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学校が終わってから
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放課後の雰囲気はいつだって解放的だ。
それに今日は久しぶりの梅雨晴れ! うーん、と教室の窓際で小さな体を目一杯伸ばしているのは
後木 真央
だ。じめじめした天気が続いていただけに、久しぶりの晴れ間はどこか心を楽しくさせる。
「にゃっふー! 久しぶりの晴れなのだ、階段ダッシュからもようやく解放なのだー!」
彼女が所属している陸上部では、グラウンドの使えない雨の日は校舎内の階段をダッシュして足腰を鍛えるというトレーニングを行っていた。
「拓郎ちゃん、今日は思いっきり走るのだー!」
同じく陸上部に所属しているクラスメイトの
志波 拓郎
にそう話しかけると、彼は驚いたように目をぱちぱちと瞬かせて言った。
「たしか今日、部活休みじゃなかったか…?」
そう言いながら、彼は鞄の中に教科書類を詰め込んで帰る準備をしていた。そんな志波の様子に、ファッ、と後木は驚いたようなショックを受けたような声をあげる。
「そ、そんなぁ……せっかく晴れたのにもったいないのだ!」
「そうは言っても……確か今日は先輩たちも先生もいないし……」
教科書をしまいながら言う志波は、心なしかそわそわしているようだった。が、後木は気づいていないようで、つまらなさそうに口をとがらせながら窓の外を眺めている。
「ちぇー、せっかく晴れなのにつまんないのだ…………ん? あ、あれは!」
窓枠にもたれるようにしていた後木は、何かを見つけたのかがばりと体を起こす。
彼女の目に留まったのは、のんびりと学校の敷地内を歩く一匹の猫。
「わわっ、久しぶりにおネコ様発見なのだ! 突撃なのだー!」
それじゃ拓郎ちゃんアディオスなのだー! と言い残して、後木はバタバタと教室から駆け出して行った。
これではどちらが猫だか分からない。元気なその小さい背中を見送りながら、志波は小さく笑う。
(……確かに久しぶりの晴れなのに、部活が休みなのはもったいないな)
窓の向こうの空を見ながらそう思ったとき、教室の入口の方から自分の名を呼ぶ声が聞こえてきた。
「しばっちー、いるー?」
その耳慣れた声に、志波は思いがけず勢いよく顔を向ける。
入口に立っていたのは、
高梨 彩葉
だった。
そのニコニコと朗らかに手を振る彼女の姿に、志波はどきりと少しだけ胸が高鳴るのを感じる。
「彩葉さん…!」
「へへ、今日部活休みなんだってねー」
先生がいないことを確認するように軽く辺りを見回すと、高梨は教室に入ってきてそう言った。
「あ、ああ、そうだけど……」
「ねえ、じゃあケーキ屋さんに行かない?」
「え……!」
思わずあっけにとられた志波の様子を知ってか知らずか、高梨はニコニコと話を続ける。
「ボヌールっていうお店なんだけど、美味しいからしばっちと行ってみたかったんだよねー」
だから今日、一緒にどうかなって。
意中の女子に誘われて断る理由などどこにもない。唯一理由となりそうな部活も、幸い今日は休みである。
「あ、ああ…。お、俺でよければ…!」
高梨のその言葉に、志波は縦に首を振った。
放課後になると、職員室を訪れる生徒も少なくない。
愛用の木刀を片手に現れたのは
御剣 刀
である。伸びた前髪をかき上げつつ彼が探しているのは、担任の
島岡 雪乃
だ。
剣道部に所属している彼は、その一方で個人的に剣術の鍛錬にも日夜励んでいる。普段は寝子島神社の境内で剣術の修行を行っているのだが、たまには整った環境で剣術の練習もしたいと常々思っていた。
今日は部活は休みなので、もしかしたら個人で武道場を使えるかもしれない。そんな期待を抱きつつ、彼は島岡のデスクに歩み寄った。
「島岡先生。今いいですか?」
「あらぁ御剣くん。どうしたのかしら」
ポットからコーヒーを注いでいた島岡は、教え子の姿にほわりと笑いかけた。
「あの、もしよかったら、今日も武道場使わせてもらいたいんですけど」
御剣の言葉に、練習熱心ですねえと島岡は感心したように言う。彼女はクラスの担任であると同時に、彼の所属する剣道部の顧問でもあった。鍛錬を欠かさない教え子の様子に、嬉しそうな表情で島岡はデスクから鍵を出した。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます!」
これでいつもと違った練習ができる。嬉しげに職員室を出ていく御剣と立ち代わりに訪れたのは、教科書とノートを胸に抱えた
宮祀 智瑜
だった。数学の宿題で行き詰ってしまった彼女は、担当の数学教師である
桐島 義弘
のもとへ質問にやってきたのだ。
「あ、宮祀。今日もお疲れ」
「はい、お疲れ様ですっ」
すれ違いざまに同じクラスの御剣と挨拶を交わすと、彼女はひょこっと入り口から職員室を見回した。
(義弘先生……いますように……!)
そう願うのは単に宿題のためだけではない。桐島に熱い想いを寄せる彼女にとって、個人的に質問のできる時間はかけがえのないひとときであるのだ。
そう願いつつ入り口から職員室を見回してみるが、デスクにも室内にも桐島の姿は見当たらない。
外出中でしょうか、と肩を落として出直そうとしたとき、背後から声をかけられた。
「すまない、ちょっと通してくれないか」
聞こえてくるのは耳慣れた愛しい声。驚いて顔を上げると、そこには折りしも外出先から戻ってきた桐島の姿があった。
義弘先生! と思いがけないその姿と距離の近さ。驚きとときめきのあまり、宮祀は思わずバランスを崩して桐島の方に倒れこんでしまった。
「きゃっ……!」
「おっと。大丈夫か」
よろめく宮祀を受け止めるその手は頼もしい。そんな彼女の様子に、桐島は呆れたように言う。
「まったく君は。歩いてもいないのに転ぶとはもはや才能だな」
「うう……ごめんなさい」
抱きとめる桐島はもはや手馴れた様子であるが、一方の宮祀はとても慣れるものではない。また突っ込んでしまったことに顔を赤らめて謝罪する。
「怪我をしなかったのなら問題はない。それより何か質問でも?」
宮祀の胸に抱えられた数学の教科書とノートを見て桐島が問いかける。その言葉に、はっといずまいを正して宮祀は頷いた。
「はい、そうなんです。今日の宿題、どうしても分からなくって……」
そう言いながら宮祀は手近な机の上にノートを広げる。数学は苦手という訳ではないものの、分野によって成績が左右されてしまうのが悩みだった。
「ほう、この問題か。……まず公式はどれを使うと思うか?」
桐島の問いかけに、ぐ、と宮祀は言葉を詰まらせる。まずその時点で躓いていたのだが……。
「あ、あの、実はそこから分からなくって。えーと」
よく彼に質問に行く彼女は、桐島が簡単には答えを教えてくれないことも知っていた。あっさり解法を示すのではなく、まずしっかり考えさせる。そんな彼の方針を知っているからこそ、宮祀は再度真剣に問題と向き合った。
しばらく悩んだ末、ノートに戸惑いながら数式を書いていく。
「えーと、これ、ですか……?」
「それでも解けないことはない。けれどこの問題の場合は」
宮祀のノートに、几帳面そうな字で公式を書き足していく桐島。その公式を理解しようと真剣に見つめていた宮祀は、やがてその意図に思い当たったのか、あ、と嬉しそうな声を上げる。
「あー、だからその公式を使うんですね! なるほど……ぜんぜん気づきませんでした」
思い当たったその解き方を忘れないようにと、宮祀は手早くノートの隅にメモをとる。
「宮祀は基礎は出来てるから、あとは応用力だな。いろんな問題を解いて発想を広げるといい」
「ありがとうございます! 応用問題はこれからの課題ですね……」
桐島のアドバイスに、真剣に頷く宮祀。
早く難しい問題も解けるようになって、先生に褒められるくらいにならないと。
恋心と学生らしい向上心を抱きつつ、宮祀は頭を下げた。
「時間取ってしまってすみません。本当にありがとうございました」
そう言って頭を下げると、宮祀はこそっと立ったままの桐島の後ろ――ズボンのお尻の辺りに目をやった。
(…………あ)
見つけてしまった。小さな破れ目を。
裁縫道具は持ってきている。縫ってあげなくてはと宮祀が使命感に燃えたそのときすみません、と男子生徒の声が聞こえてきた。
顔を上げると、そこには学術書を手にした
八神 修
が立っている。彼も恐らく数学の質問に来たのだろうが、持っている教材は宮祀の見たことのないものであった。
(大学受験用? わあ、もう難しいの解いてるんですね……)
「桐島先生に教えてもらいたいところがあって……あっ、今質問中だったかな」
桐島に話しかけていた八神は、隣に立つ宮祀に気づいてそう言った。その様子に宮祀は首を横に振る。
「あっ、私はもう終わったので大丈夫です」
……もっとも、桐島先生のズボンのお尻がちょっと大丈夫ではないのであるが。
彼の質問が終わったあとにゆっくり縫ってあげよう、と宮祀はさりげなく桐島のお尻が他の人に見えないような位置に立った。
「いつもお時間とらせてすみません……」
「勉強熱心なのはいいことだ。今日も受験問題か?」
そんな彼女の立ち位置に若干の疑問を感じつつも、八神は桐島に促されデスクの上に参考書を広げる。
「いえ、今日は微分位相幾何学の基礎概念と、それに順ずる研究応用の実例を知りたくて」
そう言って八神が広げたのは、もはや高校レベルを遥かに超えた専門領域の問題であった。さすがの桐島も予想外だったようで、普段は冷静な目を少しだけ丸くさせる。
「……たいした内容だな。まさか高校でこんな問題を質問されるとは」
「えっと……ご迷惑でしたでしょうか」
八神が恐る恐る尋ねると、桐島は首を横に振った。
「いや、むしろ嬉しいくらいだ。八神の数学への探究心の強さは感心する。……ただ、分かっているとは思うがこれは簡単な道のりではない」
ついてこれるか、と眼鏡を光らせながら言う桐島に、八神は力強く頷いてみせた。
「予習はしています。問題ありません」
そうして始まった数学マニアの熱血個人授業の隣で、宮祀はひそかに裁縫道具を用意していた。
話している内容はなんだか訳が分からないが、話に夢中になっている今、こっそりズボンのお尻の破れ目を縫ってあげようと思ったのだ。
(数学の話をしてる義弘先生、とっても楽しそう。……私も早くいろんな問題を解けるようにならなくちゃ)
そんなささやかな乙女心を胸に、宮祀は桐島のズボンにそっと針を通した。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月26日
参加申し込みの期限
2013年11月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月02日 11時00分
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