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九夜山にある廃墟のスタジオに、五人の生徒が集まった。
逆巻 天野
、
丁香花 リラ
、
神出鬼 没
、
屋敷野 梢
、
アネモネ・アドニス
……五人はここを拠点に、この騒動の犯人探しをしているのだった。
没のろっこん『神出鬼没』によって、彼自身と梢がスタジオに瞬間移動してきた。
二人は音楽対策のヘッドフォンを外し、拠点で待機していた三人に向かって首を振る。
「これで五回目。また空振りさね」
「商店街には、プラモデルで遊んでる人がいましたけど、他にはとくに何も……」
「……そうでございますか」
リラは疲れた表情だ。
五人は拠点組と探索組に分かれ、犯人探しをしていた。リラのろっこん『神魂ダウジング』によって犯人の位置を特定ののち、没のろっこんによって探索組がそこに急行する、という作戦だ。
けれど、これが思うようにいかない。犯人のろっこんが強力過ぎて、神魂パワーが島全土を覆ってしまっているのだ。
「ただでさえ、この環境だからな。精度を上げるのは厳しいだろう」
天野は部屋を見回す。壁は防音だがこのろっこんには無意味。別の音楽を流して、意識が支配されるのを防いでいるが、今度は”別の音楽”のほうが集中を妨げる。
「でも、これぐらいの大音量で流さないと、意識が持っていかれてしまいますよね。うーん、携帯が鳴っても気が付かなさそうな、音量……」
梢は苦笑した。
「今度こそ、正確な位置を特定してご覧にいれますわ」
再びリラは集中を始めた。
「……じゃあ、ローテーションだ。次の探索メンバーはアネモネだな。梢は休んでてくれ」
梢と入れ替わり、アネモネは没に会釈する。
「よろしくお願いしますわ、神出鬼様」
「ああ。オイラの転送で酔う人もたまにいるから気をつけてな」
柏田 貴弘
は、シーサイドタウンの大通りで、件の
ヘッドフォン男子
を発見した。
噂の通り、音楽に没頭しているのだろうか、後ろから近付く貴弘に気付く様子もなかった。
(俺の予想が正しければ、この騒動の犯人は十中八九、彼だ)
流れる音楽がジャンルも楽器もばらばら、個人が演奏している可能性は低い。となれば、再生機器で音楽を再生しているDJかヘッドフォン男子が有力となる。
第二に、曲順が機械的で人の意思を感じられない。選曲を自分で流すDJより、お気に入りの曲を携帯プレイヤーで無限リピートしてる可能性が高い。
答えはおのずと導かれる。
(問題は誰が町中に流しているか、だが、二つの可能性があるな。本人が気づかずろっこんを発動している。もしくは、第三者が彼の聞いてる曲を町中に流している、かだ。後者だとすると厄介だが、それも含め確認しなければ)
貴弘は男子を呼び止めた。
「はい?」
すると彼はあっけなく反応した。貴弘は眉を寄せる。
「話によれば、”彼”はまわりの現象に気付かないほど、音楽に没頭しているとあったが……」
「こんにちは。お話したいのだけれど、よろしいでしょうか?」
その時、貴弘のすぐ横で、
稲場 舞
が、”ヘッドフォン男子”を呼び止めた。
「え? ぼ、僕と……?」
「私、あなたと仲良くなりたいのです。音楽なんて聞かないで、私の声を聞いてくれませんか?」
「ぼ、僕でよければ……」
舞は男子をまじまじと見つめる。
「……あれ? この反応を期待してたんじゃないんですけど……」
舞も、貴弘に続き、首を傾げた。
「すみません、少しよろしいでしょうか」
不意に、
清秋院 静香
が通りに出現した。
ろっこん『ダイレクト・ドア』による瞬間移動で、彼女は、また別の”ヘッドフォン男子”の前に立ちはだかった。
「そのへっどふぉんとやら一度とって頂けませんか?」
大きめの声で言うと、男子はあっさり外した。
けれど、音楽は尚も頭の中に流れ続けている。何の変化もない。
「……ええと、これはあなたのろっこん、ですよね?」
「はい?」
「他の方に影響が出ておりますので、やめてはいただけないでしょうか?」
「……何の話?」
こちらでも話が噛み合ってない。
とその時、悲鳴があがった。
腰を抜かした”ヘッドフォン男子”の前に、フランケンシュタイン少女、
螺子利 フラム
が立っている。
フラムは、愛用の巨大ボルト付きヘッドフォンを指差し。
「お揃いッスねぇ」
と嬉しそうに言った。
「お、驚かすなよ! いきなり出てきて!」
「いやー、噂であんた、音楽に没頭しまくってるって聞いたもんスから。このぐらいしないと気付いてくれないと思って」
「いやいや、気付くだろ普通」
男子はプンスカ怒っている。
「ところで質問があるんスけど、どうして音楽の影響を受けてないッスか?」
「へ?」
「あたしの勘だと、あんたは何か特別なろっこんを持ってて、それで平気なんだと思うんスけど……」
「ろっこん? 音楽に耐えられてんのは、ヘッドフォンつけてるからだよ。ねこったー見てねーの?」
「ほえ?」
その時、通りに没とアネモネが出現した。
不安そうな表情の二人はすぐにパッと明るくなった。目の前にいる”ヘッドフォン男子”を見つけたからだ。
「念願のヘッドフォン男子さね! ようやく成功したさねー♪」
「お手柄ですわ、丁香花様」
没はビシィと指を突き付ける。
「すぐにこのろっこんを止めるんよ!」
「……?」
ヘッドフォン音量が大き過ぎるのか、男子の耳にその声は届かなかった。
「……む、無視はヒドイと思うのさ。そっちがその気なら……」
「どうぞ、これをお使いください、神出鬼様」
「イイの持ってるさねー」
二人は防犯スプレーを、男子に向かって吹きかけた。
「うわあああっ!?」
不意打ちに悶える男子。けれど、世界は依然そのまま、何の変化もなかった。
そして、
エヴァ・ブランシェ
もまた”ヘッドフォン男子”を見つけた。
黒のパーカーのフードを目深に被り、ご機嫌な足取りで通りを進む。ヘッドフォン男子は音楽に没頭していると聞いた。このご機嫌な足取り、大好きな音楽を聴いてる人間の足取りだ。
後ろから、そっと近付くエヴァだが、様子が落ち着かない。
「もう我慢出来ないわ……!」
彼女はジャズに飲み込まれていた。
「!?」
後ろから抱きつくと、近くにあったベンチに押し倒した。
「な、なに?」
「うふふ。そんなにボーっとしていては危ないわ。音楽に夢中になっていたのかしら? それとも悩み事? 悩み事ならあたしが聞いてあげる」
そっとフードを上げて、その顔を覗き込む。
「奇麗な顔してる。まるで女の子みたいね」
「うん。女だからね」
ヘッドフォン男子こと、
黒兎 都
は答えた。
「へ?」
エヴァを押しのけると、ヘッドフォンを一旦外す。すると、ゲームBGMのボーカルアレンジが漏れ聞こえた。
「せっかくお気に入りの曲聴いていい感じだったのに……」
「そう。ごめんなさい」
しおらしく言ったかと思えば、エヴァは彼女を抱きしめた。
「このジャズの効果って同性だろうと関係ないみたい」
「こっちに、その気はないよ。これから新譜を買いに行くんだから、邪魔すんな」
「いやん」
どれもこれも噂のヘッドフォン男子とは違う。
と言うか、通りにヘッドフォンを装着した人が溢れている。
「……くっそぉ。どうなってんだこの音楽。誰だかしらねぇが、殴り倒しちまったじゃねぇか……。今後、目ぇ付けられるハメになったらどうしてくれんだよ……!」
本宮 虎治
は、拳をさすりながら、前を歩く”ヘッドフォン男子”を呼び止めた。
「オイ!」
「え……うわっ!?」
中身はお人好しだが、外身は完全なるド不良の虎治に声をかけられ、男子はリトマス試験紙ばりの速度で青ざめた。
「す、すみません。財布はこちらになります。あまり入ってませんけど……」
「はぁ? 財布なんていらねぇよ。つか、カツアゲじゃねぇんだよ!」
「わーーっ! すみませんすみません! 殺さないで!」
「……じゃなくてだな。俺はこの音楽に支配されねぇ方法を知りてぇんだよ。なぁ教えてくれよ。あんただろ、噂のヘッドフォン男子ってのは。クソッタレな音楽にも支配されずにいるって言う……」
「ああ。その噂の人なら、別の人ですよ」
「え? だって、あんたもヘッドフォン……」
「ねこったーでヘッドフォンで音楽を聴いていれば、頭の中の音楽の影響を受けずに済むって呟きがあったんです。それで、みんなヘッドフォンをつけてるんですよ。この先に”ヘッドフォンのレンタル屋”がありますから、そこで借りて……」
「レンタルショップぅ?」
彼の言うとおり、店はあった。
千子 茶々丸
は、道路に敷いたビニールシートの上に、露天商のようにヘッドフォンとオーディオプレイヤーを並べ、商売していた。レンタル料金は、1日500円。ヘッドフォンを求める人が列をつくるほどの人気だ。
ねこったーでヘッドフォンによる対策が出ていたが、彼女の商才はねこったーを上回り、情報が出回る前にヘッドフォンとプレイヤーを押さえていた。その甲斐あって、今日の稼ぎはなかなかのものだ。
「……何をしてるんだ?」
貴弘が尋ねると、茶々丸は小首を傾げた。
「商売ですけど?」
「そうではなくてだな……」
「あの、ここでヘッドフォンの貸し出しをされてしまうと、本物のヘッドフォン男子が誰だかわからなくなってしまうんです」
「現にもう、たくさんのへっどふぉん男子が通りに溢れていますし……」
舞と静香は言った。
「あら、人助けをしていますのに……」
「と言いつつ、金の匂いがするッス!」
フラムの指摘は完全に図星である。
「見たところ、ヘッドフォンをお持ちではない方もいらっしゃるようですけど、お貸ししましょうか?」
「か、貸してくれ!」
虎治が真っ先に手を挙げた。
「では、こちらにしっかりとサイン、もしくは印鑑を」
「おう」
「言うまでもありませんが、借りたまま返さない人には”それなり”の料金を支払ってもらいますので、お気をつけて」
「お、おう……」
不気味に目を光らせる彼女に、虎治も気圧された。守銭奴は怖い。
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梅村象山
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
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