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DOG110、寝子島に!
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――ゲーセンは若い頃よく通ったなぁ……。
徹は懐かしく思いながら、アラウンドエイティの中をきょろきょろと見回していた。
徹の知っているゲームはあまりないけど、この空気は昔のゲームセンターと同じだ。
徹は駅前でもらったちらしに目を落とす。
「さて、ゲーム好きの子がいると聞いて、ここに来てみたけど……いるかな?」
しばらく歩いて回ると、見つけた。
タネと英二と五十六と、お喋りしながらエアホッケーで遊んでいるところだった。タネとつばめ、英二と五十六のペアで勝負をしている。
「ねぇ天川さんは好きなアニメとか漫画はあるの?」
パックを弾きながら英二が訊くと、つばめはうーんと唸って、
「アニメはあんまり見ないかなぁ。あ、漫画はね、結構読むよ、少年にゃんぷ毎週買ってるし」
「へぇつばめちゃんもにゃんぷ読むんだ」
そう言ったのはタネだ。
「え、なんで? なんかダメ?」
「だって、アイドルだしモデルさんでしょ? そういうの読まないのかと思ってた」
「それ偏見だよー。まぁそりゃモデルの友達の中には気取ってる子もいるけどさ」
「天川さんは飾らないモデルさんというわけだね」
五十六はうんうんと頷いた。
その時、ガコン! と英二と五十六のゴールにパックが叩き込まれ、ゲームセットとなった。
エアホッケーもつばめは得意なのだ。
台の横で試合を見守っていた徹は、試合が終わるのを待ってつばめに話しかけた。
「エアホッケーか、懐かしいね。昔は結構上手かったんだよ」
「へぇ……おじさんもゲーマー?」
「昔は、ね」
徹は台にお金を入れた。
「良かったら、おじさんとちょっと勝負して貰えるかな、ゲーム好きのお嬢さん?」
「もちろん。ゲーセンの先輩のお誘いは受けておかないとね」
そして勝負が始まった。
台の上を滑るパックを、徹は勢いよく弾く。
カコンカコンと気持ちのいい音を放って、パックはつばめのゴールに向かう。
だが、彼女はすかさずガード、返す刀で弾いたパックは鋭く徹のゴールに突き刺さった。
それから瞬く間に得点を重ねていく。
「流石だね」
けれど、徹は笑顔のままだった。
「……?」
何故なら、彼は勝ち負けにこだわっていないのだ。
ただ、エアホッケーを楽しんでいるのだ。
すると、つばめは返し易いようにパックを打った。
「おや? 気を使わせてしまったかな?」
「勝ち負け抜きで楽しむのも大事かなって思っただけだよ」
「ふふ、気持ちのいいお嬢さんだ」
最後に勝ったのはつばめだったが、徹は久しぶりにエアホッケーを堪能出来て楽しめた。
それに、どうして彼女が人気者なのか、少しだけわかったような気がする。その人が何に喜ぶのか、つばめはちゃんとそれを感じることの出来る子なのだ。
「ああ、そうだ。すっかりゲームに夢中になってしまったが、マネージャーさんが探していたのを伝えたかったんだ」
「え? 本当?」
「ほらこんなちらしを配っていたよ」
ちらしを見せると、つばめは眉を寄せた。
「17時にニャワレコってどういうこと?」
「どういうことって、そういうことだよ」
間違えて場所と時間を覚えている彼女に、皆で正しい時間と場所を教えてあげるとビックリしたあと、「柴さん、全然だめじゃん!」とほっぺを膨らませた。
「あー、危なかった。ありがとうね、皆。あとおじさんも」
「どういたしまして」
とその時、徹の携帯が鳴った。
「今日は休みなんだけどねぇ……」
肩をすくめた。行かなくてはならないようだ。
「遊んでくれてありがとう。折角だから、私もライブを観に行かせてもらうよ。おじさんのファンで申し訳ないけど」
「ううん、素敵なおじさまなら大歓迎よ」
ここ最近の
弘明寺 能美子
は荒れ気味だった。
寝子島に来た元DOGのアイドルを見たあの日から、彼女の心はざわざわと不穏に揺れていた。
どうしてこんなに落ち着かないのか、それは誰よりも自分がよくわかっていた。
あの子が自分と似ていたからだ。
芸能界は皆が知っているよりも広大な世界だ。皆の目に映るのはスポットライトの当たったところだけ、でも光の届かないところにも芸能界に生きる人はいて、ひっそりと消えていくのだ。誰も知らないところで咲く花が枯れていくように。
元モデルという経歴の能美子はそれをよく知っている。
少しでも気晴らしになれば、とアラウンドエイティに来たものの、あまり効果はなかった。
すらりと背の高く、派手目の私服を着た彼女はまわりの目を集めていたが、今はそっとしておいて欲しい気分だ。
もやもやとしたままクレーンゲームで遊んでいると、
「あのーすみません」
と声をかけられた。
見るとそこに立っていたのは、つばめだ。
「天川……燕……?」
「両替機ってどこにあるか知りませんか?」
「え? あ、ええと……向こうに」
驚きを隠して、その場所を指差した。
「あの、天川さんですよね? いつも雑誌読んでます……」
「ほんと? ありがとう」
彼女は自分から能美子の手をとり、ぎゅっと握手をしてくれた。
「今日は何かイベントですか?」
「うん、公園で……あ、違うや、ニャワレコでインストアイベントするんだ。よかったら、あなたも遊びに来てね」
「えっと……」
能美子は目を逸らした。
「ちょっと予定があって」
「そうなんだ。残念ー」
つばめは唇を尖らせ、
「でもまた寝子島でイベントすると思うから、その時は遊びに来て」
そう言って、彼女は両替機のほうに去っていった。
「……彼女が私の事なんて知るわけないか」
残された能美子はクレーンゲームの戦利品の熊を胸に抱えて、きつく抱きしめた。
「私は、私はいつまでここにいて……」
2人の女の子がいた。
1人は華やかな世界で活躍し、もう1人はその世界を去り小さな島にいる。
華やかな世界に生きる彼女はこの島に来て、そして去る。
それはこの島が彼女の居場所ではないから。
じゃあこの島にいるもう1人は? 一体いつまでこの島で燻らなければならないのだろう。
「ここは私の居場所……なの?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月04日
参加申し込みの期限
2013年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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