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【お三夜】猫と人とあやかしと、三つの世界が交わる夜
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●SideB:霊界:鳥居の道<1>
連なる鳥居の道は昏い。
暗い、ではなく、昏いだ。
視界が上下左右から圧迫されるような、眩暈に似た感覚を覚える。
月原 想花
はただひとり、無限に思える鳥居の道を歩んでいた。
これまでのことを振り返る。
想い人の
黒白 滴
の失踪。
その過程で封印していた忌まわしい記憶が蘇り──その悪夢に目が覚めた。
眠れなかった。狭い部屋にいたら息が詰まりそうだった。
だから猫鳴館を抜け出した。闇雲に夜の街を彷徨い……いつの間にか妙なところに迷い出た。
(一体ここは……)
思考を巡らせようとしたそのとき、背後で不意に何者かの気配を感じた。
心臓に冷たい電流が走る。心拍がワンテンポずれる。
(振り向きたくない)
けれど気配が。
そうすることを許さなかった。
ゆるゆると振り返った肩越しに、かさかさと。
深淵を思わせる闇色の尻を持ち上げて、二列に並んだ八つの目を青く光らせた、無数の子蜘蛛がいた。
「どろでろろ」
子蜘蛛達の尻から一斉に糸が放たれる。
糸は想花の体に絡みつき、すぐに視界が塞がれる。
想花の意識はそこで途切れる。
◇
数十センチ間隔、ところによっては数センチ間隔で鳥居が並んでいる。
人ひとり、あるいは二人が並んで通れるか、というサイズの鳥居の群れだ。
そんな鳥居が並ぶのは平らな道ではなく、九十九折りの階段であったり、かと思うと下り坂であったりする。
時折ほかの道とも交わって、まるで迷路のようである。
「両替屋のポンによると、分かれ道を『右、右、左』だっけ」
先陣を切って走るのは、木刀を持った
響 蒼留人
と、靴のあやかし・
漫 歩
だ。
鳥居に囲まれた道は死角だらけ。
子蜘蛛は脇の森から、鳥居の上から、そして足元から、湧いてくる。
木刀で子蜘蛛を叩き飛ばしながら、蒼留人は歩に叫ぶ。
「お三夜さまを花火が上がるまでに助けなきゃいけないんだよな」
「タイムリミットは一時間ってとこだな。急がなくちゃやばいかも」
「だな!」
降って来る子蜘蛛。
歩は跳びあがって鳥居の上部に横渡しされている貫(ぬき)部分を両手で掴んで空中蹴りで撃退する。
「ここは俺らが切り込み隊長といこうか!
道を作るのは靴の本来の仕事じゃないけど、皆を進みやすくするって意味じゃ同じようなもんさ!」
蒼留人も張り切っている。
「ああ。剣道部の身のこなし、見せてやる!」
張り切る若人ふたりを追うのは、黒の羽織に山高帽を被った
三毛谷 道哉
。三毛猫のあやかしである。
「今宵を選ぶとは……不埒な輩だねぇ。解決後の一杯のために一肌脱ごうか」
道哉が繰り出すのはしなやかな猫パンチだ。
「虫の動きをみてると無性に血が滾るんでね」
姿は人のまま、指の先は長く鋭い猫の爪が伸びている。
人の体重を乗せれば、子蜘蛛の腹を裂くことなど造作もない。
しかも基本は前を行く蒼留人と歩が露払いしてくれているので、うち漏らしを弾く程度だ。
二匹、三匹、蹴散らして、
「歩、左ッ」
道哉が叫ぶ。
歩の足元目掛けて、数匹の蜘蛛が一斉に粘る糸を吐いて来たのだ。
「うわっ」
歩は跳びあがった。
が、糸が絡みついてくる。
(く、巻き取られる!?)
「すぐに払うんだ! 硬い物や盾になる物で一時でも凌いでくれ!」
道哉の声。
(こうなったら!)
歩は『物の姿』のとき、種類・サイズ等自在な靴に変身できる。
歩はもともとの靴の姿に戻り、そこからさらに、ツルツルの雨靴に変化した。
(この素材なら簡単には絡められないだろう?)
予想通り蜘蛛の糸は滑って弾かれる。
(今のうちに!)
巻き付かれたところからすっぽ抜け、脱出。
「漫さん!」
蒼留人が木刀で歩に向かって来る糸を巻き取る。
そのまま木刀を子蜘蛛に叩き込む蒼留人。
子蜘蛛は打撃で青い光となって弾け、霧散する。
歩自身もすぐに人の姿に戻り、自分を狙った子蜘蛛達に躍りこんで、
「必殺! 跳び回し蹴り!」
綺麗な弧を描く回し蹴りで子蜘蛛たちを一網打尽だ!
歩は、蒼留人と道哉との共闘がうれしくて、二人に声をかける。
「蒼留人くんはやっぱり頼もしいねぇ! 道哉くんも指示聞き取りやすくて助かるぜ」
「漫さんの蹴りもすごいよ!」
「なんの、若人の助けになるなら本望さ」
それから自分が襲われたことで気づいた蜘蛛の癖を皆に伝えた。
「尻を持ち上げるような素振りに注意して。糸が来るよ」
「「了解」」
「群れってことは的が多いってことなんだよなあ! ガンガン踏んで蹴ってやらぁ。そら、シュート!」
歩が蹴った子蜘蛛が、行く手にぶら下がっている白い塊にぶつかる。
衝撃で、白い塊がぶらりぶらりと揺れる。
「なんだあれ」
「繭、に見えるが」
「それにしちゃあ」
大きい。
しかもまるで、逆さになった女性のようなフォルムをしていて――。
はっとした蒼留人が言葉を発する。
「誰かが中に捕らわてれる!?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月28日
参加申し込みの期限
2023年02月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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