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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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白 真白
にとって、雨の日は特段いやな日ではなかった。
晴れの日は晴れの日でいいけれど、雨の日は雨の日でいい。
趣味のカードゲームは基本インドアだから雨の日でもできるし、馴染みのゲームショップ『クラン=G』の客足が減るから、すっかり仲良くなった店長代理の女の子と、とある事件をきっかけに心を通わすようになった親友・
芋煮 紅美
と、店番がてらのんびりカードゲームに興じたりもできる。
それでも流石に三日も雨のカーテンの中に籠っているとクサクサしてくる部分もあって、プレイしていたゲームがひと段落したタイミングで見たねこったーで『来てみろよ、寝子高のグラウンドがすごいことになってる!』という地面に空を映したグラウンドの写真付きのラッセルの投稿を見つけると、居ても立っても居られなくなった。
「寝子高のグラウンドが一面水鏡になってるんだって! 行ってみようよ」
「えー、高校だろ? 中ボーが入っていいのかよ」
赤いスカジャン姿の紅美は、態度こそ斜に構えて背伸びしているが、まだ中学2年生だ。
傍目には小学生の妹のように見えるかもしれないが、真白のほうが高校3年生でお姉さんなのである。
「大丈夫、大丈夫。うちの学校、そういうところ緩いから」
「んー、まあ、真白が行きたいなら……」
紅美はちょっぴり唇を尖らせ、自分はそんなに行きたいわけじゃないという表情をしてみせるが、表に出てくる言葉や表情が必ずしも紅美の本心ではないことを真白は彼女との付き合いのを通して学んでいた。
だからちょっと強引にスカジャンの袖を引いて。
もう片方の手でここに来るとき差してきたビニール傘を掴んで。
店番があるからと同行を遠慮した店長代理に手を振って、三日ぶりに雲の去りつつある街へ飛び出す。
ぽつり。ぽつり。
風にのって一滴二滴、名残りの涙みたいに飛んでくる水滴。
切れ切れの雲の合間から、太陽の光が天使の梯子みたいに伸びている。
濡れた街並みは光を反射して、あちらこちらで天使が魔法をかけて回っているよう。
自然と真白の足どりは弾む。
シーサイドタウンにあるクラン=Gと、九夜山のふもとの寝子高の間は、通いなれた道だった。
いつものビルの間を抜け、いつものお店の角を曲がり、いつもの信号を渡ってゆく。
見えてきた寝子高の校舎。グラウンドのほうに回りこみ――。
「くっそ……眩しすぎるじゃん、これ」
紅美が手庇で光を遮らなければいけないほど、グラウンドは煌めいていた。
「すごいねえ……」
足元に広がる蒼穹をもっと間近で見ようとしゃがみ込んだ真白は、水面にルビィ色した花びらが落ちていることに気が付いた。あまりに綺麗で、真白は思わず拾い上げる。ベルベットのような手触りで、よい香りがするそれは、風に乗って次から次へと舞い落ちてきていた。
「一体どこから?」
グラウンドの周りには、こんな花は咲いていない。
花びらはどこからともなく空中に現れて、このグラウンドの空に降ってきているようである。
しゃがんだまま不思議そうに首をかしげる真白の真上から、
「その花びらさ、」
と紅美が言葉を降らせた。
「あたしらを祝福してるみたいだな」
「祝福……」
「や、なんだか、おめでとうって言ってるような気がするっていうか……いや、忘れてくれ。柄にもなくロマンチックなこと言っちまった。ハズい」
紅美は顔を背けて太陽の方へ視線を向ける。
その頬はすこし赤みを帯びているように見える。
ロマンチックも似合うし恥ずかしくなんてないよ、と真白は思ったが、そんなことを言ったら嫌がりそうなので口には出さずに、ただ、紅美がもった印象に同意する。
「私もそんな気がするよ」
「そ、そうか」
「だとしたらきっとこの花びらは縁起のいいものだよ」
真白は花びらをもう1枚拾って、あげる、と片方を紅美に差し出す。
紅美は戸惑った顔で花びらと真白を見比べた。
「な、なんだよ」
「んー、私たちの未来を祝福するお守り、かな。お揃いで持ってようよ」
「そういうことか。だったらあいつの分も、持ってってやるか」
紅美がいうあいつとは、勿論、クラン=Gの店長代理のことだ。
「そうだね!」
真白は笑って、もう一枚花びらを拾い上げた。
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グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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