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吊り橋幽霊、喧嘩成仏!
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吊り橋の入り口でそんな集団とすれ違っても、
島野 夏帆
は気付かずに散歩を楽しんでいた。
今日はなんだか人が多いわね、なんてのん気な事を考えていた夏帆も、橋の終わり近くになって、ようやくこちらへ向かって来る牧田の幽霊に気付き、青ざめる。
「幽霊出たーっ!!」
吊り橋幽霊の噂は聞いていたが、いつもの散歩コースにある吊り橋の事だったとは!
やはり散歩コースを変えておけばよかったと思いながら、Uターンすべきか悩んだあげく、夏帆は引き返すのを止めた。
「せっかくお気に入りの散歩コースなのに、幽霊なんかのために変えるのってなんか癪よね! ここは幽霊の方に退散願おうかしら? なんて!」
しかし、その方法は思いつかない。牧田は目の前に迫って来る。
「若菜、結界!」
牧田の前を走っていたひふみが、目前の夏帆に気付いて叫んだ。
「了解!」
若菜は夏帆に走り寄ると、聖水に浸しておいた鏡を割り、ろっこん『Bai sema』で結界を作る。
ひふみ達に追いついた牧田が、やみくもに鉄パイプを振り回した。
「俺の邪魔をするな、邪魔をするなああああ!!」
若菜の結界が鉄パイプを弾く。軌道を変えた鉄パイプを竜平が掴んで牧田の攻撃を封じると同時に、水筒に入った神社の水で濡らしたひふみの拳が牧田の横腹にめり込んだ。
「ぐふっ!」
痛みに身体を折り曲げる牧田の隙を見て、柳司が足を払いをかけた。竜平もろとも倒れた牧田の足に、柳司がタオルを巻いて拘束しようと試みる。
それに気付いた牧田が左手で柳司の頭を掴んで力を込めると、柳司は牧田の手から逃れようと身を捩じらせた。竜平は牧田の腹にパンチを叩き込むと、ひるんだ隙に柳司を助けて後ろに下がる。
牧田がゆっくりと立ち上がる。その背後では、芽守が若菜から分けてもらった教会の水で濡らしたネクタイを手に、牧田に忍び寄っていた。
柳司は、芽守の加勢にと、制服の上着に残りの水を掛け、牧田の顔に投げつける。
視界を失った牧田が動揺した隙に、芽守は濡れたネクタイを牧田の首に掛け、自分の体重を利用して、力いっぱい締め下ろした。
牧田がぐぅっと呻いて、自分の首に食い込むネクタイを引っ掻いた。
「暴力は嫌いだけど、苦手って訳じゃないんですよ!」
だが、このまま拘束出来るかもしれないという芽守の期待をあざ笑うかのように、牧田は首が絞まるのもお構いなしにぐるぐると身体を回転させ、ネクタイにぶら下がる芽守と視界を覆う柳司の上着を振り落とした。
ひふみ達の戦いを見ていた夏帆は、お守り代わりに持ち歩いていた神社の手水の入った小瓶でハンカチを湿らし、グローブのように手に巻きつけた。
「ふっふっふ! 突然でちょっと油断したけど! 今から夏帆ちゃんの黄金の右手が火を吹くわよ!」
そう宣言すると、夏帆は忍者マニアの祖父に鍛えられた身軽さで牧田に近づく。
「なんだ、てめぇっ!」
夏帆は、腰を落とし、振り向いた牧田の腹を目掛けて渾身の力で左手を突き出す…と見せかけ、
「幽霊でも急所は同じよね、きっと! 多分!!」
瓦を十枚割るつもりで、男性だけが持つ致命的な急所を全力で殴った。
カッキ――ンと音が聞こえて来るような勢いに、男性陣が青褪める。
視線に気づいた夏帆は、慌ててえげつない行動を言い繕った。
「喧嘩ではよく使う手よね! 慣れてるわけじゃないけど!」
夏帆は、誤魔化すように、無言で股間を押さえてうずくまる牧田を見下ろした。
「ふふん、夏帆ちゃんを甘く見ると痛い目みるのよ!」
勝ち誇る夏帆の足をがしりと牧田が掴む。
「許さねぇ…」
夏帆は慌てて小瓶の残りの水を掴まれていない方の足にかけると、踵で牧田の手を蹴りつけ自由を取り戻した。
夏帆に逃げられた牧田がのそりと起き上がる。
「許さねぇ、俺に逆らうな! 俺の邪魔をするんじゃねぇっ!! うぉおおおおお!!」
雄叫びを上げ、牧田の身体が怒りで赤黒く染まっていく。同時に筋肉が異様な盛り上がりを見せた。
「なぁ、幽霊ってどうやって成仏させたらええの?」
柳司の疑問に答えられる者はいない。
走ったり振り回したりで、柳司の濡れた足は早くも乾きかけている。手に巻いていたタオルは地面に落ちたままだ。柳司は効果が弱くなったのを承知で足技を繰り出すが、牧田にダメージは少ない。
それを見た若菜は、水鉄砲で牧田の顔を狙い撃ち、タオルを失った柳司の攻撃をサポートする。
「今度、茶でもおごるわ!」
柳司は彼なりの感謝を若菜に伝えると、見事な足裁きで牧田の攻撃を潜り抜け、水で塗れたその顔に高速の上段突きを繰り出した。
身をよじる牧田に、もう一発と間合いを見計らって柳司が踏み込むが、ふらりと避けられ、逆に牧田の鉄パイプが柳司の首に叩き込まれた。
「ぐっ!」
柳司が倒れる。若菜は、とっさに聖水を頭からかぶると、牧田に向かって走った。
どんっと予想外の方向から全力で頭突きをされ、牧田が軽く体制を崩す。
その隙に、若菜は再び鏡を割ってろっこんで結界を作り、柳司を守った。牧田は結界に構わず執拗に鉄パイプを2人に向かって振り下ろす。
「今よ!」
若菜の合図で、メグが水鉄砲を構えた。中には、黒い絵の具を溶かした神社の水が入っている。
メグのろっこんは『夢現』。絵の具で相手に色を付けると、最大3分間幻を見せられるものだ。上手くいけば、牧田が幻を見ている間に致命傷を負わせる事が出来るかもしれない。
「いっくよー、えーい!」
確実に当てられるタイミングを見計らって、メグが水鉄砲の引き金を引く。
「へびに食べられちゃえー!」
これで牧田は少なくとも3分間は大蛇に締め上げられる幻が見える…はずだった。
「……なんだ、こりゃぁ?」
動きを止めた牧田の体が、ボコボコと膨らんで変形し、その下半身が巨大な蛇へと変化した。
「な、何でぇえええ!!?」
メグの驚きを牧田の笑い声が遮った。
「こいつぁいいや! 感謝するぜ、姉ちゃんよぉ!」
牧田が手に入れたばかりの蛇の尻尾をメグに向かって叩きつける。
「危ない!」
間一髪、景貴がメグを引き寄せ尻尾を避けた。
「人間への精神攻撃と同じようには作用しないみたいですね。まして、牧田は普通じゃない…。もっとも、普通の幽霊がどんなものかは解りかねますが…」
芽守はその推測をメモ帳に書き込んだ。
「…そうだ、あいつらはどこだ? 幸恵…尚太…どこ行った! 出て来い!!」
牧田は尾で周りの者を追い払いながら、母子を捜して吊り橋へと向かおうとする。
ひふみは吊り橋を背に牧田の前に立ちはだかると、家の神棚から持ち出した日本刀に水筒の残りの手水をかけて構えた。
白刃が、上って来た月の光を反射する。
「行かせはしない。覚悟はいい、下衆野郎? 極道は道を極めると書く。女子供に暴威を誇示するのは自信のなさの裏返し。死んでからも妻子を虐げるなんて極道の風上にもおけないわ。あんたみたいな半端者は出直してらっしゃい!」
ひふみは、鉄パイプを振り上げた牧田の腕を狙い、斬り込んだ。牧田はとっさにもう片方の腕で防御する。
ぼとり、と牧田の左手が落ちた。結界の中の若菜が、思わず目を背け身体を震わせた。
落ちた牧田の左手は見る見るうちに赤黒く錆びて塵になった。
「ぐぉおあおおおおおおおっっっ!!!」
牧田が叫び、蛇の半身を振り回し身をくねらせる。暴れまわる尾に、ひふみ達も下がらざるを得ない。
牧田はそのまま奇声を上げながら吊り橋へと逃げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月05日
参加申し込みの期限
2013年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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