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DOG110、寝子島に!
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6月も終わりに近付くとだんだん夏の足音が聞こえてくる。
空の青さと雲の白さが渦を描いて、ミルクが渦を巻くカフェラテのような空だった。
夏を帯びつつある日差しがじりじりと照りつけるけれど、梅雨空にうんざりしていた心を晴らすにはちょうどいいまぶしさだ。
それはそんな休日の午後のこと。
シーサイドタウン駅の広場に面した洒落たオープンカフェに、
八神 修
の姿があった。
椅子に深く腰をかけて脚を組み、傍らには湯気を上げるカフェラテ、手元には買ったばかりの小説。本の中に深く静かに沈むように、うららかな午後から隔絶された活字の中に潜り込んでいる。
けれど海の中に沈んでいた修の意識がだんだんと海面に近付いて浮上してきた。
どうも先ほどから聞こえてくる会話が気になって、本に集中できないようだ。
会話の主は、カフェの目の前の木陰にいる2人。
1人は年の頃は20歳前後、休日なのにスーツを着た……でもネクタイとか曲がってちょっとだらしない寝ぐせ頭の……ここまで言えば誰だかわかるよね、DOGのマネージャーの寝ぐせさんだ。
そしてもう1人は、のんびりした空気をまわりに振りまく小柄な女の子。うーんうーんと頑張って、考えて、寝ぐせさんの話に耳を傾けている
夢宮 瑠奈
だ。
「……そ、そうだ! こういうのはどうかな。ねこったーで彼女たちを捜してもらうっていうのは」
「う、うーん、ねこったーで拡散するのはよくないと思うよぉ。メンバーと連絡がとれなくてイベントがピンチなんて呟いてみてよ、ニャワレコの人もいい気しないし、DOGの運営はずさんだ、とか、アンチさんに叩かれるかもしれないよ? それにメンバーが行方不明なんて、ちょっとよくないよね。騒ぎになっちゃうかも」
「そ、そっかぁ……」
寝ぐせさんはくしゃくしゃの頭をくしゃくしゃと掻いた。
そしてその時、修は読んでいた本をぱたんと閉じた。
聞こえてくる話に我慢出来なくなったのだ。けど別にうるさいということでなくて、その話に混ざりたいという気持ちで。
だってちょこちょこ聞こえてくる単語はアイドルの話なのだもの。新聞部の部長をするぐらい好奇心旺盛な修が、それをただ見ているなんて出来っこない。
「失礼。先ほどから話が聞こえてきましたが、あなたはDOG110のマネージャーさんなのですか?」
「あ、え、ええと……」
寝ぐせさんは背広をあちこち探して名刺を出し、修と瑠奈に渡した。
「DOG110マネージャーの
柴 健太(しば けんた)
です」
しば けんた。しば……けん?
2人の頭の中を小さな柴犬がぴゅうと転がるように通っていった。
「……あ、失礼。俺は寝子島高校一年の八神と言います」
「そう言えば、あたしも名前言ってなかったよね。夢宮瑠奈です」
挨拶もつつがなく済んだところで、瑠奈はこんなことを言った。
「ねぇ柴さん、メンバーを捜す方法なんだけどこういうのはどう? 題して『協力者求む! アイドルを探せ!』」
「え、アイドルを探せ……って何?」
「あのね、皆にメンバーを捜してもらうことをイベントにしちゃうの。寝子島のどこかにいるメンバーを見つけて、ニャワレコに連れてきた人に豪華景品! みたいな感じでー。これなら大きな騒ぎにもならないし、それに皆にも楽しんでもらえると思うんだ」
「うーん、豪華景品はちょっとムリかなー……」
「でもDOGのグッズぐらいなら景品に出来るでしょう?」
修が尋ねると、
「まぁそれなら……」
と柴さんは言った。
「イベントにするのはいいアイデアだと思いますよ。上手くいけば宣伝にもなるでしょうし」
「な、なるほど。うーん、そっか。いい考え……かも」
17時にシーサイドアウトレットのNYAWER RECORDでDOG110のインストアイベント開催!
それにともないシークレットイベントの『協力者求む! アイドルを探せ!』も開催中!
寝子島の皆さんのご参加お待ちしてます!!
ホームセンターで買ったベニヤ板で作った即席の看板にはそう書いてあった。
3人はコンビニでコピーしたお手製のちらしを持って、元気に広場を往く人たちに声をかける。
「DOG110です! 今日、寝子島でライブしまーす!」
あんまり受け取ってくれる人はいなかったけど、でも、そうしているとちらほらと足を止めてくれる人もいた。
「へぇアイドルを探せ、か」
円城 徹
は興味深げにちらしに目を落とした。
普段は個人タクシーをして島中を走り回っている徹だけど、今日は休みの日。
たまにはタイヤを使わず自分の足でこの島を散歩するのもいいものだ。
今日は仕事用の制服じゃなくて、仕立てのいいシャツに折り目の付いたスラックス、仕事中の彼とはまた違った紳士な出で立ちだった。
「おじさん、DOGって知ってる? 今日、イベントするんだよー」
瑠奈が言うと、彼は目を細めてニッコリ微笑んだ。
「名前は聞いた事あるよ。新曲がよくラジオで流れているからねぇ。ただ、そのグループにどんな子がいるのかよく知らないんだ。こんな事言ってるからおじさんって言われちゃうのかな、ははは」
そう冗談っぽく言って、
「僕も仕事柄、多少アイドルの話も出来た方がいいかなって思ってたところだ。この機会にDOG110の事を覚えるとするよ。その子たちの写真はあるのかい?」
「あ、このちらしに載せてあるよぉ」
ちらしにはいつもの変装をしたメンバーの写真が載せてある。
「うん、かわいい子たちだね。もし見かけたら会場までお連れするよ」
「ありがとうー」
「こちらこそ。宣伝がんばってね」
小1時間ほどで用意した分のちらしが無くなった。
どれぐらい効果があるのかは蓋を開けてみないとわからないけど、3人に出来るのはここまで。あとはこれがいい結果に繋がることを願うばかりだ。
「……ところで柴さん。イベントの準備のほうは大丈夫なのですか?」
「じゅ、準備?」
尋ねると柴さんはしどろもどろになったので、修はなるほど、と状況を察した。
たぶんまだ何もしてないんだろうな、と。
こうなると修の中の部長気質がむくむくと起き上がってくる。
それに柴さんを見ていると助けてあげなくちゃという気持ちに不思議となってくる。
……まぁ不思議でもないかな。すっごく頼りないし。
「……わかりました。俺も手伝いますから、会場に行って準備を進めましょう」
「う、うん。ごめんね、色々手伝ってもらっちゃって……」
修は小さく笑ってこう言った。
「お礼はイベントが成功してからでいいですよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月04日
参加申し込みの期限
2013年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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