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グルメな風が、ふわふわほわわ~ん☆
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木々はすっかり色付き、少しの風で葉は舞い散って空を赤く燃やす。渓流の周りには最後の紅葉を楽しもうと多くのキャンプ客が訪れていた。煮炊きも可能で朝からバーベキューで大いに賑わう。
恵御納 夏朝
と
恵御納 夏夜
は協力して調理の用意を始める。折り畳みのテーブルを開き、安定するように川の石を取り除いた。
「料理は
うい
に任せてよ」
同行した
犬杜 初
は軽く自分の胸を叩いた。
「僕は野菜の皮剥きをするよ」
夏夜は垂れた前髪を手で分けて月のヘアピンで留め直した。
「僕は野菜とお肉を串に刺すね」
夏朝は額に浮き出た汗を手の甲で拭う。指が右の髪に当たって太陽のヘアピンが少しずれた。目にした夏夜は即座に動いて水平に直した。
渓流では
犬杜 一閃
が釣りに挑戦していた。短所の無口が幸いして四匹のニジマスを釣り上げる。
初は簡易コンロでクリームシチューを作りながら兄の釣果に目を細めた。
「魚の串焼きができるね」
「初の方はどうだ? 俺が手伝えることがあれば」
「もう、いいから。釣りに集中してね」
「優しいお兄さんだね」
夏朝の言葉に初は頭を左右に振った。声に出さないで、過保護、と強調するように口を動かす。
目にした夏夜は口元を押さえて笑った。
事前の用意もあって豪華な料理がテーブル上に並ぶ。
「ういは魚からいくね」
波打つように串へ刺したニジマスを皿から摘まむ。柔らかそうな腹部を齧ると茶色いツインテールを震わせた。
「美味しいよ、これ!」
「こっちのサンドイッチもフレッシュで良い味だ。夏朝の串は?」
夏夜が話を振ると左手に嵌めた猫パペットの
ハルくん
を弾むように動かした。
「肉のタレと野菜の甘味が調和してとても美味しいよ。一閃さんはどうかな?」
「初が作るものはなんでも美味い」
真顔で親指を立てる一閃に、恥ずかしいって、と言いながら初は満更でもない顔で笑った。
紅葉と夕焼けで山全体が燃えるようだった。
キャンプに来ていた
都府楼 暦
は食材を求めて山に分け入る。珍しい植物を見つけると観察に徹し、一向に捗らない。何かの拍子に目的を思い出して再び探し始めた。
その繰り返しで時間が過ぎた。
「夕方ですか」
暦はしゃがんだ姿で木々の隙間から見える空を眺めた。脱げそうな上着を正して歩き始める。
五分と経たない間に立ち枯れした木の根元に目がいく。枯葉の一部が不自然に盛り上がっていた。取り除くと立派な傘のキノコが現れた。柄の部分はどっしりとして安産型であった。
「ホンシメジですね」
二本を手に入れると渓流まで戻った。持ち込んだ器具で手早く調理を始める。
その中にキノコは含まれていなかった。他のキャンプ客の驚きを他所に、鑑賞用です、と微笑んで答えた。
持参した卵とソーセージを小型のフライパンで焼いた。木製のトレイに直に置いて器として使う。コーンスープやコーヒーを添えると手を合わせて食べ始めた。
その間、何度も笑みを浮かべた。
「可愛いです」
トレイの端には二本のホンシメジが寄り添うように置かれていた。
煮込んでいた寸胴が香しい匂いを放つ。サラダを作っていた
御巫 時子
は手を止めて小走りで向かう。
蓋を開けて中を覗き、手早く木べらで掻き回した。
「あと少しでカレーができます」
「楽しみです」
五十嵐 尚輝
は顔を上げて言った。両手はテーブルに置かれ、安定するように上から押さえ付けた。
空に星が瞬く。テーブルの中央に置かれたランタンが淡い光で二人を照らし出す。
器に盛り付けられたカレーを目にした尚輝は口角を上げた。
「僕は山登りを想像していました」
「ここは山の中にある渓流なので山は登りましたよ」
時子は笑みを抑えるようにして言った。
「キャンプとは思いませんでした」
「運動不足の解消になります。野外で食べるカレーは美味しいと思いますよ。こちらは食の改善ですね。冷めない内に召しあがってください」
「そうですね。いただきます」
尚輝はスプーンで掬って一口にした。目は前髪に隠れていて表情を読み取ることが難しい。時子は緊張した面持ちで見詰めていた。
「とても美味しいです」
「安心しました」
時子は遅れてカレーを口にした。顔に笑みが広がる。
「本当に美味しいです。尚輝先生と一緒だから、なのかも」
「ありがとうございます。僕も童心に戻って今を楽しんでいます」
「……嬉しいで、クチュン」
時子は愛らしいクシャミをした。尚輝は心配そうに顔を寄せてきた。
「寒いのですか?」
「大丈夫、ではなくて少し寒いです」
甘えたように言うと尚輝は立ち上がった。自身のリュックサックから薄い毛布を取り出して時子の身体に纏わせた。
「これで、どうですか?」
「温かいです。尚輝先生の体温もあるかもしれませんが」
「そうですか。もう少し、こうしていましょう」
二人は肩を寄せ合った状態で穏やかな時間を過ごす。ランタンの影響なのか。どちらの顔も紅葉のように赤く染まっていった。
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笈地 行
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グリーンシナリオ(0)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
53人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年12月16日
参加申し込みの期限
2022年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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