を飛び出し来年そうそう神奈川県にもチェーン店をオープンする予定である。ためにオーナーの
アーナンド・ハイイド
は忙しく飛び回っており、今日も寝子島にはいないのだった。
ここはその店内、たちこめるのはスパイスの交じり合った素敵な香り、いささか音程の怪しい鼻歌を歌いながら
アリス・トテレス
は箒をかけている。
踊るようにリズミカル、すっかり店内は清潔なのだが、それでもアリスは時間があるたび掃除をしてしまう。
「カミノクニガキマスゾエ~」
つい歌詞を口ずさんでいた。アリスが巫女を演じさせられていた時代の宗教歌だった。歌詞の内容なぞビタイチ信じていないが、もはや歌はアリスの一部なのである。
アーナンドが経営する店舗は二種類、昼のインド料理店『ザ・グレート・タージ・マハル』と夜のキャバクラ『プロムナード』だ。どうしてこういう謎の多角経営をするにいたったかには理由があるのだが、いずれ語られる日もあるかもしれない。アリスは『プロムナード』で働く
恋々
(レンレン)の居候として『プロムナード』のヘルプに入ることもあったが、色々とあぶなっかしいからとの理由で最近はもっぱらインド料理店のバイトをすることが多い。給料はそこそことはいえの週五回まかないつきである。一時は神社の境内に隠れ住んでいたアリスからすれば楽園のような日々といえるかもしれない。
でも恋々の家、
九鬼姫
(くきひめ)もイソーロー、三人で住むには、ちょい狭いネ。
アリス自身はまったく平気だ。異国のスラム街でストリートチルドレンをしていたころは、狭いだの広いだの言ってはいられなかった。恋々は「いたいだけいればいいよ」と言ってくれるし九鬼姫も不満は口にしない。でも九鬼姫の病気のことを考えると、自分の存在が恋々の負担を増やしていることは否定できない。
だからアリスはもらった給料をほとんど使わず、恋々に家賃と食費を入れるほかは全部貯めていた。なんとか他にすみかを見つけるつもりである。
問題は場所ヨ。
無国籍者の自分に部屋を貸してくれる大家などいるのだろうか。
いっそのことまた路上生活に戻ることも考えないではない。けれどそんなことをすれば、いずれ日本の優秀な警察に見つかってしまうだろう。
そしたらタイホされて、ニューカンね。
あそこは最悪だ。考えるだけで足が震え血の気が引く。
立ちくらみを起こしかけたところで明るい声がかかった。アリスは我に返る。
「アリスちゃん、さきお昼どうぞー」
厨房から
絢美 清子
(あやみ・せいこ)が半身を見せていた。セミロングの髪はまとめて三角巾にしまい、『テイスト・オブ・インディア』と太明朝体のカタカナで書かれたエプロンを巻いている。この店に就職が決まるより前に「街で見つけてビビッときて」購入したものだという。まさかエプロンがきっかけで店の門を叩いたわけでもなかろうが。※
「いいんデスか?」
「いいよぅ、アリスちゃんの好きなカレースパゲッティ、作っといたから」
「やったーデス!」
「もうじき店開けるからちゃっちゃーっと食べちゃってねぇ~」
清子とは
沖縄旅行
以来のつきあいだ。最近はアーナンドがいなくても彼女が店を切り盛りしている。
日本には『ゆるふわ女子』なる存在があって、清子はその典型とされている。ゆるふわの定義はよくわからないが、読んで字のごとくゆるやかでふんわりして、優しいイメージなのだろうとアリスは理解していた。いつも笑顔で主張らしい主張がなく、男性から見て『女の子らしい』、うがった見方をすれば『都合のいい』女子という意味なのかもしれない。
でも、だとすれば清子はゆるふわ女子ではないとアリスは思うのだ。たしかに清子はふわっとした髪型に服装を好み、口調も物腰もゆるやかで「スイーツ大好き~」なんて日々言っているが、締めるところはビシッと締めるし料理の手際もキビキビしている。アーナンドが手ずから教えたカレーの仕込みも難なく覚えてしまった。土日はカレー命な女子高生バイトと新メニュー開発に熱心に取り組んでいたりする。まあ、表面上ゆるふわっとして見えればゆるふわ女子の必要十分条件を満たしているというのならそれでいいのだろうけども。
「スーパスーパ、スパゲティ~♪ アリスならみんな好きサー」
アリスは厨房に入ると手を入念に洗い(清子は厨房責任者として衛生にたいへん厳しいのだ)、即興で謎の歌を唄いながら皿にスパゲティを盛りつけた。カレースパゲティとカレーチャーハンはアリスが好む二大まかないメニューであった。インド料理店だからといってカレーにこだわらなくてもいいのだが、食べたところ絶妙だったのでアリスはしばしばこのチョイスにする。
「いただきますデスー」
フォークを取ってアツアツのスパゲティに差し入れた。
標準ゆで時間より短めに茹でたスパゲティだ。インド料理のギーオイルでしっかり炒め、チキンカレーから作ったスープに浸して少し煮る。炒めパプリカを加えバターをでんと乗せ、マスタードオイルを数滴垂らせばできあがりだ。彩りにブロッコリーを足すと見栄えもいい。
刺激的な下味とバターのまろやかさ、しっかりとアルデンテに仕上がったパスタの歯ごたえ、イタリアとインドの出逢いがもたらした奇跡のハーモニーであった。
「おいしいデス!」
今日も改心のできデスとアリスは清子をたたえた。
※実際はこれに匹敵する超次元な理由で清子は大学を中退し、『プロムナード』ついで『ザ・グレート・タージ・マハル』の面接を受けている。(
リンク先下方参照
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月30日
参加申し込みの期限
2023年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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