this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
こんにちは、不通の日
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
「ユキちゃんこしあんちゃんイーピンちゃんどこなのだー?」
寝子島高校敷地内、目をランランに輝かせて歩く
後木 真央
は、常備しているカツブシ粉とマタタビ粉をちらつかせながら、建物の隙間や草むらの中に向けて声をかける。校長室から脱走したのは3匹の子猫、どこで丸くおびえ固まっているか知れない。
(おネコさまだけの世界! 何て素敵なパラダ〜イス!)
テオから事の次第を聞かされて以来、真央の胸の高まりは収まらない。何せこの世界は、猫たちを探して触れ合うことを目的に作られたのだから。
「人がたくさんいて、オヤツが貰えそうな場所にきっといるはずなのだ!」
北校舎と南校舎の間の中庭を抜け、学食方面へ。
「お、あれは!?」
学食から姿を現す影があった。
「修ちゃんなのだ!」
悩ましげな表情を作っていた
八神 修
。真央に気づくと相好を崩した。
「後木も呼ばれていたか」
「子猫さま見なかったのだ?」
修は静かに首を振る。
「う〜……家庭科室や職員室も見たけれどいなかったのだ。他に可能性のあるところは……ん? 修ちゃん手に何持ってるのだ?」
「これか?」握っていた手を開き真央の目前へ持ってくる。「携帯のストラップ。ねこじゃらし代わりだ」
「なるほど、ストラップは名案なのだ。さすが動物好かれの頭脳派なのだ。真央ちゃんは粉づくしなのだ。よかったらあげるのだ!」
「一応、昼食用のクッキーを持ってきている」
「どっちの餌に子猫さまが食いつくか楽しみなのだ」
2人一緒になって行動を開始する。
東門そば、
桜庭 円
と愛猫のにゃーくんも校長室の子猫たちを探していた。
「心当たりはあるんだよねー、にゃーくん」
1人と1匹は花壇を目指す。校長の
雨宮 草太郎
が手入れをしている花壇で、
以前にゃーくんと3匹の子猫が戯れあった
ことがある。子猫たちが逃げるとしたら、そういった楽しかった思い出のある場所、校長のにおいが少しでも残っている場所に違いない。
「あ、そうだ」
立ち止まる円。半歩前を歩いていたにゃーくんも遅れて立ち止まり、不思議そうに円を見上げた。
「にゃーくん、こんにちは」
「にゃー?」
「念のため、ね」
「にゃー」
携帯を確認する。電波は立っていない。にゃーくん以外に、電波を妨害する猫が近くにいることは確かだ。
「あれ、いないね」
校長が丹精込めた、色とりどりの花を咲かせた花壇に、子猫たちの姿はなかった。花弁に鼻を寄せ、にゃーくんが小さくくしゃみをしている。
「うーん、ここじゃないとしたら……どこだろう」
ジーッと周りを見渡す。一本の木に照準を絞ると
「よーし」
シャツの袖をまくる。
「にゃー?」
「にゃーくんはそこにいてね」
一番低いところから伸びる枝につかまると、幹に足をかけて木を登り始める。
「こーやってね」掛けた足を滑らせ、ふくらはぎを少し擦りむく。「痛っ」
「にゃー」
「大丈夫だよ。こーやって危険なことをすればするほど、いいことがあるんだよ」
円のろっこん「ブレイブハート」。太い枝を三つ伝うと、豊かに実る緑の間から、学校の敷地全体が見渡せるくらい、高いところへと上がることができた。
「ほーら、見えたっ」
危険を冒した甲斐はあったようだ。
「お、携帯の電波が立ち始めたぞ」
何気なく携帯を見た修が言う。
「誰かが子猫さまを見つけてくれたのだ!」
あらかたを探し尽くし、八方ふさがりのところだった修と真央。さっそくねこったーに情報が上がっていないか覗きに行く。
「円ちゃんがつぶやいてるのだ! 自転車置き場に向かうのだ!」
自転車置き場で円は、ポールに足をかけて、庇の上に向かって、首を伸ばしていた。
「桜庭、猫たちはそこにいるのか」
「お、八神くん」
駆けつけた2人に手を振る。
「挨拶はできたんだけど、下りてきてくれないんだ」
庇の上で、白のユキ、黒のこしあん、ブチのイーピンが、震えながらみっちり固まっている。にゃーくんが必死の説得を試みているが、彼らが動き出す気配はない。
「俺と代わってくれ」
円に代わって、修が庇の上に顔を出した。
「修ちゃんは動物にもの凄く好かれるのだ! きっとやってくれるのだ!」
エールを送る真央。
「さあ、おいで」
多くを語らず、片手でストラップを振り、もう片方の手の平には砕いたクッキー。おもちゃの動きと、バターの香りに、3匹の猫たちは少しずつ本来の様子を取り戻していく。
「大丈夫だよ」
1分後、緊張のほぐれた3匹の猫は、修の腕の中にいた。ユキはバターを齧り、こしあんはストラップにじゃれ、イーピンが安心の大あくびをする。
「確かにここで何回か、餌をもらっているのを見かけたことがあるな」
3匹を順番に撫でながら修が言い、円もうなずく。
「放課後は生徒がここでだべっていたりするから、人のたくさんいる思い出のここに逃げてきたんだね。でも誰もいなくて、怖くなって登っちゃったと」
「とりあえずこれで一件落着なのだ! 真央ちゃんは次の場所を目指すのだ!」
落ち着くことを知らない真央は次の目的に向けてはしゃぎだす。
「俺は元の世界に戻ったときに学校から離れているのは遠慮しておこう。子猫たちを校長室へ運んで相手しているよ」
「僕はにゃーくんとシーサイドタウンを回ってみようかな」
修、円もそれぞれの行動を決めた。
「じゃあここで一旦バラバラなのだ! 円ちゃんカツブシ粉要るのだ?」
「にゃー」
「にゃーくんにもおすそわけなのだ」
白のユキ・黒のこしあん・ブチのイーピン、無事にフツウの猫に戻り、寝子島高校内の電波開通。しかし他の場所にはまだまだ不通猫たちがはびこっている。フツウではない不通な日は、まだ始まったばかりである。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
こんにちは、不通の日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月30日
参加申し込みの期限
2013年11月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!