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【お三夜】猫と人とあやかしと、三つの世界が交わる夜
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●SideB:霊界:銀朱駅<1>
空には、現代日本ではありえないほどの数の星が輝いている。
黒々と陰をつくる山並みのへ向かって幾筋も棚引く薄紫色の雲。
古ぼけた木造の駅舎の正面からは、赤い鳥居が何千となく連なる道が、ヤマタノオロチのように幾又にも分かれて続いており、その周囲は漆黒の森に囲まれている。
ここは霊界。
そのなかでも日本古来のあやかしが多い地域、銀朱駅だ。
愛猫 萌々子
は、並ぶ鳥居の前に立って、アンテナが立たなくなったスマホの画面を見つめている。
ここに来る直前に、恋人の
万条 幸次
から届いた「いっしょにお三夜まつりをみない?」というメッセージに、後ろ髪引かれないかと言ったら嘘になる。
しかし萌々子はメッセージを貰ったときにはすでに、お三夜様を救いに行くことを決意していた。
「ごめんなさい、これが終わったら必ず行きます……」
いっしょにこちらへ来ているのは、約15名の男女。中には小学生や、人でない者もいる。
「遅くなってすみません! ヘルプで呼ばれたヴィーゼです!」
パタパタと血の翼で飛んできたのは
ヴィーゼ・ベルンスタイン
。
霊界のカフェでウェイトレスとして働いている彼女がバニー衣装で登場して、さらに異色さを増す。
「……って、なにこの状況? 店長から緊急のヘルプがあるから向かってほしいって言われたんですけど」
その場にいる人たちに事情をきいて、ヴィーゼは納得。
「なるほど、捕まったお三夜様を助けに行くって話なのね……想定してたヘルプと違うけど、困ってるなら助けない訳にはいかないわね……お姉さんも頑張るわ」
袖はないけれど、腕まくりのジェスチャーをするヴィーゼ。
意外と世話焼き気質のようである。
「どろでろろ……お三夜さま狙ったのは何でかねぇ?」
ぬいぐるみを抱えた小学5年生の
曖浜 瑠樹
は、こてん、と首を傾げる。
「可愛い黒にゃんこだからかなぁ」
ううん、と一緒に首を捻ったのは
桜井 ラッセル
だ。
「
グラフティ事件で霊界に行った奴から黒白の事情はきいた
」
黒白 滴
。
自らを生贄に、どろでろろと同調したかなしい少女。
青い闇、どろでろろと呼ばれるそれは、霊界の底に沈殿した人間の負の感情が、泥のようなかたちをとった
いわば自然災害のようなもの
だとテオは言った。それに意志はない。知能も、個性も、個体もない。あるのはより大きくなりたいという欲求だけだと。それはどこか、がん細胞を思わせる。人間の負の感情という栄養を得て、際限なく大きくなろうとするような――。
その欲求ゆえに、お三夜様という力ある神を攫ったのだろうか。
「悪いのはどろでろろだけじゃん」
ラッセルは握った拳を見つめる。
どろでろろと滴はいま、分かちがたくひとつになってしまっている。
どちらの意思かわからぬくらい。
だからきっとあの鳥居の先に、滴はいるのだろう。
どろでろろとして。
「しかも歪ませて苦しませたなんて……許せることじゃねーぞ」
同じ立場だったら俺だって誰だって同じように病む、とラッセルは思う。
(俺は引きこもり――場面緘黙だったけど、暖かい家族や海道がいて、心の柱があった。
だから本当のところでは理解できないだろうけど……変わっちまった黒白をどうやったら戻せるんだろ)
ラッセルの疑問には、まだ、答えがない。
けれど滴のことを思う人はいるのだ。自分に向き合ってくれた彼のように。そのことに気づけば。
(黒白もきっと……)
そう信じたい。
そのとき、丸顔で垂れ目の中年男性がにこやかに近づいて来た。
白いシャツは膨れた腹でボタンが吹き飛びそうになっている。
「
両替屋ポン!
」
狐のあやかし、
片夏 阿呂江
が声をかける。
「これはこれは。大狐の娘殿、御父上はお元気ですかな」
ポンは目を細める。
「よく寝ておるよ、狸殿」
阿呂江が言うように、両替屋ポンは狸のあやかしである。
そして阿呂江は、妖狐の村の長である大狐の娘であった。
もっとも父は寝てばかり、母は行商の旅に出てばかりで、実質、阿呂江が家長のようなものだ。
シオ・レイゼルオーク
と
ハルキ・イエハナ
が傍に来て、ポンに情報を求める。
「はぁ。タダで、というわけには」
狸ぶりを発揮するポンの頭に、阿呂江がチョップを入れる。
「事は急を要する。つべこべ言わずに教えんか」
まあまあ、と柔らかに場を収めたのはハルキだ。
「封きったけど、こちらの酒を報酬に」
先ほど、寝子島神社側の鳥居を清めた酒だ。まだたっぷりある。
「おお、話の分かる御仁」
目を輝かせて一升瓶に手を伸ばすポン。
おっと、とハルキは瓶を持ち上げる。
「飲むのは後ね」
「へえ、へえ、分かりました。なんなりと聞いてください」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月28日
参加申し込みの期限
2023年02月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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