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キャットロード・セレナーデ
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【ノリノリです。】
綾辻 綾花
は苦笑いした。少し、困らせてしまっただろうか。
「あの~。珪先生?」
「う~ん。こっちのニットも悪くないね。いや少し身体のラインが出すぎるかも。こっちのワンピースは清楚な綾辻さんのイメージにぴったりか、いやしかし……ぶつぶつぶつ」
そうでもないかも。むしろ何だか、楽しそうだ。
緩んだまなざしの
早川 珪
があれでもない、これでもないと吟味しているのは、綾花の服である。どこを見ても華やかな意匠のレディース専門店にもすっかり溶け込んでいるのはさすが、教員らしからぬ彼のスタイリッシュなところではあるが。
「僕の好みだよね。そう言われるとなかなか難しいな。ああ、パンツスタイルもアリかも?」
「そ、そんなに真剣に選んでもらえるとは……軽い気持ちでお願いしちゃってすみません」
「あはは。まあ、せっかくの機会だからね」
キャットロードは寝子島の中でも特に雑多、幅広くさまざまな年代が好む品を扱う店が多い印象だ。二人で入ってみたこのアパレルショップも、星ヶ丘に似合うような高級路線というわけではなく、旧市街のご年輩を意識した古めかしいデザインでもなく、庶民的かつ現代的で親しみやすいアイテムが揃っている。
珪へのリクエストはあくまで『綾花に似合いそう』な服ではなく、『珪の好みにあった』服だ。ちょっとした悪戯心、好きな人を振り回したくて少々無茶ぶり、と思っていたらこれが案外ノリが良い。まあ任せてよ、なんて言ってくれたもので、綾花はどきどきだ。
以前はこうではなかったように思う。多分もう少し、綾花の前では教師然とした振る舞いを心掛けていたはずだ。
彼との間柄がいくらか変化したように感じるのはきっと、
あの本のおかげ
……だろうか。事実彼は、お礼も兼ねて、と小さく口にした。
「これはどう? 綾辻さん」
「あ、素敵な色ですね! これが珪先生の好み?」
「まあ、うん。好きだよ、僕は」
照れくさそうにつむいだ唐突な『好き』ワードが、耳に幸せだ。
試着してのプチファッションショーの間も、彼は笑顔が尽きず楽しげだった。
彼の選んでくれた、鮮やかな露草色のゆったりとしたニットに、ミモレ丈の白いプリーツスカートを購入し、店を出た。
さらなるリクエストは『珪先生の行きつけのお店』と、綾花が『勉強の合間に読める本』探し。必然、行き先は彼のお気に入りの古書店となった。
「ここはあまり品ぞろえはないんだけど、時おり掘り出し物が見つかったりするんだよ」
狭い店内だが照明は明るく、顔馴染みらしい店員のおじさんと珪先生は挨拶をかわし、綾花もぺこりと頭を下げた。
彼はいくつもこういう店を知っていて、定期的に巡るらしい。そこで見つけた本を手に、これまたお気に入りのカフェへ出向いて、一服しながらページを繰るのが好きなのだと、綾花は以前に聞いた。
店内の書棚と書棚の間隔もまた狭く、二人は通り過ぎる時にお尻とお尻をこすりあわせなければならなかった。
「はは、狭いね。いつもは何人も同時に入店することなんてないから、こんな感じなんだよ。この店は」
「そ、そうなんですね」
綾花はといえば、不意のふれあいで真っ赤になった顔を見せまいと、適当にとった本のページに赤面を隠したりした。
「さて、勉強の合間に……となると。ああ、これだ。月 新二はどうかな?」
「あ、ショートショートなら気分転換にもぴったりですね!」
月 新二は寝子高の図書室にも何冊かあるし読んだことがあるが、見つけたのは綾花が手にとったことのない一冊だった。それも含めて何冊か買い込んで、次の目的地へ向かうことにする。
「今日は向こうにあるカフェに寄ろうか。マロンやパンプキンの季節限定メニューが出ててね、ちょっと食べてみたいと思ってたんだ」
「いいですね、行きましょう」
スイーツとゆったりした癒し空間、本と過ごす上質なひと時に心躍らせながら二人、アーケード街を歩く。
秋の訪れ。少しずつ冷たくなってきた空気に、ほう、と息をつく。
並んで歩きながらの会話も、以前よりどこか自然で、まろやかにこなれて感じる。
「そうそう、今度いっしょに『OLDLYNX』へ行きませんか? つるぎさんが、お二人の学生時代の写真とか、部誌なんかを探してくれてるんです」
「ええ? それはどうにも、恥ずかしいな……つるぎちゃん、捨ててなかったのか」
「珪さんの書いた小説がすーっごく出来が良くって、わたしはもう悔しくって! って言ってました。楽しみです」
「はは、まいったな。感想はおてやわらかに頼むよ」
秋が来て、冬が来る。春が来て……彼とこれから、どんなふうに時を過ごせるだろうか。いつぞやに感じた不安は氷が解けるように消え失せて、綾花の胸には純粋な希望が灯火のように揺れている。
「さ、着いた。好きなのを頼むといいよ、おごるから」
「いいんですか? やった♪」
ドアベルがからころと軽やかに鳴り、その心地よい音色に綾花は思わず、スキップを踏んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月25日
参加申し込みの期限
2023年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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