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しずくがこぼれおちるとき<黒>
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──22:22、積み家・タワーマンション 夜景の見えるリビングルーム
タワーマンションの一角に、気づけば人の声が満ちている。
「あっ……! みんな、無事だったんだ……」
「良かったー!」
恵御納 夏朝
と
白 真白
は揃って安堵の息をついた。
佐藤 英二
に
鏨 紫
。
綾辻 綾花
、
鴻上 彰尋
。ててて、とやってきた
ゼロ・シーアールシー
に、
漫 歩
。
滝原 レオン
、破れた紙片を抱えた
月原 想花
。それに彼らと同じく寝子島で闇に呑まれ飛ばされてきたという
三宅 葉月
、
宮祀 智瑜
に
ミラ
の姿もあった。青い闇や怪異に追い立てられるうち、いつのまにやらここへ集っていたらしい。
しかし、彼らの顔は一様に当惑に包まれている。
「? どうしたの?」
「あれ……どういう状況だろう?」
英二が指さした先を見てみれば。
「そっち、そっちだ。そっちの触手を引っぺがせ。またあのバケモノが実体化する前に頼むぜ。まったく、何だって俺がこんな目に」
「はあ、そう言われましても。どこを掴んだらいいのやら」
うごめく青い闇にとらわれた
テオ
と、そこから引っ張り出そうと奮闘する
巫部 紫苑
だった。
「あら、皆さん♪ ちょうど良かったです。もしお暇でしたら、手伝っていただけませんか?」
「暇じゃなくても手伝ってくれ……」
闇から湧き出した黒く青い獣を退けると、床に転げたテオは頭をごつんとぶつけたが、ともかく解放された。
「テオさま、おケガは!? どこか痛いところはありませんか!? ああ、テオさまの素敵な毛並みがこんなに黒く汚れてしまって……」
「ああ、なんとかな。やれやれ、もう少しで完全に取り込まれちまうところだったぜ」
ミラがぽふんとテオに抱き着く。いつもなら邪険にするところだが、いささか堪えたのか、珍しくそのままにさせている。
「良かったですね♪」
にっこり微笑む紫苑も、寝子島で奇妙な闇に呑まれ、霊界へやってきたらしい。最後に触れたのは、おそらく滴が描いたと思われる、寝子島をモチーフとしたグラフィティだった。
「三宅さん。目の前で消えてしまったので、心配していたんです」
「ごめんなさい。でも、このとおり無事よ」
みなでひととおり再会を喜び、情報を共有したところで、テオが切り出した。
「お前ら、聞け。俺はこっちに飛ばされてからずっと、あの闇に捕まっちまってた。どろどろしてるし、気色悪いし、頭ん中探られてるみたいで、まあロクなもんじゃなかったが……おかげで、やつらの目的が分かったぜ」
「やつら? あの青みがかった闇のことか」
彰尋の問いに、テオはかぶりを振る。
「そう呼ぶのは、正しくはねえかもな。あれは生き物じゃねえ。どうやら霊界にわだかまっていた、人の負の感情、例えば憎しみ、例えば妬みや嫉み、悲哀。そういったもんが集まって生まれた、霊界特有の自然現象。災厄……ってところか」
テオは猫らしからぬいかめしい顔をして、吐くように言った。
「やつらはずっと昔から、目をつけてたのさ。あの白黒髪の女……滴にな。幼い頃から少しずつ、少しずつ、滴に干渉していった。やつらは人間の思考に、ちょいとばかりの細工をする。滴の周囲を取り巻く人間の負の感情を増大させて、滴に対して攻撃的に仕向けるんだ。両親、親族、知人に友人……そうやって追い込んだ。やつらが持っていたのは、たったそれだけの力。大した力でもねえくせにな。気づかないうち、侵食されてたんだ。おかげで滴の人生は歪み、壊れていった」
「一体……なんだってそんなことをするんだ? そいつは!」
レオンの憤りももっともだが、テオが語るのは彼や仲間たちが望むような答えではなかったろう。
「なんで、もなにもねえのさ。あの闇には意志も、知能も、個性も個体もねえ。あるのは欲求だけだ。人のネガティブな心を吸収して、より大きく、強く、肥大化したい。全てを取り込んで、成長したい。それだけだ」
「滴ちゃんを狙ったのは、なぜなんでしょう?」
綾花は眉をひそめる。滴のたどってきた無惨な人生を知った今、テオの語るたびに逐一、胸が詰まった。
「たぶん、連中と波長の合うヤツ、合わないヤツがいるんだろうな。俺も捕まっちまったが、操られるまでには至らなかった。その点、滴は波長がピタリ合う、都合のいい手駒だったんだろう。あの闇どもが霊界だけじゃなく、人間の世界にまで広がっていくためにな」
「だから……子どもの頃から、彼女を追い立てて。周りの人間から切り離して、孤独にして。人生を台無しにしてまで、駒として育ててきた……?」
怒りに拳を震わせる夏朝の手を、真白が取る。口に出さぬまでも、その場の誰もが共鳴していただろう。
「そういえば、聞いたことがあるな」
歩が顎に手を当て、つぶやく。
「大昔から、ほんの一部のあやかしの間でだけど、噂はあったよ。紫くん、聞いたことないか?」
「もしかして……あれのことかな?」
紫も何か思い至るものがあるようで、うなずいた。
「霊界は死んだ人間がたどりつく世界だ。時おり、そうした人間たちが未練や憎悪を吐き出し、輪廻転生に際して感情を置いていくことがある」
「そーいう負の感情が凝り固まって、力を持つことがあるんよ」
あやかしたちの間で、時おりそんなものを見聞きすることがあるらしい。
しかし闇はあやかしどころか、生き物でさえない。頻繁に起こることでもない。
「いつか実体化して、何か害を及ぼすんじゃないか、なんて言うあやかしもいたけどね」
「名前はないし、呼び様もあやかしによっていろいろだ。『カラオモイ』、『化け夜露』、『深泥王』……きなこくんは、
『どろでろろ』
なんて呼んでたって?」
「なんにしろ、ちっぽけな存在だったから……これまでは。霊界の生き字引、きなこさんが知らなかったとしても、無理はないよ。気にするあやかしなんて、いやしなかったんだから」
テオ、紫や歩の言葉で、どうやら敵が見えてきた。
相手はこちらを敵とも思ってはないのかもしれない、ごく単純な本能に従って行動しているのみかもしれないが、少なくともその正体に見当がついたのは大きい。
しかしそれに反して、立ち尽くす彼らの胸から、言いようのない不安が失せることはなかった。
滴を通じ、人の感情……滴本人の心の深淵をも取り込んで、成長してゆく闇。他愛のないものと思われていたそれが今、形を成した。自ら触手を伸ばし、獲物が忌避するイメージを実体化させる能力を得た。
であればそこから滴を解放するために、いかなる手段を取りうるだろうか?
誰もまだ、何も、見当はつかなかった。
夏朝のスマートフォンは、霊界へ踏み込んでからぱたと鳴りを潜め、アンテナを立てることは無かった。
が、何かの手がかりにでもなればと、積み家の写真の一枚も撮ろうと試みたところで、
「……あれ?」
はたと気が付いた。
「どうしたの、夏朝ちゃん?」
真白が横合いから、スマホを覗き込む。
「アンテナ、立ってるね?」
「あっ……もしかして!」
声を上げたのは、綾花だ。
「さっき、メモを落としてしまったんです。あの闇に襲われて……そうしたら」
「あの千切れたメモ。闇に吸いこまれたように見えたよね」
綾花の言葉に、彰尋も同意してうなずく。
「あのメモは、どこにいっちゃったんだろう? って考えてたんです」
ゼロもつられたように、こくこくと頭を振った。
「寝子島に、繋がってるのですー?」
「で、電話してみる……!」
慌てて電話帳を呼び出し、コールする。もたもたして、この奇跡のようなアンテナ三本立ちが折れてしまってはたまらない。
しばし、呼び出し音が流れた後。
『……恵御納? 良かった、無事だったんだな! 今どこにいるんだ?』
スピーカーから響く、もはや懐かしくさえ思える
八神 修
の声に、夏朝はほうと安堵の息をついた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月23日
参加申し込みの期限
2022年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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