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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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寝子島に新しい書店がオープンした。品揃えが豊富で一般書籍から奇書と呼ばれる物まで置かれ、インディーズ作家のコーナーまであった。
響 タルト
はオープンの一か月前から情報を入手。落ち着かない日々を過ごし、遂に今日を迎えた。荒ぶるツインテールを象徴するように店頭で立ち止まり、仁王立ちとなった。
「ここが聖地、『ねこだらけ』だよ!」
「大きそうな書店ですね」
連れて来られた
マーガレット・ライカー
は視線を上げた。縦ロールのツインテールが弾むように揺れた。
「その通り。それもあって幅広い客層にウケてるよ。マガレちゃんは小説に興味があるんだよね」
「そうですが、気になる漫画がありましたら、そちらも見ていきたいと思っています」
「新規開拓だね。じゃあ、乗り込むよ」
タルトは上気した頬で店内に踏み込んだ。ライカ―は軽く息を吐いて後に続いた。
店内は広く、特に奥行きが二人の興味を惹き付けた。整然と並んだ本棚が続き、先の方にいる若者は小指の先端くらいの大きさに見えた。
ライカ―は青く澄んだ目をぱちくりさせる。
「ここまで広いとは思いませんでした」
「僕もびっくりだよ。一日で全部、見て回るのは無理っぽいね」
「迷子になりそうです」
「それなら一緒に見て回ろうよ」
タルトの言葉に、そうですね、とライカ―は明るい声を返した。
二人は近くの本棚に向かう。背表紙のタイトルは甘ったるく、ガールズラブの小説で揃えられていた。
ライカ―は一冊の文庫本を抜き出して中程を開いた。涼し気な目で文字を追い、静かに頁を捲る。
その隣でタルトも一冊の文庫本を読み始めた。
「ガールズラブだね。もしかして店名の『ねこだらけ』は受け身のネコからきてたりして」
「この本ではネコがたくさん登場するみたいです」
「ボーイズラブはどうなのかな」
タルトはきょろきょろと辺りを見回す。背後の本棚を見た瞬間、暗闇の猫のようにきらりと目を光らせた。いそいそと向かい、一冊の本を抜き出す。
表紙には半裸の二人が見詰め合う姿で描かれていた。一人は偉丈夫で他方は美少年。想像を掻き立てられる構図にタルトは蕩けた笑みを浮かべる。中を開くと顔を突っ込むようにして読み始めた。
「……男らしいネコが、美少年のタチに攻められる姿は、とても尊い……」
陶酔した目で大きな溜息を吐いた。
それ以降、二人は揃って本棚を渡り歩く。様々なジャンルに触れたことで創作意欲が急激に高まった。資料や後学の為に何冊か購入した。
タルトは熱い眼差しをライカ―に向ける。
「マガレちゃん、同人誌のアイディアを見つけに行こう」
「私も考えていました。特に今は猫に興味があります」
二人は同時に頷き、向きを変えて速足で歩き出す。スカートの裾を翻し、意欲に満ち満ちた顔で店舗を後にした。
大きな通りは人が多く、猫を目にすることは出来なかった。入り組んだ路地に猫はいたが警戒心が強いせいなのか。近づく前に全力の走りで逃げられた。
目抜き通りに戻ったタルトは困った顔で立ち止まる。
「暗いところに猫はいてもすぐに逃げられちゃう。人通りが多いと今度は猫がいないんだよね。どこならいいんだろう」
「……ある程度、人に慣れた猫でのんびりできる場所なら、落ち着いて観察ができるかもしれないのですが」
ライカーの言葉を受けてタルトは思い付いたように言った。
「寝子ヶ浜交番はどうかな。海にいく人が割といて、猫のエサになるものもあると思うんだよね」
「タルトさん、行ってみましょう」
二人は海を目指して最短の道を選び、寝子島街道に出た。正面に見える寝子島シーサイドタウン駅は無視して右手の歩道を進む。
「渡るよ!」
タルトの一声で二人は横断歩道を一緒に渡った。尚も西へと足を急がせる。
目的の交番が見えてきた。タルトが笑顔で駆け寄ろうとした瞬間、ライカーが耳元で声を潜めて言った。
「猫を見つけました」
「え、どこ?」
「あそこです」
ライカーが指さした先に丸くなった猫がいた。二人が近づいても起きる素振りを見せない。
二人は猫を見下ろした状態で立ち止まる。お互いに目で合図を送るとスマートフォンを静かに取り出した。起動させると手早く猫にレンズを向ける。
最初にタルトが写真を撮った。猫はシャッター音にも反応しなかった。安心したライカーが後に続く。構図を変えて更に一枚、追加した。
二人は揃って写真の出来を確かめる。タルトは満足そうな笑みを浮かべた。ライカーは何かに気付いたように目を丸くした。
「タルトさん、創作の話なのですが、猫の擬人化はどうでしょう」
「よくあると思うけど、もちろん捻りがあるんだよね」
「そうです。例えばですが、この猫は丸まった美男子で三毛猫柄のパーカーを着ています。他の猫も同じように美形揃いで人間に見えます」
ライカーは声を潜めて力説した。タルトはうずうずした様子で黙って耳を傾ける。
「この猫が擬人化した世界はパラレルワールドになっています。どうでしょうか」
「それなら別視点が欲しいかな。この世界の住人なら猫の擬人化は見慣れているから珍しくないよね。だから、主人公は別の世界から突然に取り込まれたことにしてもいいよね」
タルトの意見に、そうですね、とライカーは高揚した声を返した。
「あとはこの世界の人々には擬人化した猫ではなくて、普通の猫に見えてもいいですね」
「それ、最高じゃん!」
二人の中で新たな世界が構築されて共に笑顔となった。
「他の猫も探してみようよ」
「大いに賛成です」
他の猫を求める二人の姿は子猫のように無邪気で好奇心に満ち溢れていた。
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グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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