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さよなら、普通の日
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その頃、本物のヘッドフォン男子は、シーサイドタウンの別の通りにいた。
彼を発見した
三ヶ島 葵
は、
鷹司 凜太郎
と合流し、しばらく尾行して様子を窺う。
噂の通り、大分音楽に没頭しているらしく、ノリノリで頭を揺さぶっている。確かに、この島の惨状には気付いてないようだ。
「この光景に気付いてないというより、彼にはこの光景が見えてないのか?」
凜太郎は確かめるべく、ろっこん『天河召喚』で愛馬・天河を呼びよせる。天河に股がって、颯爽と彼の目の前に飛び出すも、反応はなかった。
「君に話が……」
「ふんふんふーーん♪」
鼻歌を歌っている。
「君!」
更に近付くと、彼の目がカッと開いた。そして素早く天河に登り、凜太郎の身体に手を回す。
「な、なんだ……?」
「そんな顔するなよ。本当はこうして欲しかったんだろう?」
「な……っ?」
この台詞、ジャズだ。ジャズに意識を奪われている。
彼は、音楽を無効化出来ているわけではない。それは彼の怪しさを更に高めるものだった。普通の人間はヘッドフォンを装着することで音楽を無効化出来ている。しかし彼はヘッドフォンを装着することで音楽に取り憑かれているのだ。ま逆だ。
「どうなってるんだ?」
その時、音楽がヘビメタに変わった。
「うおおおおおおおっ!!!」
男子はすぐさま変貌し、馬に乗ったまま暴れ始めた。
「鷹司くん!」
葵は慌てて、ろっこん『Wucht Jagd』を発動させる。デジカメで撮った対象の体力を奪うろっこんだ。
「うががが……」
少しだが力を奪われ、男子の動きが鈍くなった。
「今のうちだよー、鷹司くん。そこから離れてー……」
「僕に指図しないでもらいたいな……!」
「ヒヒヒーーーン!!」
凜太郎と天河の瞳が、ヘビメタの攻撃色に染まった。
「え、ええーっ!? こ、これはヤバイかもー!」
荒ぶる天河はいななき、凜太郎と男子を乗せたまま、全速力で走り出した。
その針路に、
下月 ウェマー 龍人
と
下月 ヴィナ
が立ちはだかる。
「……こんなところで、噂のヘッドフォン男子と遭遇するとはな。運がいいのか、悪いのか」
「運がいいと思っておこう。そのほうが気分がいいからね」
「既に他四人の容疑は晴れた。つまり、彼が犯人だ。ここで止めれば、この世界ともさよなら出来る」
「龍人はすこし下がって。ここは俺がやる」
ヴィナは、ろっこん『こころのいやし』を発動させた。目標をリラックスさせるろっこん……なのだが、天河は止まるどころか、更に加速して向かってくる。
「ヴィナ?」
「う、ううううううう……!」
「へ、ヘビメタに飲まれてる! 何やってんだ!」
「め、面目ない……」
これでは精神を集中出来ない。よって、ろっこんを発動することが出来ない。
とその時、音楽はクラシックになった。
全員、動きが鈍くなる。天河は立ち止まった。凜太郎と男子は、糸の切れた人形のように、力なく落馬する。
先に回復したのは、男子だった。フラフラとどこかへ行こうとしている。けれど、凜太郎はやる気が出なくて立ち上がれない。
「ここはオレの力の見せ所だな」
龍人は『いやしのうた』を発動させた。
君と僕
友達でいようと決めたね
だから僕はここにいるよ
君が好きだから
大好きな友
離れていても心は君の傍にある
だから僕は信じてる
君の心が傍にある、と
君と僕
いつまでも友達でいよう
大好きな友
だから僕は何度でも言おう
君のことが大好きだと
だから、一緒にいよう
目標を元気にさせるろっこん……なのだが、龍人もクラシックに飲まれていた。やる気が出ないため、気の抜けた歌に。
「……だるい」
「龍人、君も人のことを言えないじゃないか……」
「う、うおおおおおおおおーーーっ!!」
頭の中を侵略する音楽に、
新井 米太郎
はなす術なく翻弄されていた。
なす術なく上着を脱ぎ捨て、なす術なくズボンを脱ぎ始めたその時。後頭部に痛烈に入った衝撃で、我に返った。
「は……! あれ、君達……?」
目の前に、
行梨 謡
と
葛城 璃人
の二人が立っている。
「ようレッド」
「梨くん……。う、なんか頭が痛い気がする……」
謡は目を逸らした。
「何故、目を逸らす……?」
「それより、なんで服を脱いでんだ、お前。今、流れてんのはクラシックだろ。脱ぐのは、アフリカの民族音楽だろうが」
「歴史あるクラシックは肌で感じたほうがいいかと思ってさ」
「趣味か。じゃあ止めて損したな」
「梨先輩も、レッドさんも! 今はじゃれあってる場合じゃ無いのですよ!」
璃人はほっぺを膨らました。
それから、騒動の元凶と思しき、ヘッドフォン男子を止めるため、二人を引っ張って進む。ねこったー情報では、頭の中の音楽は別の音楽で抑えられると言う。三人は”裏校歌”を歌って、侵略してくる音楽を吹き飛ばす。
「”ここは寝子島 マジで良い島 セーイ?”」
「”寝子島高校 我は親孝行イェー!”」
「”全てのものに感謝 特にかーちゃんマジ感謝! YO!”」
「「「”今日も外では猫のさかり声 おおフリーダム おおフリーダム”」」」
そんな三人の前に、突然、
雪見 大福
が飛び出してきた。
「ぜぇはぁ……、あ、あいつら、足早すぎだろっ!」
大分走ったのだろう、肩で息をしている。
大福は、一年三組(+α)の仲間と行動をともにしていたのだが、はぐれて置いてかれてしまったのだ。
けれど、彼の不幸は置いていかれてしまった事だけではなかった。ふと気が付けば、音楽はヘビメタ。まわりには、目を血走らせた寝子島の住民たちが。
「やば……!」
絶体絶命。しかしその時、米太郎たちが飛び出した。
「”今日も外では猫のさかり声”」
「”サンマさんもがんばってるよー!”」
「”寝子高 寝子高 寝子高 寝子島高校”」
元気に仲良く裏校歌を熱唱しながら、三人はあっという間に、住民をぶっ飛ばしてしまった。
「た、助かった。アンタたち、ありがとうな……」
礼を言うと、三人は歌を止め、ジッと大福を見つめた。
大福ははっとして、耳元に手を当てる。ヘッドフォンだ。
璃人は、住民を殴り倒した魔法のステッキを後ろ手に隠し、大福に微笑んだ。
「いきなりですけど、りぃ、お兄ちゃんのこと好きになってしまったみたいなのですっ。二人っきりになりたいなぁ……なんてっ。ねぇ、あっちでイイコトして遊びませんかっ?」
璃人は、薄暗い路地裏を指差す。
「今、確実にステッキ隠したよね? なにそれ、武器? 武器なの?」
「クスクス。変なお兄ちゃんなのですよー」
「いや、おかしいのはそっちでしょ!」
音楽は、アフリカの民族音楽に変わった。
「りぃと……遊んでくれないのですか?」
シャツのボタンを外し、上目遣いで覗き込んでくる璃人を前にして、大福は血が滲むほど唇を噛み締めた。
「身体は向こうに行きたがってる……! けど、向こうに行ったら、殺られる!」
璃人の誘惑をはねのけ、逃げようとすると、今度は米太郎が立ちはだかった。
「逃がさないぞ、ヘッドフォン男子! 君がこの騒動の犯人だな!」
「……あ、案の定、誤解されてる。違うんだ。俺は”ヘッドフォン男子”じゃなくて……犯人なんかじゃないんだ!」
「いいや、君は犯人さ」
「!?」
ふと音楽は変わり、ジャズが流れ始めた。
「そう。僕の心を盗んだ窃盗犯さ」
何故かまた服を脱ぎ、大福に迫る。
「な、何故、服を!? じゃなくて、こっちに来るな!」
後ろに下がったところ、謡とぶつかってしまった。
「げっ……」
「……おいぶつかってんじゃねーよコラー。ふざけんなよコ……きゃわわだな、もふもふさせてください」
喋ってる途中で、ジャズに理性がもってかれた。
「な、なんなんだアンタら!」
大福は逃げ出す。
三人も追いかけるが、先ほど倒した住民たちが復活し、行く手を遮る。
「また暴れられちゃたまんねーな。あんたらもそろそろ正気に戻って、家に帰んな」
謡はろっこん『他律による略奪』を発動させる。
声を聞いた対象を魅了するこの能力で、音楽に支配された住民の精神に、別の精神状態を上書きすることで正気に返るかと思いきや、口説きの矛先が謡に向いただけだった。
「うお!」
住民にもみくちゃにされる。
「梨先輩……。りぃとイイコトしよっ」
「さぁ梨くんも服を脱いで。お互い、全部曝け出そうじゃないか。友情のその先に向かって!」
璃人と米太郎の口説きの矛先も、謡に。
「なんてこった……!」
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担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
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