this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
DOG110、寝子島に!
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
ステージの前に集まった人たちの中には、メンバーが寝子島で出会った人たちの姿もあった。
わくわくしながら待つ彩葉の隣りに、カメラを構えた舞華。
「撮影、動画のアップロードOKのイベントだなんて、DOGの事務所はクチコミの宣伝効果をわかっていますねー」
「舞華ちゃんなのだ。舞華ちゃんもDOGのファンなのだ?」
そこに真央も現れた。
「あら、真央ちゃん。猫動の生主としてはチェックしておきませんとね」
そして修。彼も記録用のビデオカメラを回して、後ろのほうに立っている。
「修ちゃんもあんあんちゃんのファンなのだ? サイン貰いにきたのだ?」
「いや、成り行きでスタッフすることになったんだ」
「スタッフ! すごいのだ! あんあんちゃんにも会ったのだ?」
「ああ。一瞬だったけど」
「いいなーいいなーうらやましーのだ」
黒子は壁に背中を預けて腕組みしながら待っている。空もその横に。
タネと絵梨菜は最前列に貼り付いて、アイドルを探せイベントで貰ったペンライトを構えている。
英子は、はぁ疲れたと、息を切らせ。
徹は後ろのほうでニコニコとたたずむ。
綾花は円がこっそり抱えたにゃーくんに、
「だめだよ、にゃーくん。ここでは静かにするんだよ」
「にゃー」
と注意していて、その2人の姿を綾花が猫メモに描き込んだりしている。
簡単なリハーサルのあと、着替えた3人が出てきて、DOG寝子島選抜によるライブが始まった。
衣装はDOGのトレードマークとも言える首輪付きの衣装だ。
「みなさーん! こんにちは! DOG110です!」
「あんあんーーーっ!!」「かっぺちゃーん!!」「つばめーーー!!」
小さなスペースに集まった人たちは精一杯の拍手と声で、彼女たちを迎えた。
「……ありがとうございます」
3人は笑顔でお互いの顔を見た。
「それでは聞いて下さい。新曲の
『美味しいワンちゃんビスケット』
!」
DOGの三人の目付きがその瞬間変わる。プロの目だ。
歌もダンスも、歌手やダンスグループに比べたら、お世辞にも上手いとは言えない。
けれど、なんだろう。この3人が前に立った途端、明らかに空気が変わったのだ。
「これがアイドル……」
瑠奈はステージに目を奪われてしまった。
歌もダンスも上手くない……けど、彼女たちはそれを超えて、とても魅力的だったのだ……!
世の中には、ただただ単純に魅力的なものが存在するのである。
吹き上がる空気に圧倒され、ライブが終わった途端、お客さんは割れんばかりの拍手を送った。
「わあああああああああああああああーーーっ!!」
盛況のうちにインストアライブは終了した。
そののちに行われたCD販促特典会……所謂、握手会にもたくさんの人が並んでくれた。
「今日は来てくれてほんどにありがどな。オラ、ほんどに嬉しいべ」
かっぺちゃんは涙ぐみながら、彩葉と握手していた。
「生でアイドルのライブが見れてとっても楽しかったよー。美味しいもの食べたおかげかな、なんて」
「彩葉……。右も左もわからねぇオラに声かけてくれてありがとな。これ食べて」
かっぺちゃんは後ろの野菜ダンボールから、大根を取り出して、彩葉に渡した。
大根に太いマジックペンでかっぺちゃんのサインが書いてある。
「会えなくなっちまうけど、これ、オラだと思って煮て食べてくんちぇ……」
「かっぺちゃん……」
なんだか彩葉もうるっと来てしまった。
「全然泣くところじゃないでしょうに……」
クールにそう言ったのは舞華だ。
「舞華もありがどな。来てくれて。これオラのサイン入り大根……」
「あ、ありがとうございます。美味しく料理させて頂きますね」
「よかったよかったー! 最高だったよ、つばめちゃん!」
タネはつばめの手を握り、ぶんぶん上下に振り回した。
「ありがとう、タネちゃん……てか、落ち着いて」
「今日一緒に撮ったプリクラ大切にするからね、つばめちゃんも大事にしてね」
「もちろん。せっかく知り合えたんだもんね。タネちゃんと……英子も」
そう言って、照れくさいので握手の輪の外にいる英子を見た。
「なんだよ、あたしは呼び捨てかよ」
「英子ってちゃん付けで呼ぶ感じじゃないんだよねー。呼び捨てのほうがしっくり来るっていうか」
「ま、なんでもいいけどよ……」
ポリポリと頭を掻いた。
「ただ、ライブは良かったぜ。どんなもんかと思ったけど、結構マジでやってんだな。すげぇよ」
「ありがとう。また、寝子島に来たら対戦してね」
「おう。それまでに腕磨いとくぜ」
英子は小さく微笑んだ。
それから黒子と空も、つばめの握手列にやってきた。
「いいライブだった。今日はお前から大分インスピレーションを貰ったな。礼を言うぜ」
「音ゲー楽しかったね。あんなに音ゲーやったの、あたしも久しぶりだったよ」
「……あん? なんだそりゃ本調子じゃなかったって言いたいのか?」
「そうかもね♪」
黒子とつばめは固く握手を交わした。アイドルとファンと言うより、ゲーセン仲間として。
「空ちゃんも、DOGのライブどうだった?」
「……そうですね。正直、上手さは感じなかったです。ただ、とても圧倒されるステージでした」
「ほんと?」
「……なんと言えばいいのか分かりませんが、技術だけでは到達することの出来ないものですね」
音楽は技術だけじゃない。
歌詞に込められた想いを伝える表現力や、歌い手自身の人間性もステージに現れる。
空はまたひとつ音楽の深淵に触れることが出来たような気がした。
「あ、おじさーん!」
つばめは徹の姿を見つけて手を振った。
「お疲れさま、お嬢さん。とてもいいステージを見させて貰ったよ。ありがとう」
「いえいえ。お礼を言うのはこっちのほうだよ。来てくれてほんとにありがとうございますっ」
「最近のアイドルは初めて見たけど、なかなか楽しいものだね」
「喜んで貰えて良かった」
胸を撫で下ろすつばめを見て、徹はニッコリ笑った。
「また、寝子島に遊びに来てね。その時は、タクシーで観光案内してあげよう」
「CD買うからサイン下さいなのだ~」
お年玉対策に余念がない真央は、あんあんにサインを書いてもらった。
「うん。今日は来てくれてありがとう。楽しんでもらえた?」
「うん、とっても楽しかったのだ。また寝子島に遊びに来てほしいのだ」
「あ、お名前は?」
「真央ちゃんなのだ」
「じゃあ、真央ちゃんへ……と。はい、出来た」
「わぁありがとうなのだ」
ほくほくの笑顔で帰る真央。
30分後、それが“叔父さんにあげる用のサイン”であったことを思い出し、愕然することになるのだが……まぁそれも、今日という日のいい思い出になるだろう。きっと。
それから、絵梨菜、円とにゃーくん、綾花があんあんのところにやってきた。
「お疲れさま、あんあん。ライブ楽しませてもらったよー」
「そう言ってもらえると嬉しいな。ありがとう」
絵梨菜の言葉に、あんあんは嬉しそうに微笑んだ。
「実は私、今はグラビアモデルの仕事をしてるけど、いずれはアイドルになりたいと思ってるんだ」
「え、そうなの?」
「うん。だから、今日のライブ見れてとっても勉強になった。アイドルは歌が下手でも大丈夫って……」
「ちょっとぉ! そこなのー!」
「あはは、うそうそ、冗談冗談。歌とダンスも大事だけど、それだけじゃないって教えてもらったよ」
「何か心に伝わるものが大切……だよね」
円はそう言うと、テーブルの上ににゃーくんを置いた。
「にゃーくんもライブ楽しかった?」
あんあんはにゃーくんの手をとって、そっと握手した。
「にゃー」
にゃーくんの言葉はわからないけど、察するに楽しかったようだ。
そして、綾花は文庫本サイズの猫写真集をあんあんにおずおずと差し出した。
「杏奈ちゃん、これ……仲良くなったからプレゼントします」
「わぁかわいい本。ありがとう、綾花ちゃん。大切にするね」
「あの、それで……もしよかったらなんですけど、ねこったーフォローしてもいいですか?」
「うん?」
「いろいろ猫のお話が出来たらいいなって思って……アイドルだから難しいですか?」
「ううん。そんなことないよ。フォローして。私もフォロー返しするからね」
「杏奈ちゃんと猫のお話しするの楽しみにしてます」
「お疲れ様」
「……あ! 新しいマネージャーの人!」
修もあんあんのところにやってきた。
「いや、マネージャーは今日だけなんだ」
苦笑しながら握手を交わす。
「そうなんだ。柴さんよりしっかりした人だなーって3人で話してたんだけど、残念」
「あの人も、まぁ少し頼りないけど、いい人だと思うよ。DOGへの愛は傍にいて十分伝わってきたしね。
ところで今日は寝子島に宿泊していくのかい? もしまだ宿の手配をしていないなら、予約しておくが……」
「そうしたいのは山々だけどね。東京に帰ってまた仕事があるんだ」
「そうか。人気者は忙しいな」
それから、修は実はさっき買っておいたCDを差し出した。
「よかったら、記念にサインもらえるかな……?」
「……ライブ楽しかったです」
最後に、瑠奈があんあんのところに握手に訪れた。
彼女はあんあんの澄んだ瞳をまっすぐ見ながら、はっきりした口調でこう言った。
「あたし、先輩のところまで追いつきますから!」
「え?」
「名もない、デビューもまだのグループの一員ですけど、いつかDOGのようなTOPまで!」
それはもしかしたら、あんあんにではなく、自分自身に言っているのかもしれなかった。
あんあんは優しそうにアイドル界の後輩を見つめ、
「うん。今度はステージで会おうね」
そう言って、ぎゅっと瑠奈の手を握り返した。
――その日の夜。
「……これでよし、と」
自室にこもってのライブ映像編集をようやく終えた舞華は、動画をネコ動にアップした。
再生された動画の中では、3人のメンバーがステージで挨拶をしている。
『寝子島は初めて来たんですけど、住民の皆さんが温かくってとってもいい島ですね』
真ん中に立つあんあんはまぶしい笑顔だった。
『私たち寝子島が大好きになりました!』
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
梅村象山
ファンレターはマスターページから!
マスターの梅村です。
シナリオに参加してくださった皆様ありがとうございます。
皆さんのアクション、楽しく書かせて頂きました。
皆さんの活躍のおかげでライブも成功に終わり、DOGの選抜メンバーも寝子島を気に入ってくれたようです。
ガイドで大きく取り上げていたので、あんあんに行く人が多いのかな、と思っていたのですけど、
蓋を開けてみれば、つばめちゃんに集中する結果になってましたねー。。。
これは金髪マッシュルームカットブームの兆し……ではなく、たぶんゲーセン効果ですね、きっと(笑
ちなみに、今回の寝子島選抜メンバーには具体的にモデルがいたりします。
誰とは言いませんけど、実在の現役のアイドルです。
というわけで、また次回。
今度は別のシナリオで、皆さんにお会い出来たらいいなと思います。
それではまた会う日まで!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
DOG110、寝子島に!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月04日
参加申し込みの期限
2013年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!