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【2年遠足】河口湖に行って、なにしよう?
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【お化け屋敷にひそむ罠】
いざ、夏帆と武諭がお化け屋敷の中に踏み入ると、そこは実におどろおどろしくも禍々しい、恐怖に満ちた空間であった。
さすがは凄絶な恐怖体験をうりにしているだけのことはある。
演出にも凝っていて、非常に怖い。
恐怖に震える内心を隠し、かすれた声で武諭はコメントした。
「ほ、ほう……。ずいぶんとそれらしい雰囲気じゃないか」
「そうよねー、とってもいい雰囲気だわ、わくわくしちゃう!」
「わくわくだなどと、子供っぽいことは俺は言わないが……、そうだな、しょせん作り物であるのだし」
お化け屋敷がいかに人工的なアトラクションなのかということを語ろうとしていた武諭だったが、突然耳に滑り込んできたすすり泣きに、口をつぐんだ。
「あら、何の音かしら。もの悲しくて、恨みつらみがこもっているような音だわ」
「ええええ演出に決まっているだろ…………っぎゃあああああ!!!」
煙のように半透明なお化けらしき人影が視界をよぎり、武諭は悲鳴をあげた。
「わっ、びっくりするじゃないの! 急に大声出さないでよ!」
「かかか夏帆、今のみみみみっ」
「耳? 耳がどうかしたの?」
当然同じものを夏帆も見ていたのだが、素知らぬふりで夏帆は訊ねた。
「いやね、怖いと思うから幻覚を見るのよ。……あら、ねえ武諭、それは何?」
「そ、それって……?」
「それよ。ほら、あんたの右肩に手が乗ってるんだけど……。血まみれの」
低い声でからかってみると、武諭の顔からさっと血の気がひいた。
「おいィィ!? ぐわあぁぁぁっ、すいませんまじちょうしぶっこいうわああああああ!!!」
武諭はぐいっと夏帆の手を引き寄せると、そのまま全力で暗い廊下を駆け出した。
「ちょ、ちょっと走らないでよ、危ないわね!!」
武諭のあまりの怖がりように、夏帆もおどろいて足を速める。
「うわああああああああ!!!!」
通路の先からお化けが飛び出してくるのをなぎたおし。
「来るなあああああ!!」
背後から迫るゾンビには、床に落ちていた小道具を投げつけて。
「出口、出口はどこだあああっ!」
行けるところまで、武諭はひたすら逃げ惑った。
「もうっ、いい加減にしてよ!」
このまま出口まで走り続けるかと思われた武諭だったが、途中で待ち受ける真っ暗闇ゾーンでは足を止めざるを得なかった。
「か、夏帆……」
「ここにいるわよ。もう、武諭のせいで手首が痛いわ」
「なぜだ……、なぜこんな罠がしかけられているんだ……」
暗くて顔は見えないが、声だけで絶望にうちひしがれているのがよくわかる。
「ここは手探りで進まないといけないようね。あんたはぐれそうだから、しっかりつかまってななさいよ」
「夏帆こそ、俺の手を離すなよ……」
セリフだけは勇ましいが、声は弱々しく震えている。
「次はどんなお化けが出るのかしらねー」
「不吉なことを言うな! それに、どれも作り物のお化けでしかないっ」
「えー、そうかなぁ?」
先日、
本物の幽霊に遭遇した
ときのことを、夏帆は思い出した。
お化けだって仲間恋しさに、こういうところに集まってきたとしても不思議ではない。
そんなことを考えながら進むうちに、通路の先に明かりがぼんやりと見えてきた。
「出口か?」
「どうかしら」
もちろんそれは出口などではなかった。
人魂だった。
人魂に照らされて、美桜と芽莉依が幽霊談義をしているところに、二人は出くわしたのだ。
「また……、そこの隅にいるのも、本物の幽霊だよ……」
どうということもなさそうに美桜がつぶやくのが、武諭の耳に届く。
「ほっ、本物……!???」
つないだ武諭の手に力がこもり、夏帆はこの先の展開が読めたと思った。
「うわあああああ! 大変だ、逃げろーっ!!!」
「あー、やっぱりねー、そうよねー」
再び駆け出した武諭に手を引かれて、二人は出口まで足を止めることなく走り続けた。
「瑞鶴ちゃん、一緒に遊園地で遊ばない?」
遠足のコースを決める際に、クラスメイトの
十文字 若菜
に誘われた。
「いいわよ、そうしましょうか」
そんなやりとりがあり、
長門 瑞鶴
は若菜とともにお化け屋敷の行列に並んでいた。
「ここのお化け屋敷ってかなり怖いっていうよね。楽しみだなっ」
「これだけの人が並んでいるんだもの、人気があるようね」
「瑞鶴ちゃん、お化けは平気? もし怖くても、私がついてるからね!」
「ありがとう。若菜は怖くなさそうね?」
「スリルがあるのが、お化け屋敷のいいところだもんね!」
自分たちの番が来て、中に入ると、お化け屋敷は演出も内装もかなりのこだわりをみせていて、なかなかに怖かった。
「わっ! ……うわぁ~、びっくりした。今の怖かったね、瑞鶴ちゃん」
「心臓に悪いから、急に出てくるのやめてほしいわよね……」
「そうだねーっ。でも、どきっとするのが楽しいね!」
序盤はそんなふうに順調に進んでいた瑞鶴と若菜だが、徐々に瑞鶴の不幸体質っぷりが発揮されて、歩みが滞りがちになってきた。
「え? やだ、何よこれっ」
襦袢が真上から落ちてきて、瑞鶴の視界をふさいだ。
「落ち着いて、瑞鶴ちゃん。ただの布だよ、とってあげる」
すぐに若菜が襦袢を取り除くと、バーンと壁から飛び出してきたお化けが、襦袢を狙って襲いかかってくる。
「わーっ、びっくりした! 逃げよう、瑞鶴ちゃん!」
「え、ええ……」
若菜と一緒に駆け出した瑞鶴だったが、すぐに通路の端にぶちまけられていた血糊を踏んで、すてんと転んだ。
「あいたっ」
「えっ、大丈夫? 瑞鶴ちゃん!」
「……大丈夫よ。慣れてるわ」
もたもたとしている間に、今度はゾンビの群れが追ってくる。
「次から次へと、もうっ」
手近なところに落ちていた草履を投げると、コントロールが悪かったらしく、壁で跳ね返った草履が瑞鶴の額にヒットした。
「あぅっ……」
「焦らないで大丈夫だよっ、一人じゃないからね!」
「そうね、落ち着いて進むことにするわ。管理されたアトラクションの中なのだもの」
「そうだよね、楽しんでいこうよ!」
若菜の励ましもあって、気を取り直した瑞鶴だったが、その先に続く真っ暗闇ゾーンで思わぬ刺客と遭遇した。
「……なにやらものすごい悲鳴が聞こえるわ」
「怖がりなお客さんがいるんじゃないかな~」
壁に手を突きながら出口を目指して進んでいると、取り乱した声の主が走ってきて、瑞鶴にぶつかった。
「うわあああああ……っ――――」
悲鳴の主は、本物の幽霊がいると小耳にはさんで逃げ惑う、武諭だ。
「ちょっと、今何かにぶつからなかった? ねえ、武諭!」
「お化けだーっ!」
武諭に押しのけられて、瑞鶴はよろめいた。
「何だったの、今のは」
「……夏帆ちゃんの声がしたみたいなんだけど」
「こんなに暗いところで走るなんて、危ないじゃないのよ。ねえ」
「怪我はしなかった? 瑞鶴ちゃん」
「ええ、それは大丈夫だけれど……、あら?」
「どうしたの?」
暗闇の中、若葉の手を探り当てて握りしめながら、瑞鶴はつぶやいた。
「私たち、どっちから来たんだったかしら」
「えーっと、どっちだっけ。こっちかな?」
「……こっちだった気がするわ。きっとそうね、進んでみましょう」
「うん、おっけー」
手探り状態で、瑞鶴は進行方向を誤った。
明かりのともった通路に出てから気づいて謝る瑞鶴に、若菜はにっこり笑ってみせた。
「平気だよーっ。これからも、何かあったら私が瑞鶴ちゃんを守るから、安心してネ!」
そんな調子で、瑞鶴はトラブルに会い続け、若菜に助けられながらも、出口に到達するころにはだいぶ時間が経過していたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月31日
参加申し込みの期限
2013年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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