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DOG110、寝子島に!
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――再び参道商店街。
寝子島神社での剣術の自主練を終え、
御剣 刀
は竹刀を担いで、商店街をぶらぶらしていた。
練習で竹刀を振ったあとはいつもお腹がペコペコだ。
何か食べていこう……と考えていたら、彩葉と舞華、そしてかっぺちゃんを見つけた。
――あのほっぺの赤い子、見ない顔だな……。
そんなことを思いながら、3人の横を通り過ぎようとしたその時、いい匂いが鼻先をくすぐった。
「こ、この匂いは……!」
お好み焼きの「うさぎ屋」から漂ってくる匂いだ。
ぎゅるるるる、恋しそうに鳴く腹の虫に誘われ、ここで軽く食べていくことに決めた。
ふと見ると、3人もこの匂いに小動物のように鼻をひくひくさせている。
「はぁいい匂いだべ……」
「ね、言ったでしょ、かっぺちゃん。ここは本当にオススメのお店なんだよ」
「確かに。これはたまりませんねぇ」
まだ匂いしか嗅いでないのに、なんだかもう夢心地だった。
「入るなら混む前に入ったほうがいいぞ」
刀は声をかけた。
「やっぱり人気の店なんだか?」
「安くて美味いがモットーの店だからそりゃ人気さ」
扉を開けると、
宇佐見 満月
が威勢良く迎えてくれた。
「らっしゃいっ!」
一緒に入った4人はせっかくなので、お座敷席に相席した。
見るからに年季の入った店内は、それだけで美味しいものが出てきそうな予感を醸し出している。
壁に貼られたお品書きを眺め、どれにしようか、かっぺちゃんはうーむと唸った。
「おすすめはなんだべか?」
「ここのおすすめは豚玉だ。結構量があるから、自信がなかったらシェアして食べたほうがいいよ」
「あとは“満月焼き”ってのもあるよ」
カウンターの奥から満月が言った。
「なんだべそれは?」
「全部入りってやつさね」
「じゃあ……オラ、満月焼きで!」
「私たちはそれシェアしよっか」
「ですね」
彩葉と舞華はそう言った。
「育ち盛りの男子はどうするんだい?」
「もちろん、豚玉で」
「あいよっ」
しばらくして、満月は生地の入った銀色のカップを持ってきた。
まずは具材を鉄板で焼き、それから生地を流し込む。フツフツと沸く生地に皆ごくりと唾を飲んだ。
とそこで満月は、おや? と思った。
「……アンタ、DOG110のかっぺちゃんに似てるって言われないかい?」
かっぺちゃんは目をまんまるにした。
「き、聞いただか、おめぇら? オラの正体バレちまったっぺよ。人気者はつれぇだなぁ」
でへでへと溶けたように笑う、かっぺちゃん。
きっと普段、気付かれることが少ないんだろう。嬉しそうだ。
「ありゃま、山場狩佳代本人かい?」
「今日、ライブのために来島してるんですよ」
舞華が言う横で、彩葉はうんうん頷いた。
「DOG……?」
その単語に刀は聞き覚えがあった。
「あ、そうだ。御法度さんがいたグループだ」
御法度さんとは、以前DOGのメンバーだった
大沢ゆずか
のことだ。
前に刀は彼女に飛び蹴りを食らわしたことがあったのだ。悪気なく。
ついでに言えば、アイアンクローをお見舞いしたこともある。重ねて言うが、悪気はなかった。
「こりゃビックリしたねぇ。せっかくだから、サインお願い出来るかねぇ。店に飾っとくから」
「おやすい御用だぁ。飾ってくんちぇ」
きっとあんまりサインをねだられることもないんだろう、かっぺちゃんは自ら色紙を取り出してニコニコでサインを書いた。
「いいね。うちの店も芸能人の来る店の仲間入りだ。愚弟の驚く顔が楽しみだね」
「弟さん?」
彩葉が尋ねた。
「うちの愚弟がDOGのファンなんだ。おかげであたしもなんとなくDOGのこと覚えちまったよ。ああ、そうそう。この間のサイン会で貰った大根、大根サラダとブリ大根にして食べさせて貰ったさね。土の香りがはっきりする野菜は、今時有り難いからねぇ。美味しいモンをありがとうね」
「嬉しいこと言ってくれる。父ちゃんと母ちゃんも喜ぶべ」
「……おっと、話してる間に出来上がりさね」
焼き上がったお好み焼きにソースと青のり、カツオブシ。
じゅうじゅうと音を立てる鉄板の上に、いい香りが立ち込めた。
はふはふと頬張るアツアツのそのひとくちに、空っぽのお腹は大喜びの声を上げた。
「……はふはふ。うーん、やっぱりおいしー」
彩葉の顔が美味しさのあまり、ふにゃふにゃと崩れた。
「こりゃこでらんにぇ」
「……ごめん。なんて言ったか、わからない」
かっぺちゃんの謎の一言に、ハテナを浮かべる刀。
「方言で“最高”ってことですよ」
舞華は通訳してあげた。
美味しいうさぎ屋のお好み焼きは幾らでもお腹に入りそうだった。
お喋りしながらお好み焼きを突ついていると、ふと、刀がこんなことを訊いた。
「……ふーん、なるほど。食べ歩きねぇ。どこの店に行ったんだ?」
「ええと、最初はコロッケ屋さんで、次が八百屋さん……」
指折りながら彩葉が言うと、刀は、わかるー、とばかりに頷いた。
「ああ、どれもいい店だな。でも……」
「他にもいい店があるだか?」
身を乗り出すかっぺちゃんに、もちろんと彼は言った。
「蕎麦屋『すすきの』だろ。あとラーメンの『猫島軒』。それに絶対一度は試してもらいたいのは『西野町とうふ店』のおからドーナツそれと魚屋『魚新』のちくわ……」
「どれも美味そうだぁ……」
「よかったらこれから行くか? 案内するよ?」
「おおっ行くべ行くべ」
「だめです」
ぴしゃりと舞華が言ったので、しーんとテーブルが静まった。
「な、なんで?」
「……そういや」
満月は壁の時計を見た。
「確か、そのイベントとやらはシーサイドアウトレットのニャワレコでやるって愚弟が言ってたけど、時間は大丈夫かい? 17時スタートなんだろ?」
「……何の話だベ?」
きょとんとするかっぺちゃんに舞華はイベント情報をスマホで見せた。
「間違いなくこの時間ですよ」
「やんだおらぁーーーーーーーーーっ!!」
かっぺちゃんはぴょいんと飛び上がった。
やんだおらー、とは「やだ、どうしよう!」とか「あらま大変!」みたいな意味である。
「参ったねぇ、ここからだと電車で……間に合うかねぇ?」
「い、急がねと!」
「まぁ、落ち着きなって」
満月はそう言って、いろいろメモってある手帳を取り出した。
「円城さん空いてるか聞いてみようかねぇ? 個人タクシーの連絡先はっと……」
それから30分ほどしてタクシーが来た。
降りてきた徹は満月のよく知る運転手姿ではなく私服。満月は、ん? と首を傾げた。
「おや、円城さん。今日は私服かい、珍しいねぇ」
「これはちょっと……」
「あ! もしかして休みの日なのに呼び出しちまったのかい!?」
「なに、構いませんよ」
少しも嫌な顔をせず、徹は微笑む。
タクシーにはかっぺちゃんと、あとライブに行く予定の彩葉と舞華が乗り込んだ。
「あ、山場狩さん」
刀は窓越しに声をかけた。
「また来ることがあったら、食べ歩きの続きしよう。今度は俺も最初から付き合うからさ」
「そりゃ楽しみだぁ」
ここで出会ったのも何かの縁なのだと、2人は携帯の番号を交換した。
それから満月が声をかける。
「ところで名前を言ってなかったね、あたしは宇佐見満月。もし無事に着けたら、愚弟に宜しく言っておくれよ。目ン球ぐりぐりの、筋肉張った高校2年生さね♪」
「おう、わかった。あんだの分まで、おもてなしするべ」
「それじゃ出発しますよ。シートベルトをしっかりお願いしますね」
3人を乗せ、タクシーは走り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月04日
参加申し込みの期限
2013年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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