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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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人生ではときどき、音楽が聴こえるような光景に出会うことがある。
見慣れたグラウンドの、息を呑むような変貌に、
市橋 誉
は身のうちから湧き上がる衝動を感じていた。
――奏でたい。
音楽を。ピアノを。刹那であるだろう、この光景が消える前に。
「ピアノが、あればな……」
誉が零した願いを聞き留めたのは、
桜井 ラッセル
だった。
「だったら運んじまおうぜ、ピアノ」
そんな無茶な、と思ったが、無茶を現実にしてしまうのが寝子高生だ。
ラッセルは、英二やののこ、真白や紅美、ウォルター先生や柚春にも声をかけ、グランドピアノを美しい校庭の真ん中に運び入れてしまったのである。
驚き戸惑う誉に向かって、ラッセルは満面の笑みを浮かべると、紳士的に一礼した。
「弾いてくれよ。あんたのピアノが聴きたい。あんたの耳にこの光景がどう聴こえているのか知りたい」
誉の心に引っかかっていた、ピアノが傷むのではないかとか調律は大丈夫かなどといった心配事は、このラッセルの真摯な懇願によって吹き飛ばされた。
「わかった」
椅子に浅く座る。
片足をペダルに添え、両手を自然と猫の手のように柔らかく丸めて鍵盤の上に置く。
深く息を吐いて姿勢を伸ばすと、誉はその瞬間から音楽の御子となって、身体の中を音が駆け巡り、はやく形にしてとせり上がってくる感覚に包まれた。
ポロン。
左手で水面を揺らす波紋の音。
キラキラ。
右手で雲間から零れ落ちる光の音。
それらはじきにひとつになり、悠々たる空のようなひとつのメロディに昇華してゆく――。
どの作曲家の音楽とも違う、誉だけの即興音楽。
今この瞬間だからこそ生まれるメロディに誉自身も身を委ねる。
午后の太陽はゆっくりと地平線へと近づいてゆく。
それによって変わりゆく光の色が、誉の手によって音楽に変換されてゆく。
(心地いい)
楽譜を譜面通りに弾くのとは違う即興の楽しさは、誉が好むジャズそのものだ。
音の運びには普段は隠している誉のロマンチックな一面が現れているようであった。
グラウンドに集った者たちは誉の演奏に耳を傾け、思い思いにこの時間を楽しんでいた。
猫が一匹ピアノの方へ歩いて来て、おもむろに椅子の上に飛び乗ると、そこで心地よさそうに丸くなった。
(猫も気持ちいいのかな)
腰に当たる猫の体温が温かい。
(幸せだな。せめて夕日が落ちるまで、音楽と猫と、こうしていたい――)
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イラスト企画用(600)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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