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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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陽光が降り注ぐ中、押し寄せる波は全て突き出た岩に砕かれた。その先端を足場にして
常闇 月
が跳び回る。日々の鍛錬を欠かせないと言わんばかりに一心に打ち込んだ。
難度は高いが足を滑らせることはない。気負って音を立てることもなく、黒い影と化して高速移動を繰り返す。背中では編み込んだ黒い髪が鞭のようにしなり、大いに躍動した。
跳躍の合間に空を見やる。大体の時間を推し量ると僅かに残った砂地に降り立った。黒い半袖のパーカーと同色のホットパンツは影そのもので、すっと消えるように岩場を離れた。
海岸沿いの道に出ると自動販売機に立ち寄る。手にしたスポーツドリンクはその場で飲み干した。
クールダウンが目的なのか。月は当てのない散歩をするように歩を進める。安らいだ表情で右手の海を眺めた。
愛らしい猫の鳴き声を耳が拾う。月の歩幅が小さくなる。寝子ヶ浜交番の近くの茂みに目を向けた。風がない状態で微かに揺れている。
月は立ち止まった。数秒の遅れで茂みから茶虎の猫が現れた。見た目は小柄で子猫のようだった。
「にゃ~」
猫は迷うことなく、月を目指す。足元にくると脹脛に身体を擦り付けた。尻尾まで絡ませて何度も鳴いた。
月はしゃがんで猫の頭を撫でようとした。その手に跳び付き、人差し指を舐める。合間に甘噛みして尚も舌を動かした。
「少し待っていてください」
月は両手で猫を抱え上げた。出てきた茂みに収めると黒い風となって走り去った。
数分で月は戻ってきた。滑るように歩いて茂みと向き合い、前屈みとなって呼び掛ける。
「……猫さん、いますか」
小さな声に茂みが反応した。揺れる中心から茶虎の猫が顔を覗かせた。
月はしゃがんで自然な笑みを作る。安心した猫はもぞもぞと動いて這い出した。
「買ってきました。すぐに用意します」
ポケットから細長い包装を取り出して先端を指で千切った。中程を親指で押すとゼリー状の物が押し出された。
目にした猫は興奮状態となり、月の両膝を抱え込むような格好になった。黙って鼻先に先端を差し出すと小さな口で食い付いた。溢れたゼリーは舌で懸命に舐め取る。
別の方向から、にゃー、と鳴く声が聞こえた。月が横目をやると別の猫がこちらに歩いてきた。太腿に前足を掛けると尻尾を左右に振った。
月は新たな包装を取り出し、最初の猫の時と同じようにして与えた。
「両手に花、ではなくて猫ですね」
夢中になって食べる二匹の猫を見詰める目は優しくなり、穏やかな時間が流れた。
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グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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