this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
こんにちは、不通の日
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
シーサイドタウン、星ヶ丘、漁港、それぞれの猫たちへの挨拶が終わり、寝子島からほぼ不通猫はいなくなった。しかし一カ所だけ、持久戦に持ち込まれているところがある。ボン太のいる旧市街だ。
「!」
携帯を覗きながら参道商店街を歩いていた
佐藤 英二
は急に立ち止まると、
「おっと」
後ろについていた
御剣 刀
はぶつかりそうになる。
「電波が妨害されてる……いるよ」
「おう」
参道商店街を少し逸れた、杜の湯付近。携帯片手に歩き回るうち、この近辺の不通猫にはあらかた挨拶し尽くした。残るはボン太のみ。ボン太の妨害電波はひと際範囲が広いようで、細かい場所まで特定するのは難しいようだ。
「目視で見つけるしかないな」
「一応、これを」
英二はビー玉をいくつか取り出し、小さな路地に転がした。
「踏んづけて転ばないようにね」
「もうヘマはしないよ」
2人別々の物陰に隠れる。
待つこと3分。
(来たな)
刀が先に見つけ、英二に目で合図を送る。
ボン太は大きな鼻をひくひくさせながら、ビー玉へと近づいていった。
(今度は一発で決める)
ボン太が頭を下げた瞬間、物陰から飛び出す刀。
頭の中で撃鉄が落ちる。ろっこん「加速」が発動、相対的に世界の動きが緩慢になる。道路の反対にいた英二の表情の動きもゆっくりと移り変わっていた。もう数テンポ遅れて、後からついてきてくれるだろう。
目前に到達する頃には、ボン太は身を翻していた。さすが旧市街のドンとあって、反応は素早い。
(でも、この世界を一番自由に動けるのは俺だ)
地面を蹴ろうとするボン太に飛びつき、丸一斗缶のような体をがっしりつかむ。そこでろっこんが解除される。
「ふなー!」
奇声をあげるボン太。背中側からつかんでいるので、挨拶はできない。呼んでもこちらを向いてくれることはないだろう。
「暴れんなよ」
手からすり抜けようとするのを押さえるのに必死になる——そして、刀の後ろに近づく英二の気配を感じると、体を180度捻らせながら、ボン太ともども地面へと倒れかけた。
胸の前で抱きかかえたボン太の目の前に、ちょうど英二の目線が来る構図になる。
「こんにちは!」
そのタイミングを逃さず、大きな声で挨拶する英二。
「うな?」
ボン太は、体内から何かが抜けていくのを感じ取ったのか、唖然とした顔を英二に向けていた。
ビー玉をくわえてボン太が去っていくのを見送ると、英二は地面に倒れ込んでいた刀と握手し、起こしてやった。
「なんとかなったね」
「ああ」
携帯を出すと、無事に電波が通っている。さっそくねこったーで状況を確認。
「他はもう終わったみたいだな」
「じゃあ元の世界に帰れる」
「ちょうど昼時だし、桜庭や小山内誘ってラーメンでも食べようか」
「いいね!」
苦戦はしたものの、旧市街方面も無事に完了。電波妨害解除を命じられた全員が、じきテオの世界から現実へと帰っていく。
場面は移り、寝子島高校校長室。
「ミャー、ミャー、ミャー」
「こらこら」
八神 修
のお腹の上で、3匹の子猫が戯れ回っている。
「くすぐったいぞ、はは、やめろ」
修は事態が元に戻るまで、校長の子猫の面倒を見ている。普段のクールさはどこへやら、全身を使って、甘えてくる猫たちの相手をしていた。
「おお、みんな戻っていたのか!」
ガラガラガラ、と校長室の扉が開き、
雨宮 草太郎
の歓喜に満ちた声が飛び込んでくる。
「よかったよかった」
修の腹上でくつろぐ子猫たちを抱きかかえた。
(いつの間にか、元の世界に戻っていたのか)
「君のおかげで、子猫たちが寂しがらずにすんだよ。ありがとう。猫が好きなんだね」
草太郎が声をかけると、修は颯爽と立ち上がり、衣服を正す。
「遊んでやっていた所です」
さっきの「こらこら」とはほど遠い、冷静な声。顔は少し赤面気味だ。
「午後の授業の準備があるので、失礼します」
そう言って校長室の扉をピシャリと閉める。
「はて?」
首を傾げる草太郎。腕の中の子猫たちだけが、優しさ炸裂の修を知っている。
チャイムが鳴り、午後の授業が始まった。校内に放送が流れる。街では携帯を手にする若者がいる。電話口で頭を下げるサラリーマンがいる。
民家の屋根では、ひと仕事終えたテオが、あくびを大きく一つした。
「やれやれ。あの写真家には、二度とこの寝子島へ足を踏み入れてもらいたくないぜ」
また散歩を邪魔されたらかなわない。毒づきながら丸くなり、午後の昼寝モードに入る。
不通だった寝子島に、フツウが戻った。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
小西 秀昭
ファンレターはマスターページから!
というわけで、無事に妨害電波猫の解除は完了しました!!
今回は何カ所か候補を絞らせていただき、上手く人数がばらけるか心配していましたが、うま〜い具合にバランスよくアクションを頂戴することができました。
もしかしたらいずれ、ろっこん持ちの写真家は再び寝子島に戻ってくるかもしれません。そのときはまた不通猫をフツウに戻すための物語が再開されることでしょう。その際はよろしくお願いいたします。
それでは今回はこの辺で! 小西秀昭でした!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
こんにちは、不通の日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月30日
参加申し込みの期限
2013年11月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!