this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【2年遠足】河口湖に行って、なにしよう?
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
20
つぎへ >>
【お化け屋敷の楽しみ方】
「ここのお化け屋敷って、どんな感じなんだろうな」
たいそう怖いと聞きつけて、
大久保 仙太郎
は興味を持った。
「んー、見てみたいな、間近で」
仙太郎は演劇を専攻している。
怖いということは、それだけお化け役が迫真の演技をしているということなのだろう。
演技の参考になるはずだと考えて、仙太郎はお化け屋敷のあるほうへと歩いていった。
「……んー、けどな、男一人でってのも、アレだよなー」
なにやら物寂しいような気がしていた仙太郎の視界に、非常に見覚えのある人物が入って来た。
「おっ、フジ子先生だ。そういえば、先生もこのコースだっけ」
フジコ先生には、演劇で世話になっている。
ダメで元々、と思って、仙太郎は声をかけてみた。
「こんにちは、フジ子先生。お疲れ様です」
「あらーっ、大久保ちゃんじゃないの、楽しんでる?」
「ええ、まあ。実はお化け屋敷に行こうと思ってるんですが、もしよかったらお時間があいたときにでも、一緒に行きません?」
「まあ、嬉しいわ、あたしと!?」
「はい、フジ子先生と一緒だったら楽しいだろうなーっと思いまして」
なんとなく、フジコ先生ならば、お化けを逆に驚かせるような演技をしそうだ。
もしくは何が起きても平常心をつらぬいて、優雅に毅然と進むのだろうか。
どちらにしても見てみたいと、仙太郎は好奇心をうずかせた。
「かわいいこと言うじゃないの、大久保ちゃんったら!」
フジコ先生は身をよじって喜びを表現した。
「……けど、ごめんなさいね、アタシ無理だわ」
「あー……、やっぱりそうですよね」
「かわいい生徒たちがヘマをやらかしていないか、見回りをしなくてはいけないの」
「わかりました。一人で行くので、平気です」
仙太郎が言うと、先生はその必要はないと、お化け屋敷に並ぶ人々を指さした。
「ほら、ごらんなさい。あそこに並ぼうとしている子たちと一緒に、楽しんでらっしゃいな」
フジコ先生が指名したのは、
天馬 ひびき
と
柊沢 北斗
の二名だった。
ジェットコースターやミラーハウスなど、様々なアトラクションを楽しんだ二人は、ホラーハウスに行きたいというひびきのリクエストで、ここに来ていた。
「天馬ちゃんと柊沢ちゃん、こちらにいらっしゃいな」
「あれ? フジコ先生じゃねぇか」
「はーい! せんせー!」
素直に寄ってきたひびきの額に、軽くげんこつを落として、フジコ先生は耳打ちをした。
「天馬ちゃんは、後でお説教よ?」
「にょぇ?」
未だに今回の遠足が2年生の行事だと理解していないひびきが、きょとんとした。
「二人とも、今からお化け屋敷に入るのよね?」
「はーい!」
「……あー、まあ、たぶん」
北斗は言葉をにごした。乗り気なひびきの前では言えないが、お化けはあまり得意ではないのだ。
「俺もちょうど入ろうと思ってたんだ。一緒にいいか?」
仙太郎の問いかけに、ひびきが微塵も迷わずに返事をした。
「もっちろーん! 一緒に行こうよ、ホラーハウス!」
「おう、もちろんだぜ」
腹をくくって、北斗もにかっと笑顔をみせた。
「もー、サイアク。ゆーえんちで制服とかもー、マジありえないじゃーん」
到着したばかりのころはそんなふうにぼやいていた
丑都渡 紗姫
も、すぐに気分を切り替えたようだ。
「メチゆーえんち満喫すんよー。お化け屋敷いこーよ、まあこんなんでびびるわけないけどー」
アトラクションに向かって歩きながら、楽しもうという意気込みをみせていた。
「ほらほらー、あたし飲み物買ってくっからー、いきなしとバネは列並んどいてー」
お化け屋敷には入りたいが、並ぶのはかったるい。
そこで、一緒に行動していた
行梨 謡
と
屍 骸
に、先に並んでおくようにと指示を出した。
「屍と男二人で並んでるの、せつないじゃないですか、やだー」
周囲の目を気にして、一緒に買いに行くと謡が前に出た。
「俺も買っ……」
「ついてくんな、すかぽんたん」
最後まで言わせずにばっさりと切り捨てられて、謡は肩をすくめた。
「ハーイ、すんません、並んどきますサキンジョさまー」
「俺のぶんも頼むわ、姐御」
丈夫そうな歯を光らせる骸に、紗姫が適当に手を振った。
紗姫が戻ってくるころには列もだいぶ進んでいて、お化け屋敷のコンセプトや注意書きなどを読むうちに、ほどなく順番はやってきた。
「ほら、廃屋だってー。いかにもゾンビとかミイラとかいそーじゃね?」
紗姫が、あっと声をもらして骸を見た。
「そっか、ほらほらバネ、里帰りしに行けんじゃん!」
紗姫の軽口に、謡が乗っかる。
「えっなになに、ここ屍の故郷なの?」
話を振られて、骸もぽんと手を打った。
「おー、そーだったそーだったー! いやぁ、あんときゃ俺もまだ小さくってよー」
「まるで娯楽施設みたいな故郷だなー。シャレオツで味わい深いなー」
棒読みのまま、謡が煽る。
「きょーはバネのお里探訪じゃんね。バネにそっくりな親戚探そーよ」
「どーしてっかなー、世話になったおやっさん元気かなー」
調子づいて、紗姫が涙をぬぐう真似をする。
「うっ……よかったね、バネ。ずっとパパとママに会いたがってたもんねー」
「そっかー。俺、両親に会いたかったんだったそーいえば」
「ずっと耐えてたんじゃーん。バネ、マジけなげー!」
「俺も、屍の家族に会ったら、お世話になってますって挨拶しないとだなー」
三人の中で、すっかり設定が固まった。
「父ちゃん、母ちゃん、待っててくれよ……」
そんなつぶやきを残し、骸を先頭に、三人はお化け屋敷に入っていった。
「へへっ、なんだか懐かしいぜ……」
ひんやりとした微風を感じて、骸は生暖かい眼差しで、血まみれの通路を見つめた。
天井から、濡れた襦袢がべちゃっと落ちてくる。
「……あー、こりゃぁ裏のばーちゃんの落とし物だな。そそっかしーんだよな、あの人」
「ばーちゃんか、うっかりやさんなんだなー」
「そうなんだよ、始終あれなくしたこれなくしたって騒いでいてよー」
架空のばーちゃん談義に花が咲く。
うらみがましい怨霊の声はばーちゃんの寝言で、視界をちらつく火の玉は、ばーちゃんのペットだ。
通路の先から、不穏な物音が近づいていた。
「メチ感動的な再会来るかなー」
紗姫がわくわくした様子で身を乗り出す。
「うわー、家族の感動の再会ちょー期待ー」
真顔できりっと、抑揚のない声で、謡が言う。
曲がり角から壁を這うようにして現れたのは、ざんばら髪の怨霊だった。
「なーんだ、バネには似てないしー。これは旅の人とかー?」
「あー、俺も知り合いじゃぁねぇな」
「毛並みの悪いお化けだったなー」
その後もぞくぞくとお化けに遭遇しながら、三人は笑顔で進んでいった。
こういう雰囲気の場所が苦手な謡も、骸の同類だと思えばちっとも怖くはない。
「あ、あのゾンビっぽいのとか、屍に似てないか?」
まじまじと顔面を観察して、そんなコメントをするゆとりがあった。
「あっ似てんじゃーん! ちょっとバネ、隣に並んでみなよー」
「親戚の人か? どうもおじゃましてまーす」
「バネパパ、バネママ、お邪魔ー!」
骸は震える腕を前に出し、ふらふらと近づいた。
「父ちゃん、母ちゃん、俺、帰ってきたんだぜ……!」
待ち受けるゾンビが両手で何か合図をすると、奥からゾンビがわらわらと出てきた。
「やばいっしょ、親戚総出でお出迎えだしー! よかったじゃんバネ!」
「屍、意外と大家族だったのか-。その白くてちっちゃい毛玉はペットかー?」
「ああ、まぁな。俺の帰るべき場所はここだったんだぜ……」
「おめでとーバネ!」
「おー、おめでとさん」
「ありがとな、梨、姐御。俺、本当の自分を見つめ直せそうなんだぜ……」
「リニューアルしちゃうー?」
「新生しちゃうのかー。むしろ再生か、転生かー?」
「アンデッドには、転生への道は閉ざされているんだぜ……」
「イミわかんないし! めでたいからいーけどー」
紗姫が拍手で再会を祝うと、謡ばかりでなく、取り囲むゾンビたちまで惜しみない拍手をおくってくれた。
「人情が身に染みるぜ、ありがとな、皆……!」
謎の達成感に包まれて、骸はゾンビの群れにお辞儀をした。
「うう……」
一方、おどろおどろしい雰囲気のお化けの襲来に必死に耐えていた北斗は、そろそろ限界が見えてきていた。
「お化け、お化けが……」
お化け屋敷に入って以来、全身がぞわぞわしっぱなしだ。
お化けと遭遇するたびに飛び跳ねる北斗に気づきながらも、彼なりの楽しみ方なのだろうと気楽に考えて、ひびきは一緒になってきゃあきゃあ騒いでいる。
「きゃーっ! またお化けだよ、追ってくるよーっ♪」
「おー、凄ぇ怖ぇ! ははははっ」
血まみれのお化けの演技に、仙太郎が笑い声をあげて喜んだ。
最初のうちこそ、脅かしかたのタイミングや身のこなしに注目していた仙太郎だが、あまりの手の込みように、いつしか純粋にアトラクションを楽しんでいた。
「おっ」
新手のゾンビの群れと遭遇して、仙太郎の足が止まる。
「うっ……! ゾ、ゾンビ……!!」
北斗が震え上がり、ひびきが楽しそうに悲鳴をあげた。
よく見ると、ゾンビの中心にいるのは、同じ学校の生徒たちだ。。
骸の里帰りイベントに出くわして、仙太郎は、色々な楽しみかたをしている奴がいるもんだと、惜しみない拍手をおくった。
「演技が堂に入ってるな! 凄ぇ!」
お化け屋敷を出るころには、北斗はすっかり憔悴して、足取りもおぼつかなくなっていた。
「北斗君、大丈夫? 少しベンチで休もうか」
ひびきと仙太郎に連れられて、北斗はベンチにぐったりと座り込んだ。
「んーっと、あたし、飲み物とクレープ買ってくるね!」
何かお腹に入れたら元気になるかもしれないという気遣いだ。
「ありがとう……」
声に力はなかったが、北斗は後悔はしていなかった。
(ひびきちゃん、喜んでいたようだしな。怖かったけど、まあいいか)
すっかりお兄ちゃんモードになっている北斗だったが、実のところ、弟はいても妹はいない。
(妹がいたら、こんな感じなのかな……)
「時間も時間だし、ここらで昼休憩かな」
そんな仙太郎の言葉につられるように、
琴村 嬢
がお弁当をぶらさげて現れた。
「あっ、もしかして今からごはん? あたしも一緒にいいかなぁ?」
「もちろん」
「ありがとー」
ベンチに腰かけて、嬢はお弁当を広げた。
「おっ、豪華だな」
のり巻きに卵焼き、から揚げにタコさんウインナーが入っている。
野菜サラダの彩りもきれいで、食欲をそそる。
「おまたせー」
ひびきも戻ってきて、四人は並んで座り、休憩をとった。
「おかず、少しあげるね」
嬢の申し出に、皆は喜んで箸をのばした。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【2年遠足】河口湖に行って、なにしよう?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月31日
参加申し込みの期限
2013年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!