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音楽がアフリカの民族音楽になった。
音楽にあてられた
奈良橋 博美
は、スタジオにたどり着くまでに制服をほとんど脱ぎ捨ててしまって、ワイシャツ一枚と言うあられもない姿に。と言っても、本人は”俺の身体を見てどうこう思う奴もいないだろう”と気にしてないようだが。
「見つけたぞ、招き猫! この騒動、お前の仕業だな!」
スタジオに突入した博美は、彼女を捕まえようとテーブルを駆け上がるようにジャンプ。ろっこん『トンビの飛翔』で滑空し、一気に招き猫に迫った。
「ひえええっ!」
がしかし、間一髪、招き猫はするりと躱し、博美は窓ガラスにビタンと叩き付けられてしまった。
「い、いってえ……。ま、待ちやが……うわっ!」
不意に、窓の向こうに
春巻 空太
が現れた。博美と同じように、反対側から窓に突っ伏し、ビタンと窓に張り付く。
「み、見つけたぞ……。招き猫……」
空太は見るからに満身創痍だった。風紀を守るため、そして片思いの女の子を守るため、ここまで来たのだが、ここに来るまでに音楽に振り回され、既にもうぼろぼろだった。
「ふ、風紀を乱すもの、は放っておけ……な……い……」
そのまま気を失った。
「く……。お前の所為で、また一人犠牲者が……!」
「し、知らないわ……!」
「大人しく捕まれ! 話はそれからだぁ!!」
再びジャンプ&トンビの飛翔。
しかしその瞬間、不意に扉が開き、真正面から扉に激突してしまった。
「ま、またこれかよ……!」
スタジオに入って来たのは、
市橋 誉
だった。
ろっこん『奏でるもの』で出現させたピアノを奏で、流れる音楽とセッション。自分の色に音楽を染め上げて、 音楽の魔力を打ち消す。
「……あなたがDJ招き猫か」
部屋の隅でしゃがみ込む彼女を見つめる。
「クレームは入るし、のっとられるし、なんか変な人に襲われるし、もう滅茶苦茶だわ……。スタッフさんも全然止めてくれないし……」
副調整室のスタッフさんは音楽の所為でズタボロである。
「あたしなんてどうなったっていいんだ。そうなんだ。死んだほうがいいんだ」
「この番組が盛り上がらないなら理由はひとつです」
誉は言う。
「誰かの所為にして、努力をしない人間が誰の心を打つのでしょうか」
「え?」
「リスナーからのメールは待つものじゃない! 自分で呼び寄せるものだ!」
誉はビシッと指を突き付ける。
「ネガティブになってる暇があるなら、最高のラジオを放送しましょう。音楽は無限の可能性があるのですから」
「メールは自分で呼び寄せるもの……」
暗く沈んでいた招き猫の瞳に、少しだけ光が射した。
「……招きちゃんさえやる気なら、オイラ達も手伝っちゃうよォ!」
アントニオン・モライシュ
、それから
桐野 正也
と
桃川 圭花
がスタジオにやってきた。三人はn.k.FMで働く仲間だ。
アントニオンはスタジオに入ってDJを。
桐野 正也
と
桃川 圭花
は副調整室に入って、それぞれ機材操作とディレクターを、屍類類横たわるスタッフに代わって担当する。
「て、手伝うだなんて、どうして急に……?」
「招きちゃんの選曲が変だから心配してたのサ。オールフォーワン、ワンフォーオールだゼ。同じ局で働く仲間だろォ、悩みがあるなら相談してくれよなァ」
『機材はOK! CM明けたら、新企画、頼むぜアントニオン』
正也は親指をおっ立てる。
「台本チェックしといてね」
圭花は、番組企画書と、白紙に走り書きの黒ペンで書いてある書類を机に置いた。タイトルの横には赤丸で囲った「緊急」の文字も。
「『ねこねこ放送局・特別版!ゲストは人気DJ、招き猫』?」
「たまにはゲストに回ってみるのも面白いでしょ?」
圭花は微笑んで、スタジオを出る。招き猫への応援メッセージ、質問、お便りを募るため、局のサイトと公式ねこったーで大急ぎ、告知・募集する。
『CM明けるぞ、アントニオン。猫さん。5、4、3……』
「フルルルルルルリヤッヒィー! ヘーイ、寝子島のボーイズ&ガールズ、パパさんママさん、じっちゃん、ばっちゃん! ねこねこ放送局を急遽中断しての『X我威亜 深夜のモテ力』は楽しんでもらえたかィ? OKOK! 聞かなくてもわかるよ、フゥ! 最高の伊達ワルラジオだったぜィ!! サンキュー我威亜!」
アントニオンは、副調整室に下がった我威亜にウィンクを飛ばす。副調整室には、信彦と誉、円と侑、荒縄で緊縛された博美も控え、招き猫のリベンジラジオを見守っている。
「さぁここからは緊急特別企画! ねこねこ放送局・特別版だァ! パーソナリティは他の番組でおなじみ、DJアントンが愛を込めてお届けするぜィ! と言うわけで、今日のゲストを紹介するゼ、n.k.FMのマドンナ、DJ招き猫だァ!!」
「ど、どうもぉ〜〜……」
「フゥ! 今日も顔色が青白くて、目の下のクマもセクシィーだぜィ、招きちゃん! フルルルルルルリヤッヒィー!」
「あ、はい……」
「今日は招きちゃんのプライベートに迫っちゃうぜィ! で、どうなのどうなの、彼氏とかいんの? つか招きちゃん幾つよォ?」
「に、22です。か、彼氏はい、今はいないわ……」
「今はァ?」
「う、う、うるさいわね。ず、ずっといないわよ。いいじゃないのよぅ、ちょっとぐらい見栄はってもぉ……!」
「ヘイヘイヘーイ! こんな美人を放っとくなんて、どうしちまったんだァ、寝子島の男子はァ!」
「び、美人とか、心にもないこと言わないでよ! どうせ、このブス死ね、ドブにはまって死ね、ぐらいに思ってるんでしょ!」
「なに、言ってんのさァ。陰があるって言うの? そういう女子って、なんかこう……ハマるんだよねェ。オイラがなんとかしてあげなくっちゃって言うかさァ。どうよ今度、一回デートしてみるってのはァ!」
「え、ええー……」
ジャズに飲まれている……と言うわけでもなく、ナチュラルに口説くアントニオンだった。
そこに、今夜のゲスト……と言う体で、
加瀬 礼二
と
封亀 エルザ
が入ってきた。
「職権乱用はよくないな、モライシュさん。彼女を口説く権利は、皆が平等に持つべきだよ」
礼二はそう言って、招き猫に微笑む。
「そうよ。女子にだってその権利はあるわ」
エルザは招き猫の手をとり、うっとりと見つめる。この二人はジャズに飲まれているようだ。
「え、あ、あの……あたし、流石に女子は……」
「些細な壁よ、関係ないわ。あなただって、寂しいんでしょう? こんなろっこんを生み出してしまうほどだもの」
「ろ、ろっこん……?」
「話をして聞かせて。できれば力になりたいの」
すると、礼二も手をとった。
「俺にも聞かせてください。もっと知りたいんです、あなたのことが」
礼二は手の甲に口づける。
「えっ……」
「最近、辛いことはありませんか? 普通の日常を壊れてしまえと思ったり、不思議な力を自覚したりすることは?」
「な、何の話よ。あたしの悩みはメールが来ないことよ。普通の日常が壊れるとか、不思議な力とか意味わかんない」
「ふむ……」
礼二のろっこん『真実の舌』は、相手の嘘を見破ることが出来る。招き猫に探りを入れてみたのだが、彼女の言葉に嘘はなかった。
(こんな愉快なろっこんの持ち主でしたら、お友達になりたいと思いましたが……、どうも彼女はもれいびではないようですね。発言に偽りもありませんし、破壊願望もなさそうです)
「メール? メールなら私がナンボでも送ってあげるわ! だから付き合って!」
強引に迫るエルザを横目に、礼二は席を立った。
「……ここに長居する理由もありませんね」
スタジオを出ようとすると、ふと目の前に
一片 桃花
が立ちはだかった。
先ほどまでアフリカの民族音楽が流れていた所為だろう、服がはだけて、あられもない姿を晒している。
「もうなんなん。この音楽。さっきからもう……。ここのDJが犯人なんやろ?」
ふと桃花の目に礼二が止まった。
「や、やだ……礼二君やん。こんなとこでなにしとるのん」
「え、いや……」
「うちのこと、そんなにじろじろみんといてぇや。恥ずかしいわ」
「あのー、そこを通りたいのですが……」
礼二が近付くと、きゃっ、と胸を押さえた。ジャズの所為で、彼にメロメロになっているようだ。
「ちょ、何? 何するのん? あ、あかんあかん……」
その時、音楽がヘビメタに変わった。
「あかんよぉー!!」
「ひっ!」
巴投げで礼二を投げ飛ばす。豪快に床に叩き付けられた彼に更なる悲劇。
「あかんってばー!!」
上四方固めでみしみしと締め上げる。
「た、助けて……」
「おおっと! マズイぞォ!」
アントニオンは慌てて曲のコーナーに移る。
「曲いってみよー! DOG110のフリスビーローテーション!!」
アントニオンの合図で、正也はボリュームをマックスにする。爆音の曲をスタジオのみならず、外に設置したスピーカーで駅前にも流す。すると、スタジオの仲間も、駅前にいた人たちも正気に戻った。
「……はっ! ご、ごめん、礼二君!!」
「ううう……」
痙攣する礼二に、半泣きで桃花は謝った。
「……ひとまず落ち着いたところで、お便りを紹介するぜィ! ほら、招きちゃん宛てにたくさん来てるよォ!」
「ほ、ほんとに……?」
最初のメールは、ラジオネーム・鹿子(
弘明寺 能美子
)から。
私は、この島があまり好きではありません。
友達もいないし、この島で楽しいと思ったことなんて一度もありません。
それに田舎としか思えないです。
こんな島で、どうしてDJさんは仕事してるんですか?
曲はなんでもいいけど、ヘビメタをリクエストします。
もう一枚。ラジオネーム・ポジティブるるる(
最上 るるか
)から。
招き猫はなんでDJやってるの?
アガリ症を克服する為? 自分を変えたくて? それとも音楽が好きだから?
だったら初心を忘れちゃダメよ。
あたし、アナタの選曲キライじゃない。音楽が好きって気持ちが伝わってくるもの。
ここにアナタのファンがいるって忘れないで。
リクエストは、ラブソング。ハッピーになれるのをお願いするわ。
「あたしがDJをしてる理由……」
その時、こんこんと窓が叩かれた。
窓の外には、今メールを読まれたるるかが立っていた。招き猫にプレゼントするために持ってきた、招き猫の編みぐるみを持って手を振っている。
「……あの子……」
招き猫はスタジオを見回す。アントニオンも、エルザも、桃花も礼二も。副調整室のみんなも。彼女のコメントを待っている。
「あたしがDJになったのは、暗い学生時代、ラジオから聞こえてくるトークと音楽に励まされたからです。だから、自分もそう言う人になりたいと思ったの。
そうだよね。あたしが落ち込んでたんじゃダメだよね。あたしは励まされる側じゃなくて、みんなを励ます側の人間になったんだから。
鹿子ちゃん、この島にもいいところはあるよ。こんな田舎でもね。いいところを見つけることを楽しんでみたらどうかな。
るるるちゃん、メールありがとう。まだあたし、自信がないし、なんなら死んだほうがいいって思ってるけど、頑張る。生きる」
アントニオンが肩を叩く。
「その気持ちがあれば、この番組は間違いなくハッピーな番組だァ! エンディングまで突っ走ろうぜィ、DJ招き猫オォォォ!!」
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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