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寝子島高校
さよなら、普通の日
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寝子島高校。学びの園も、今はその面影なく混沌の中に。
音楽室に閉じこもったまま、
津止 孝道
先生はまだ出て来ない。
音楽室の窓には厚いカーテンが引かれ、扉にも厳重に鍵がかかっている。音楽室からは、たぶん先生が演奏しているのだろう、ピアノのメロディが聞こえてくる。
ただ、それが生徒を不安にさせたのは、先生の弾いている曲が、今まさに寝子島を襲う曲とまったく同じなのだ。
ヘビメタが流れれば、ピアノは炎のように激しく奏でられ、クラシックは言わずもがな。ダンスミュージックも尋常じゃない速弾きで、アフリカの民族音楽も原始の心を思い起こさせる情熱的な演奏。そしてうっとりするようなジャズも。
「もしかして、先生がこのろっこんの犯人……?」
そんな疑惑が出てくるのも不思議ではなかった。
ヘビメタが校内に鳴り響く。
大暴れする生徒たちに交じり、
大山田 団十郎
はシャドーボクシングに興じる。
自覚症状のないろっこん『IamEXTRA』の所為で、人に顔を覚えられにくい団十郎は、人より注目されたい欲が強い。
ここぞとばかりに、暑い暑いと服を脱ぎ、肉体美を誇示している……がしかし、やはり能力の所為で人の記憶には残らなそうである。
しばらくしてクラシックになると、団十郎も冷静になった。
「これは目立てる、この状況なら顔も覚えられまい」と考え、服を脱ぎ始める。
その横をすり抜けて、
風宮 悠
は音楽室に走った。
他者のろっこん発動を頭痛という形で察知する、ろっこん『ヒズミノイタミ』の所為で、悠は苦しそうに頭を押さえている。
「ず、頭痛が……。世界がおかしくなってから頭痛が止まらない。い、痛っ……」
それでも彼は、この異変に関わっている(との噂の)先生に話を聞くため、音楽室の扉を叩く。
「せ、先生! この異変に先生が関わっていると噂になっています。ほ、本当なんですか、いったい何の為にこんな……。みんな、おかしくなってます。こんなことはやめて……くだ……痛っ……」
頭を押さえてうずくまった。音楽室からは静かにクラシックが奏でられている。
その時、横に併設されている音楽準備室から
小山内 海
が出てきた。
『だ、だめ……。こっちからもはいれないみたい……』
海は、スケッチブックにメッセージを書いて見せると、力が抜けて、その場に座り込む。ぼんやりする頭で、閉ざされた扉を見つめた。
『ほんとうにせんせいがはんにんなのかな……。ユーモアのかけらもないせんせいが、こんなことをおこすなんてしんじられないの。でも、そういうひとほど、ぼうそうするとこうなっちゃうのかな……』
「私も信じられないよ……」
そこに、
斑目 編花
が現れた。横になりたがる身体を引きずって、彼女は音楽室の前に辿り着いた。
「あんな素敵な演奏をする人が、こんなことをするとは思えないよ……」
編花は声をかけてみる。けれどもやはり返事はない。
「どうしちゃったの、先生?」
このままでは埒があかないので、ろっこん『不視の視覚』を発動させ、部屋の中を透視してみる。
すると、そこに先生の姿が見えた。表情こそいつもの鉄面皮だが、したたる汗を拭おうともせず、一心不乱にピアノを奏でている。とんでもない集中力、いや、そんな言葉で片付けられる様子じゃない。取り憑かれているようだった。
「へ、変だよ……。いつもの先生じゃない……」
そこに、
御剣 刀
と
常葉 治
、
原駆 まひる
と
森 蓮
、そして
響 タルト
が現れた。
刀は名前の通り護身用の木刀を担ぎ、イヤホンでn.k.FMを聴いて、音楽に意識を持っていかれないよう散らしている。
「……どうやら、音楽の影響はないようだな。大丈夫か?」
「ああ。今のところ問題ないよ。人の声が聞き取りづらいのが難点だけどね」
まひるも同様にヘッドフォンで音楽から身を守っている。
彼女は無差別に暴力を振るうのを避けるため、靴を履かず、手袋と靴下姿。また、脱衣対策に胸や局所に前張りも。対策は完璧だ。
けれど、同じく暴力に支配されることを恐れていた蓮のほうは、音楽から身を守ることは出来なかった。
「ねこったーにもありましたが、耳栓では防御することは出来ないようですね……」
クラシックに飲まれてしまったため、蓮は床に座り込んでいる。
「と言うわけで、お願いします、タルトさん」
「ほんとにいいの?」
タルトは言った。彼女もヘッドフォンでBLドラマCDを流してるので、音楽の影響は受けていない。
「ヘビメタが流れて暴れてしまう前に、お願いします」
「縛ってくれ、だなんて薄い本のネタになりそう……うふふ、亀さん縛りでいいかな?」
「か、亀さんはちょっと……」
ガムテープで蓮の上半身をぐるぐる巻きに。暴言を吐かないように口もガムテープで塞ぐ。
「……これでよし」
「もにょもにょもにょ(ありがとうございます)……」
「それじゃそろそろ、津止先生の秘密に迫っちゃおうか」
タルトが目配せすると、まひると刀が呼びかけた。
「1ー6学級委員、原駆まひるです。先生……大変な事になっています。話をさせて下さい」
「先生、力を貸してくれ。この騒動を収めるには先生の力が必要なんだ」
すると返事が返ってきた。
「静かにしたまえ!!」
「せ、先生……」
怯える治は、刀の腕をぎゅっと掴んだ。
「やっぱり先生……どこか様子が変です」
「先生は……きっと大丈夫だ。心配ない。この騒動もじきに収まる」
「……そうですよね」
治は気持ちを込めて手を握りしめる。
(私が不安だと、皆を不安にする。人をもてなす若女将ですもの。こんなときでも、いえ、こんなときだからこそ頑張らないと。不安な顔を見せないように……)
「……けど、この音楽……」
クラシックに飲み込まれ、治はその場にへたり込んだ。
一方、タルトは説得は仲間に任せ、どこかに入れる隙間がないか、と探していた。
扉はきっちり閉まっているが、天井近くにある小さな小窓なら、もしかしたら開いてるかもしれない。ろっこん『チェシャ猫』で猫に変身する。
(この身体なら、あの小さな窓でもへっちゃら……)
と思ったのだが、ひとつ誤算があった。ヘッドフォンである。人間と猫では耳の位置が違うため、ヘッドフォンで音楽をガードすることが出来なくなってしまった。
(……ぜ、全然やる気が出ない!)
「苦戦しているようやな……」
そこに、
須藤 清一郎
と
ゼナイド・オルメス
のカップルが現れた。
「……まぁ俺もここに来るまで、大分苦戦したけどな……」
「し、しっかりしてください」
清一郎は崩れるようにへたり込んだ。
それもそのはず、ここに来るまで、ゼナイドを守ってきたのだ。それだけなら、ここまで疲れることもないだろうが、ヘッドフォンで身を守っているゼナイドと違って、清一郎はノーガード。ボクシングを専攻してるからってノーガードは厳しい。暴れ疲れ、踊り疲れ、口説き疲れ、もうボロボロだ。
「あとは頼んだで……」
口をぱくぱくさせる恋人の口元から、言いたいことを読み取って、彼女は頷く。
「わ、わかりました。任せてください」
ふと、ヴァイオリンを構える彼女に、その場にいる皆の視線が集まった。
彼女のろっこん『ワンマンオーケストラ』は、楽器を使って演奏をしている間、周囲の楽器を念力で演奏することが出来る。
「この力で先生の演奏を妨害出来れば……!」
ピアノをジャックし、勝手に『運命』を弾き始める。先生の演奏が途切れる。
しかしすぐに先生はオルガンで演奏を始めた。
ゼナイドはヘッドフォンをしてるため、その変化に気付かない。そして、まわりもゼナイドが何をしているのかわからないので、妨害をしていることも、妨害が回避されたことにも気付かなかった。
音楽はダンスミュージックに変わった。
学校の廊下で、団十郎は踊る。何故か生まれたままの姿で、レゲエダンスを激しく踊る。
そして、
薄野 五月
も踊る。
「聞いた話によりますと、津止先生の様子がおかしいとのこと。何でも音楽室に閉じこもってしまって、出てこないとか。つまり『天岩戸』と言う事ですね。天岩戸と言えば岩戸隠れ」
古事記には、天岩戸に閉じこもった天照大神を外に出すため、八百万の神は歌い踊り、賑やかな宴を催したと伝えられている。
「ならば、私も踊らぬわけにはまいりますまい……!」
ダンスミュージックの高速ビートに合わせ、五月は全身全霊の盆踊りを舞い踊る。
「ははははは、楽しいですねー」
基本ローテンションなので、伝わりづらいが、ちゃんと楽しんでいる。
がしかし先生は楽しめなかったようだ。
「ここをどこだと思っている! 神聖な音楽室だ! 静かにしたまえ!」
「う……!」
音楽はアフリカの民族音楽になった。
身体の奥から沸き起こる野性に、興奮状態の団十郎は学校を飛び出し町へ。雄叫びをあげながら、遠い遠い祖先がそうしたように、大通りを駆け回った。裸で。
そして音楽はジャズに。
金堂 睦月
は三味線を抱え、音楽室に向かっていた。近頃、三味線の練習を怠っていたので、津止先生に教えを請おうと思ったのだ。
「それにしても、なんだか今日は学校が騒がしいのう……」
とそこに、団十郎が息を切らせ帰ってきた。
「なァ踊ろうぜェ」
今回もしっかりジャズに飲まれ、何故か全裸だ。
「何故に全裸!?」
「気にすんな。一緒に楽しもうぜ」
「ぬうう……!」
仮にも女子の団十郎、その裸を前にしたら、睦月もドギマギしてしまう。
「しゃ、三味線の練習ならいつでも出来るか……」
誘惑に負けそうになったその時、大音量の音楽が廊下に響いた。
「脳内の曲を、別の大音響に集中させ切り離す事は可能と。ねこったーの情報は正しかったようだ。一応、私の成功体験も報告しておくか」
大音量の正体は、
菅原 嶺
が、視聴覚室から調達したラジカセだ。
「脳内の曲は、別の大音響で相殺可能だ。ヘッドフォンがある者は対策を済ませろ」
それから、嶺は被害の拡大防止のため、シーサイドタウンのほうに向かう。
「……はっ!」
睦月は、はっとして団十郎のほうを見た。
しかし、彼女は既に消えていた。どんな顔だったのか、よく思い出せない。
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梅村象山
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
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