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\ オーバータイム!/
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寝子島高校
さよなら、普通の日
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ここは寝子島のようで寝子島じゃない世界。
空は気味の悪い色に染まり、街は荒れ放題、奇天烈な植物が我が物顔でビルを覆う。ここ、シーサイドタウンもシーサイドタウンによく似ているが、どこか、いや、どう見ても完全にどうかしている。
脳天から爪先まで貫くヘビィメタルのギターが鳴り響けば、メタボが気になるサラリーマンのおじさんも、買いものかごにネギをはみ出させたおばちゃんも、ランドセルの小学生も、お散歩途中のおじいちゃんも、おじいちゃんが散歩してるわんちゃんも、目を血ばらしらせ、ビキビキと額に青筋を浮かべて、一斉に暴れ始める。
「な、なんなのこの音楽……!」
葵 水姫
はガンガン鳴り響く音楽に耳を塞いだ。これまでに感じた事のない、強烈な攻撃衝動が沸き起こる。頭の奥がカッと熱くなる覚醒感。そして万能感。
「壊したい。汚したい。暴れたい……ううう、ごめんっ!」
音楽に突き動かされ、おもむろに学生鞄から筆箱を出す。そしてマジックペンを握りしめ、壁に落書きをし始めた。
「……この異様な気配。何が寝子島に起こっているのだ……」
青野 海仔
は音楽に抗おうと、意識をはっきり保とうとする。けれど、音楽は押し寄せる波が如し。ささやかな抵抗は虚しく、意識は荒波に飲み込まれる。
「む、無性に暴れたくなってきた。血が騒ぐとはこういうことか」
海仔はその辺の石を、建物に向かって投げ始めた。
心頭滅却すれば火もまた涼し。意識を正しく保てば、きっとこの衝動にも耐えられる。そう信じ、
仁木 猪子
は雰囲気のあるジャズに抵抗するため、気合いを入れる。
がしかし、紙の上にインクが染み渡るように、音楽は彼女の意識をじわじわと浸食していった。
「……くっ、ダメか」
「そんなシブイ顔してドウシタノサ、お嬢さん♪ 俺と甘いモン食いにイカネェ?」
「?」
ナンパをしてきたのは、ジャジーな空気に身を委ねる
都築 匡
だった。
「あなたはたしか、三年の都築先輩……」
「おっ、知ってんの? イイネェ。流石、お洒落な眉してるだけあるっショ。まろまゆオソロにシンパシー感じるジャン。つかナンデはやんねーんダローナ、まろまゆ」
匡は自身の『まろまゆ』をそっとなぞる。
「つか、こんなとこで何してんのサ?」
「……弟のところに行くところなんです。この妙な音楽が鳴り出してから街の様子がおかしいので、心配で……」
「ソウカ、弟いんノカ。俺も妹がいるから気持ちはワカンゼ」
その時、音楽がヘビメタに変わった。
「うぐ……っ!」
「ムリに抵抗すんナ。向かってくる波を押し返そうとしても、コッチが流されちまう。そっと方向だけ変えてやりゃイイ」
「は、はい」
猪子は意識を暴れる街の住民に。
「暴れたいのなら、あたしが相手をしてあげる……!」
匡も同じく拳を構えた。
「暴れたいヤツはかかってコイヨ。お望みドーリ蹴り飛ばしてやっカラ♪ ちょこ、背中は任せたゼェ?」
荒ぶるリーマンパンチを躱して、匡は当て身で眠らせる。そして、ストレス全開のリーマンキックを回避、からのろっこん『猪突猛進』発動。猪子は召喚した猪で、暴徒と化した人たちを吹き飛ばす。
けれども暴れているのは大人達だけではなかった。
「先輩、荒ぶる幼稚園児童がこちらに!」
「な、ナニィ!」
流石にこちらには手を出せない。
「止まれっ!!」
そこに現れたのは
目 鏡子
。彼女のろっこん『抑圧の眼差し』によって、園児たちの動きが止まった。
「た、助かったゼ……」
匡が話かけると、鏡子の眼差しがこちらに向き、動きを止められてしまった。
「ふふふ……近づけさせないわ……!」
「お、俺たちは暴徒じゃネェ」
「暴徒はみんなそう言うわ!」
「こ、コイツ。音楽に飲まれちまってヤガル……」
とその時、不意にプラスチック製のBB弾弾が辺りにばらまかれた。壁に背中をつけてズリズリと、こちらにエアガンを抱えた
神薙 焔
がやってきた。
「ここは戦場よ! ゴーグルを付けてない人はすぐに出て行って」
「はぁ?」
ヘビメタによって引き起こされた闘争心によって、焔はサバイバルゲームを始めてしまったのだ。町中であるにも関わらず。と言うか、むしろ町中でサバゲー出来る今のテンション最高ってなもんである。それでもあくまでサバゲーの範疇で、闘争心を消化してるのである程度ルールは守っている。あくまでサバゲーのだが。
「向こうにセーフティゾーンがあるから、ゲーム未参加の人は向こうに行ってて。BB弾でも当たると結構痛いし、目に当たったりしたら大変なんだから」
「変なルールを持って来ないで!」
「!?」
鏡子の視線に危険を感じ、焔は遮蔽物の陰に身を隠す。
「なるほど。なんだかよくわからないけど、ゲームに参加希望ってことね。ゴーグルを貸してあげるから存分に楽しみましょう」
「だーかーら! 知らないっての!」
二人が噛み合わない戦いをしていると、今度は
佐久間 堂鉄
が現れた。
「争いは止めるんだ!」
両手を広げて二人の間に割って入る。
「この騒動を引き起こした犯人を止めるのが先だろ?」
「……ようやくまともな人が現れましたね」
「ダナ」
猪子と匡は胸を撫で下ろした。平々凡々とした風貌の堂鉄だが、逆に今はその感じがまともそうで安心出来る。
「犯人?」
焔が尋ねる。
「ああ。島をここまで変貌させるろっこん……。僕の予想では一人じゃない。きっと複数の人間が犯人……ズバリ、今現在容疑がかかっている五人全員が……」
「犯人?」
「と言いたいとこだけど」
「?」
堂鉄の目が虚ろに光った。
「今日の占いによれば、6月生まれのラッキーアイテムは蛇革だ! つまり、ヘビメタ野郎が犯人だ! この混乱が続けばクリスマス、お正月のカップル率の高いイベントに支障をきたす! ざまあみさらせええ、リア充どもぉ!! 犯人、マジ同志! マジ応援!」
全然まともじゃなかった。
「……誰よ、ヘビメタ野郎って……」
人間、自分よりおかしな人を見ると冷静になるようで、鏡子は正気に返っていた。
「待てぇい!!」
「だ、誰だ!?」
突然の声。バス停の屋根の上に、サンマさんのお面を被った女子高生……
灰谷 姫子
の姿があった。
「怪しい音楽に踊らされ、悪事を働く愚か者ども! 如何な苦難の只中だろうと、思いやる気持ちを無くさぬのが人の強さであり美しさ! それを忘れ悪行三昧とは、例えらっかみ様が許しても、この私が許しておけぬ!」
姫子は跳んだ。
「とう! お面仮面、参上!」
「お、お面仮面? 馬鹿な名前を名乗りやがって、犯人様の邪魔はさせ……ん?」
「はっ!」
ろっこん『いんすたんと・ひーろー!』により、身体能力の上昇したお面仮面は素早く懐に潜り込むと、堂鉄を軽々と投げ飛ばした。
「ま、待て! 敵が話してる時は静かに待つのがヒーローのお約束だろ!」
「沸き上がる正義の心はドンストップ! 誰にも止められないわ!」
「うわああああ!!」
トドメとばかりに、蹴りを入れるお面仮面。そう、彼女もヘビメタに飲み込まれ、暴走しているのだった。
音楽はめまぐるしく変わる。ジャズがしっとりと流れる頃には、ビルの谷間は屍累累。音楽に振り回され。あるいは物理的に。ボロボロになった人たちがたくさん転がっていた。
「ううう……いやだよお、怖いよお。この島に来れば、幸せに暮らせるって思ってたのに。なんでみんな殴り合ったりしてるの……?」
湯浅 月子
は、自分の身体を抱きしめて泣いていた。
でも、ずっと泣いてはいられない。月子は保険委員として怪我をしている人に声をかけて回った。
「しっかりして……! 保健室に運んであげるから……!」
「ま、待って……。わ、私も手伝う……」
花咲里 瑞樹
は駆け寄ると、ふと目を閉じて胸の前で腕を組んだ。不思議に思う月子を余所に唄う。
すると、倒れる人たちの傷がみるみる塞がっていった。彼女のろっこん『神への聖歌』の力だ。
「すごい……」
「う……」
よろめく瑞樹を月子が支える。
「大丈夫?」
「ご、ごめん。この力を使うとふらふらになっちゃうんだ……」
「無理したらだめだよ。あなたまで倒れちゃったら……」
「うん。わかってる。でも、私の力で助けられる人がいるなら放っておけないよ。自分にできることをしなきゃ……!」
「そう……だよね。一緒にがんばろ」
彼女達の傍では、
夢宮 瑠奈
が不安にかられる人たちを安心させようと声をかけている。
「みんな、落ち着いて。なんだかよくわからない事になっちゃったけど、落ち着いてこの謎の歌をどうにかする方法を探そう。大丈夫、きっとなんとかなるよ」
ところがその時、ドンドコドコドン♪ ドンドコドコドン♪ と音楽がアフリカの民族音楽に変わった。
「この音楽は……」
瑠奈の頭の中に、草木の匂いをはらんだ熱い風が吹き抜ける。
「うわーーーーん!」
幼稚園児たちは怖くなって泣いてしまった。
「大丈夫。大丈夫だから」
瑠奈は子供達をぎゅっと抱き寄せる。
「ここは私に……」
笛吹 音花
はそう言って、不安がる人たちの真ん中に出た。ろっこん『ココロの音』、一度聞いた音楽を周囲に放出し、再生させる能力を発動させる。
「あ、頭の中に直接流れる音楽に……た、対抗できるか、わかりませんが……。クラシックのパートを流して……わ、私自身と、周りに居る人だけでも落ち着かせることが出来れば……」
けれども、鳴り響くアフリカの民族音楽は容赦なく、熱情の太鼓のリズムでクラシックの美旋律を飲み込んでしまう。激しい音楽に対抗するには、クラシックはあまりにも繊細過ぎる。
「まずい、なぜか無性に脱ぎたくなってきた!」
東中居 陽二
は原始の姿に誘う音楽に飲まれつつあった。シャツもズボンも脱ぎ捨てて、ただ生まれたままの姿で駆け回りたい。
そんな気持ちをグッと抑え……自らの意思でシャツとズボンを脱ぎ捨てた。それからその服を使って周りを囲む。ろっこん『俺の聖域』の発動だ。
「頭の中に流れてくる音楽の進入を拒否する!」
すると、やかましく響いていた音楽が消えた。
「結果的に半裸になってしまったが仕方ない。みんな、結界の中に……」
脱ぎ始めた女子達に気付き、慌てて目を逸らす。
「け、結界の中に入るんだ。ここなら音楽の影響は受けない」
「で、でも……」
月子と瑞樹、瑠奈と音花は胸元を隠しながら、顔を見合わせた。狭い結界の中には思春期の半裸の男子。それはもう虎の檻に入るようなもんである。男子の思惑はどうあれ。
「あ、いや、大丈夫だ。俺は向こうを向いているから。ちょっと密着してしまうことになるが……い、いや、別にそんな厭らしい気持ちはないぞ。非常時だから、ほら、その……仕方ないだろう?」
「な、なんだかその言い訳が……」
「うん、ちょっとイヤだね……」
「そ、そんな!」
より女子をひかせてしまった。
「みんな、こっちに!」
霧切 翠子
はろっこん『バジリカ』を発動させた。半径5メートルの範囲に、非日常現象を侵入させない空間を作る能力だ。
「あっちにしよう!」
「うん!」
女子達は陽二の結界をスルーして、翠子の空間に入った。民族音楽は空気に溶けるように消えた。
「……音楽も消えた、か。私のろっこんで催眠効果だけ遮断する形になるかと思ったけど、音楽も……ってことは、この音楽自体が何かしらの非日常的力で生み出されたものなのね」
「ありがとう、先輩!」
「あ、ありがとうございます」
瑠奈と音花がお礼を言うと、翠子は微笑んだ。
「落ち着いてくれたみたいで良かった。私から離れ過ぎると、また音楽に飲まれちゃうから、この曲が聞こえなくなるまで傍を離れないでね」
「あ、あの、何か手伝える事は?」
「なんでも手伝うよ」
瑞樹と月子が尋ねた。
「……そうね。他の人たちに私の周りに集まるように声をかけてもらえるかな?」
「了解です」
「まかせて〜」
その時、陽二が口を開いた。
「あのー、先輩? 俺もそっちへ行ってもいいかな?」
「ごめん。半裸の男子はちょっと……。こっちには女子がいるし……」
「で、ですよね……」
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シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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