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「ののこちゃん、どこ!」
綾辻 綾花
はののこを探して、校内を走った。
この尋常じゃない規模のろっこん。ののこにも何かしら影響が出ているはず。彼女になにかあったら、と思うと心配でならなかった。
ののこの教室、1ー5を訪ねる。
けれど、教室には誰もいなかった。ののこもいない。
「……なんなんだろ、この世界」
肩で息をしながら、綾花はののこの机に駆け寄る。
「これは夢なの? それとも現実? 誰かのろっこんに影響されて、ののこちゃんの普通を望む気持ちが普通じゃない物を夢に閉じ込めてしまったのかな……」
その時、
笠原 ひびき
が教室に入ってきた。
「……ののこって子いる?」
「え、あの……。ののこちゃんに、な、何の用ですか?」
見た目、ヤンキーなひびきに、綾花は思わず後ずさった。
「べ、別に何かするわけじゃないよ。ちょっと話聞きたいだけさ」
「は、話……ですか?」
「ああ。原理はよくわかってないけど、ろっこんってのが使えるのはそいつ……ののこ次第なんだろ? だったら、この件もなんか知ってるかなって思ってさ」
「そ、そうだったんですね。私も彼女を捜してるんですけど、どうも近くにはいないみたいで……」
「うーん。そうか」
ひびきは頭を掻き、ふと、あれをやるか……と呟いた。
「面識のない相手に使ったことはないけど、あたしのろっこんで話しかけてみる」
ろっこん『ツーカー・トーカー』は、交信したい相手の顔を思い浮かべて念じると、相手とテレパシーによる交信ができる能力なのだ。
ののこの顔を思い浮かべ、会話を試みる。けれど、何も返ってこなかった。
「……あれ? 変だな、何も反応がないぞ……?」
何度試してみても結果は同じ。
「あの。それってどういうことなんですか?」
「うーん、面識のない相手だと難しいのかもしれないし。もしくは……」
「もしくは?」
「……ののこが、この世界にいないのか」
「先生! 津止先生ッ!」
音楽室の扉を、留学生の
シェリー・ダン
が叩いている。
「……先生。私、なんだか変なんデス。今、すごく気分が落ち着かないんデス。さっきまで何もやる気が起きなかったリ、急にムシャクシャしたリ……それデ、今は思った事をなんでも吐き出したい気分なんデス。
そこデ、先生だったら気持ちを落ち着かせる曲を知っているカナ……って思ったんデス。先生、教えてくだサイ。お願いシマス」
そこに、
三崎 楚良
が現れた。
「こんなことを言うのも気が引けるんだが、すこし先生を信用し過ぎじゃないか?」
「どういうことデス?」
「この時期に、人を寄せ付けず、カーテンで視界を遮り、何かをしている。あの先生が隠し芸の特訓をしてるなんて有り得ない。間違いなく何か隠してるんだよ」
「そんな……」
シェリーは不安になってきた。
「せ、先生。新しいクラスデ、音楽の話が出来る子がいなくテ……悩んでたりとかしてないですヨネ。私で良かっタラ、簡単な相談に乗りますカラ……」
けれど、先生から返事は返らない。
その時、火災報知器がけたたましく鳴った。
「説得など手ぬるい。先生を引っ張り出すにはここまでする覚悟が必要だ」
報知器を押したのは、
弓弦原 譲
だった。
「そ、そんなことをして、大丈夫ですカ……?」
「怒られるぞ。俺は知らないからな……」
「バレたら潔く学年と名前を名乗る覚悟はある。今、必要のは、この事件の真相を暴くことだ。いいか。先生が出てきたら身を隠せ、先生が報知器を止めに行ってる間に、部屋に入り隠れる。そして、先生が何をしているかを見届け……」
扉がガラッと空いた。
「せ、先生!?」
先生は譲をひと睨みで硬直させた。
「学年と名前を言え」
「え、ええと……1年2組の弓弦原です」
「………………」
先生は報知器を止め、すぐに音楽室に戻った。
「……今度、同じことをしたら、ただではすまさん」
続いて音楽室の前に
岩国 ソワカ
が現れた。
「……皆さん、だらしがない。やはり私の力が必要なようですね」
自信満々で言う彼女は、横の準備室の扉に自分を挟んだ。
楚良と譲は顔を見合わせる。
「何をしてるんだ……?」
「すぐにわかります。この狂気とギャグに満ち満ちた世界が終焉してしまうのは名残惜しいですが、解決に動くといたしましょう」
ろっこん『ブリンク仏法僧』を発動させる。物と物のスキ間に挟んだ対象を、別のスキ間に瞬間移動させるこのろっこん。自らを横の準備室の扉に挟んで、音楽室内の窓とカーテンの隙間に移動させる。
「フフフ! 先生、質問があるので参上しました! ただし今回は音楽ではなく世界の危機に関する事についてですがね!」
「……どこから入った」
「あら、そんなに眉間にシワを寄せて、こわいこわい。先生、ストレス溜まってるんじゃあありません? 私でよければ先生の……相談相手になりたぁい、きゃはっ!」
「ふざけるな……」
ハイテンションのソワカと、静かに怒りを感じさせる先生の声。姿は見えずとも、とてつもなく緊迫しているのは空気を通してわかる。
そこに、
八神 修
と
瞬城 真魚
がやってきた。
「……こ、これはむしろマズイ展開なのでは?」
「………………」
「……って、聞いてんの、八神!」
「え?」
真魚と違って、修はヘッドフォンで音楽をガードしている。更に円周率を諳んじて、意識を音楽に持っていかれないようにしてるので、反応が鈍かった。
「まったく。ぼんやりしてると、キスするわよ。それとも、私のキスが欲しくてそんなこと……」
修はねこだましを食らわせた。ジャズに飲まれかけていた真魚は正気を取り戻す。
「……あ、あぶなっ」
「こんなことをしてる場合じゃない。とにかく急ごう。先生を止めるんだ」
「ええ」
真魚はろっこん『キャットウォーク』で、扉の隙間から中に入った。
修もろっこん『分解』で扉を破壊しようと手を伸ばす。
とその時だった。ドタドタとやかましく、
尾鎌 蛇那伊
と
桜羽 唯乃
がやってきた。
「先生が変調に悩んでいるのは聞いてたけど……。まさか、こんな事態を引き起こすことになるなんて! もっとあたしが先生のことを気にしていれば!」
蛇那伊は筋骨隆々の肉体をくねらせた。
その隣りで、ヘッドフォンで音楽をガードした唯乃が目を光らせる。
「先生の変調がろっこんの兆候……。その可能性はあったのよね」
怒濤の勢いの二人に、修は慌てて扉の前から退く。
「先生、待ってて今行くわぁん! セイヤッ!!」
蛇那伊の繰り出す丸太のような蹴りが扉を震撼させる。
「私も!」
唯乃はろっこん『疾きこと風の如く』を発動させた。ヘッドフォンから流れる曲で踊り、加速を稼ぐ。
そして、二人は同時に扉に蹴りを放つ。
「ラブミードゥーーーッ!!」
「そりゃあーーっ!!」
次の瞬間、扉はばらばらになって吹き飛んだ。
部屋の中では、ニガムシを潰した顔の先生と、ソワカ、真魚が対峙している。
真っ先に飛び込んだのは蛇那伊だった。
「水臭いじゃないですか、先生。悩みがあるなら、言ってくだされば良かったのに」
「何の話だ?」
「だ・か・ら、ろっこんよ、ろっこん。最初はね、みんな戸惑うの。でも、大丈夫。すぐに使い方に慣れて、気持ちよく使えるようになるから。なんなら、あたしが手取り足取り教えて差し上げてもよくってよ。ベッドのう・え・で♪」
ジャズに飲まれた蛇那伊は、獲物を狙う肉食獣のように距離を詰める。
「口説いてる場合じゃないだろ」
そこに、楚良が割って入った。彼は厳しい表情で先生に迫る。
「先生、何か隠し事していませんか?」
「?」
「人間誰しも隠し事のひとつやふたつある。それはわかってる……でも、先生のこととなると、心配なんだよ。先生に何かあったら、と思うと、胸が苦しくて……」
なんだか様子がおかしくなってきた楚良は先生の手をとった。
「……教えてください。何を隠してるんですか。教えてくれないなら、直接身体に聞いてもいいんですよ」
「みんな、ジャズに飲まれ過ぎだ!」
修は一喝して、カーテンを開ける。
「見て下さい、先生。この光景を。今、島中が大変なことになってるんです」
「こ、これは……」
先生は目を見開いた。
「先生が閉じこもるというのは。よほど切羽詰った事情があると思います。ただ、それが生徒に不安を与えたという事をわかってください」
「む……」
「教えてくれますね。ここで何をしていたのかを」
真っ直ぐ目を見て、修は詰め寄る。
「……せ、先生は犯人じゃありません……」
不意に聞こえたその声に、視線が集まった。そこに居たのは、
勅使河原 悠
だ。
「あ、あのっ……先生は犯人じゃありません……。わ、私には見えるんです、ろっこんが……」
「なんだって……?」
彼女のろっこん『嘱目する実正』はアバウトながら、ろっこんを視認することが出来るのだ。
「あ、あなた達の頭に何か……音符のようなものが刺さってるのが見えます……。手裏剣みたいに、どこからか音符が飛んで来て……そ、それが頭に刺さってる……」
みんな、思わず頭を押さえた。
「で、でもですね……。そのビジョンは先生にも見えるんですよ。たぶん、先生もこのろっこんの影響下にあるんだと思います……」
「あ、そう言えば……」
唯乃は気が付いた。
「先生が楽器を弾いてないのに……頭の中の音楽はずっと流れてる……」
それから先生は、音楽室に閉じ籠っていたわけを話してくれた。
「時には一人、落ち着いて音楽に向き合いたい時もある。勿論、夜通し部屋にいようなどとは思わなかったが、突然、音楽衝動が沸き上がってきたのだ」
「音楽衝動?」
それは先生の大いなる勘違いだった。
ろっこんに飲み込まれ、音楽に支配されたのを音楽衝動だと思い込んだのだ。音楽に情熱を注いでいる先生はその”衝動”に抗うことが出来ず、頭の中に流れる曲をひたすら演奏していたのだ。
「……まさか、不思議な力に支配されていたのか? そんな馬鹿な……」
生徒に、ろっこんの説明をされても、先生は理解が出来ない様子だった。
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
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