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久しぶりの青空の下、
小山内 海
はスケッチブックを片手に校舎内を歩いていた。
彼女が手にしているスケッチブックは二冊。ひとつはいつも筆談に使っているもので、もうひとつは絵画用のスケッチブックである。
(今日は久しぶりに天気もいいし……お散歩しながらスケッチでもしようかな)
日常のありふれた風景。それをひとつひとつ切り取って、丁寧に描いていくのが小山内は好きだった。
何を書こうかな、と歩いていると、地面にしゃがみこむ少女の姿を見つけた。
近寄ってみると、少女の視線の先には一匹の猫がごろりと気持ちよさそうに寝転がっている。
「うー、おネコ様とっても気持ちよさそうなのだ! 真央ちゃんも眠くなってきたのだ……」
猫のお腹を撫でながら自身もうとうとと眠たそうにしているのは、
後木 真央
である。そのほのぼのとした光景に思わず小さく微笑むと、小山内は手近なベンチに腰かけてスケッチブックを開いた。
(ちょっとだけ、スケッチさせてもらおう)
猫と少女が動き出す前に、画用紙に素早くアタリをつけていく。
白い紙が太陽の光を反射して、少しまぶしい。久しぶりのお日様と六月の温かい空気はとても気持ち良くて、スケッチしている小山内までうつらうつらしてしまいそうだ。
(うー、ちょっと眠たくなってしまいそう。この絵が描けたら他のとこに行こうかな)
猫とたわむれていた後木は、いつの間にかしゃがんだままかくーと居眠りしてしまったようだ。その様子を、迷いのない、それでいてとても丁寧な線で描いていく。
やがて大まかな下書きを終えると、ぱたりとスケッチブックを閉じる。
(うん、じょうずに描けたかも。ありがとうございました)
安らかに眠る猫と後木に心の中で小さくお礼を告げると、小山内はベンチから立ち上がった。
他にいい題材はないかな、とふらふら学校内を歩いていく。たまにはいろんな部活の様子も見てみようかな、と武道場に立ち寄った小山内は、その中に見慣れた人影を発見した。
(……あ、刀くん)
板張りの武道場には、準備運動を終え道着を身に着けた
御剣 刀
の姿があった。
他に人は見当たらない。今日は武道の部活は休みなのだろうか。
(剣道の練習かな?)
今日は武道場での部活は休みのようだったけれど、それでもひとり黙々と鍛錬に励む様子は剣術に対してストイックな彼らしい。
彼にとっての剣術は、単なる部活以上の存在だった。現に彼の磨く技は、定められたルールに則った剣道の形ではなく、明確に斬るべき敵をイメージしたものである。
人を斬ることに慣れる。そのイメージトレーニングを重ねるようになったのは、フツウを守る使命感を抱くようになってからだ。
(たとえ現代に不必要な力でも、それで日常が守れるのなら…)
武道場で、道着姿で木刀を構える御剣はいつも以上に剣士としての凛々しさが感じられた。普段と違うその様子に胸が高鳴る、前に、小山内はひとつの感情に突き動かされていた。
(今の刀くん、描きたいな)
武道場の入口に腰かけると、小山内はスケッチブックを開いた。
黙々と鍛錬に励む剣士の姿を、その白い画用紙に描いていく。
今日は練習がしたいからと教室で宿題を終わらせた
桜庭 円
は、うーんと伸びをしながら校舎から外に出た。
「ひっさしぶりの晴れだなー。にゃーくん、いるかなー?」
昇降口付近で、いつも一緒にいる猫の名前を呼ぶ。するとまるで犬のような忠実さで一匹の猫が草むらから現れた。にゃー、と鳴きながら桜庭の足にぴたりとすり寄ってくる。
その頭をわしわしと撫でながら、抱え上げて肩に乗せる。
「よーしよし、いい子だねー。にゃーくんは今日は何したの? 晴れだからお散歩も気持ちよかったかな?」
武道場へと歩きながら、桜庭は優しげな口調でにゃーくんに語りかけた。彼女の問いに応じようとしているのか、にゃーくんは肩の上でにゃーにゃーと小さく鳴いている。そっかそっかー、とその小さな鳴き声に桜庭は笑って頷いた。
「今日は楽しく過ごせたみたいだね。……じゃあ、もうちょっとだけ待ってくれるかな?」
武道場に着くと、入口の辺りに友人の
小山内 海
が腰かけているのが見えた。真剣にスケッチしているようでこちらには気づいていない。後ろからひょいと覗き込んでみれば、そのスケッチブックには凛々しい一人の少年の姿が。
(あ、これって……あ、やっぱり)
その見慣れた少年の姿に、小山内の視線を追うようにして武道場へ目を向けると――そこにいたのは
御剣 刀
の姿であった。
どちらも桜庭の親しい友人であったが、御剣は剣術に、そして小山内はそんな彼のスケッチに没頭しているようだった。せっかく集中してるんだし、と声はかけずに別室のジムへと向かう。
そう、小柄で可愛らしい容姿とは裏腹に桜庭はボクシング部の所属であった。先日は敗退してしまったものの、インターハイ予選も経験したほどの実力者である。
(あのときは負けちゃったけど……次はぜったい、勝つんだから!)
密やかな決意を胸に、桜庭はにゃーくんを肩からおろすと練習着に着替えてトレーニングを開始する。
いきなりボクシングのような激しい運動をするのは体に負担をかけてしまう。柔軟、筋トレ、走り込みと念入りに準備運動を重ねる。
その隣でにゃーくんが退屈そうに縄跳びを齧っているのを見つけ、こーら、とその体を優しく抱き上げた。
「退屈なのは分かるけど、縄跳び齧っちゃだめだよー」
そんな桜庭の言葉が分かったのか分かっていないのか、うにゃぁ、と小さく鳴いてにゃーくんは寝転がった。
そうそうお昼寝しててよ、と心の中で言いながら、桜庭はリングの上にあがる。
今日は武道場での部活動は休みだ。練習相手はいないので、桜庭は瞳を閉じてあのときの対戦相手を思い浮かべる。桜庭よりもずいぶんと大柄な、あの姿。
(あの子の動きはまだまだ忘れてないからね……しっかりイメトレさせてもらうよ!)
最初の一手、続いて繰り出されるパンチの癖。そのひとつひとつを桜庭は覚えていた。あのときこうしていれば、ああしていれば……試合ひとしきり反省した自分の動きを、今リングの上で再現していく。
(ここで相手は左ジャブ、素早くブロック! 大きな攻撃の後には必ず隙が出来るから、そこを見逃さずに)
集中するにつれ、頭に描いただけの相手の幻影がまるで自分の目の前にいるように感じられる。
あのときのパンチの重さ、殴ったときのミット越しの感触、沸き立つような熱気と歓声の空気すら感じながら、桜庭はがら空きになったはずのその脇腹に深いパンチを食らわせた――
食らわせた、はずだった。が、
あーだめだ! と悔しげな声をあげてリングにばたりと倒れ込んだ。
(だめだめ! こんな動きじゃカウンター食らっちゃうよ)
桜庭は頭の中の強敵を、決して自分に都合のいいレベルに落とし込むことはしなかった。この戦法じゃ勝てない。一度感じた敗北の感触は生半可な練習で拭えるものではなかった。
「でもまだまだ負けないからね! 次のラウンドに行くよ!」
そう言ってぴょんと立ち上がったとき、傍らでにゃあああといつもより大きいにゃーくんの声が聞こえてきた。
「……ん? あ!」
振り返ってみると、そこには顧問の
牛瀬 巧
がにやりと笑いつつこちらを眺めているのが見えた。
「休みなのに精が出とるやないか、桜庭さん」
「巧先生だー! なかなかアイツに勝てなくって!」
桜庭の言葉に、牛瀬はそうかと頷いた。あのとき近くで見守っていた牛瀬には、桜庭が誰と戦っているのかはその動きを見ていればよく分かった。
「ミット打ちつきあってよー!」
「ええよええよ。次こそはぜったいアイツに勝たなあかんからな!」
そう言って力強く笑うと、牛瀬は床に転がっていたミットを拾いあげた。
そんな武道場の熱気とは裏腹に。
ぽかぽかした天気の中、部活に向かっていた
八神 修
は、猫を抱えて眠り込む
後木 真央
の姿を見つけた。
(こんなところで昼寝して……まあ、この天気なら風邪引くこともないだろうけど)
起こそうか起こすまいか。迷っていると、目の前の少女はぱちりと浅い眠りから目を覚ました。
「……うにゃっ! い、いつの間にか寝てしまってたのだ……!」
ぱちぱちと瞬きをする後木は、自分を見下ろす見慣れた人影に気づいてぱっと笑顔を見せる。
「目が覚めたか?」
「あ、修ちゃんなのだー! こんなところでどうしたのだ?」
後木の言葉に、それはこっちのセリフだよ、と笑いながら八神は答えた。
「ああ、今から新聞部に顔を出そうと思ってな。後木も来ないか?」
二人は新聞部の部員同士の仲であった。後木は陸上部に所属しているためどうしても運動部の比重が大きくなりがちだが、顔を出せるときには積極的に参加している。
「にゃ、修ちゃん、今日は射撃部は?」
「ああ、さっき軽く練習してきたところだ」
射撃部は八神が作った部活であり、趣味と実益――苦手な体力不足の克服のため日々練習に励んでいるのだ。
……もっとも、その肝心の体力が続かなかったため早めに切り上げて新聞部へ向かうことにしたのは内緒である。
「そっかー、じゃあ真央ちゃんも一緒に新聞部に行くのだ!」
おネコ様ありがとうございましたなのだー、と抱えていた猫を離すと後木は立ち上がって伸びをした。
二人が新聞部に着くと、部室には珍しく人はいなかった。
八神はいつもの席に腰を下ろすと、荷物を置いて早速パソコンを立ち上げる。
「修ちゃんは何か新ネタでもあるのだ?」
「ああ、この間から書いている記事がある」
そう言いながら、八神は書きかけのファイルを開いた。活字を目で追いながら、慣れた手つきでブラインドタッチして文字を打ち込んでいく。体力を消耗した後はやはり活字に限るな、などと思いつつ。
「後木は何かあるのか?」
「うーん、そろそろ海開きもあるのだ! ここでひとつ派手な記事をバババーンと書いてみたいのだ!」
今は六月、夏ももう近い。周りを海に囲まれた寝子島の住民にとって、夏や海の時期はひときわ楽しいシーズンになる。
「そういえばもう海の季節だな。海水浴スポットや水着の流行も調べておく必要がありそうだ」
「へへ、流行先取りなのだ! んー泳ぐの楽しみー!」
大人びてクールな八神と、ひたすら元気で明るい後木。
一見まるで正反対の二人で、ああでもないこうでもないと話し合いながら記事を書き進めていくのであった。
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担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月26日
参加申し込みの期限
2013年11月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月02日 11時00分
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