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GOOD BYE YESTERDAY
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今日の授業は午前中で終了だ。
高三の秋にもなると、こういうことが多くなる。
浮いた時間は受験勉強なり就職活動なりに充(あ)てろということなのだろうが、今日はなんだかそんな気になれなくて、
桜井 ラッセル
は寮にむかうでもなく川べりを歩いている。
春先みたいな陽気、空もつきぬけるみたいにすがすがしい青だ。雲は、ほんのすこししか見えない。
午後の日差しが反射して、水面は輝く長い尾のように見えた。
河川敷までおりてみようか。
思いついた次の瞬間にはもう、ラッセルは道をそれ傾斜を下っていた。
すり減った靴の踵が砂利を踏んだのは最初だけ、次の一歩は緑のじゅうたんの上だ。晩秋といっても河川敷の草花は健在なのだった。
淡い色のコスモスが咲きほこっているのが見える。白いユウガギクの花はどこか可憐で、細長い穂にたくさんの薄紫を宿すアキノタムラソウは、風に揺れてそよそよと音を立てた。
そうか、風。
いい風が吹いているのだ。しばし目を閉じ風の匂いを嗅いでみる。秋草のほのやわかな香りはしても、レモングラスの香りはまじっていない。
さみしいな、と思った。
ちょっと休んでいくとしよう。カバンを放り出して斜面に、ごろりと寝そべって青空を眺める。
晴月、どうしてるだろう。
先日のハロウィン☆デイズ以来、ラッセルは
風の精 晴月
の姿を目にしていない。
会いたい。
会って晴月と話がしたい。
ずっと願っているのに、彼女はあらわれなかった。
最後に見たのが泣き顔なんて、残念すぎるよなマジで。
事故だった。
ハロウィン☆デイズの会場で晴月はカトーなる悪人を発見しこらしめると宣言、
「つかまえて空から突き落とす!」
と過激な手段に出ようとした。ラッセルは晴月を止めようとしたが、その時点ではカナリアに変身していたため不可能なのは明白だった。だからとっさに変身を解いた。
問題は彼が変身を解いた場所が、ビルの四階程度はあろうかという巨大空気人形の上だったことだ。
晴月はラッセルを支えようとしたが失敗し、もつれあうようにしてふたりは転落した。
着地の寸前、晴月は飛行しラッセルをもちあげようとしたので垂直落下はまぬがれた。けれど勢いは殺しきれず、ラッセルは固い地面に頭を打ったのだ。
口の中を切り頭から出血もしたものの幸い軽傷ですんだ。打ったのはこめかみ付近、髪の生え際あたりだから目立つ傷痕にもなっていない。しばらくはガーゼで覆っていたがとうに剥がした。現在、さわれば指にうっすらと感触こそあれ、痛みを感じることはなかった。口中だってもうなんともない。
もう俺、すっかり良くなったんだ。安心しろよ!
だから怪我させて悪かったなんて思わなくていいんだ。ちっともな。
んでまた遊びに行こう。
そう晴月に伝えたい。伝えてまた、笑顔に戻ってほしい。ただそれだけ、けっして贅沢な望みじゃないはずだ。
なのに会えねぇ。
……気まずいからお別れって嫌だぞ。
心に穴が空いた気分だ。埋めようのない穴が。
ああもう。
転がりたくなる。いや、実際一度横に転がってみた。
転がってまた見上げても空は空、晴月が上からのぞきこんでくれたりはしない。
考え方を変えてみよう。避けられてると決めつけたら気がふさぐ。
偶然、会えないだけならいいんだ。
たとえば俺が風の精だったら、見たいところが多すぎて毎日世界を飛び回ってるだろうからな。
世界遺産にサバンナにヨーロッパの芸術の都は外せねーだろ、南極も行ってみてーし、グレートバリアリーフだって上空から眺めたい。きっと楽しいぞ。スフィンクスの頭に乗ってみたりしてな。
晴月との最後のやりとりを回想する。
ラッセルは子ども時代の夢を語った。風の精に会いたいと思っていたのだと。
「いるんならこんな姿かなって、絵に描いたこともあるんだ。それがさ、今考えたら晴月そっくりだったんだよ」
またごろごろ転がってしまう。思い出すだけで顔から火が出そうだ。あそこまで言うつもりはなかった。
でも晴月、泣いてたもんな。なんか語らねーわけにはいかなくてさ。うん。
そんな必要はないはずなのに、ラッセルはつい自分に弁明していた。
それで、
「わたし、風の精! ラッセルに会うためにここにきたんだよ!」
って晴月、言ってくれちゃって。
俺に会うためになんて、ドラマかよ。
きっとアレだよな。俺を安心させるためについた方便ってやつだろ。その場のノリだろ。うん、ノリ怖ぇぇ。だってあいつ風の精かどうかなんて、自分でもわかってなさそうだし。
でも、ノリで言っただけだったとしても。
「ラッセルに会うためにここにきたんだよ!」
は、ちょっとグッとくるよな……。
また顔から火だ。転がるしかない。
だからやっぱ、会いたいよ。俺、晴月に会いたい!
エジプトに行ってるんだか南極の昭和基地を見学してるんだか知らねーけど、そろそろ戻ってきてくれねぇか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月30日
参加申し込みの期限
2023年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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