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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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ホームのベンチに、
八神 修
と
七夜 あおい
が並んで座っていた。
「動物園楽しかったね」
「ああ、あおいと一緒に行けてよかったよ」
二人は朝からまたたび市動物園の企画展へ行って、その後旧市街でお昼を済ませた帰り道だった。
「早めに行っといてよかったね。私たちが帰る時、列できてたもん」
「念を入れておいて正解だったよ。まさかあんなに人だかりがあるなんてな」
「ほんとびっくりしちゃった。でも、並んででも見たくなる気持ちはわかるなぁ」
「もう一度見に行ってもいいくらいだったしな、っと」
一匹の茶トラ猫が、ひょいっと修の膝の上に飛び乗った。そのまま丸くなった背中を、修はおもむろに撫でてやる。
「ね、この子前にも修くんの膝に乗りにこなかった?」
膝の上の猫を見つめる。
「ははっ、懐かれたかな」
「修くんの膝の上が気に入ったのかな?」
あおいが耳の付け根あたりを撫でると、茶トラは気持ちよさそうな声をあげた。
一緒に猫を愛でながら、修はあおいに視線を向ける。
「そうだ、この後はどうする?」
まだ早い時間だ。このままさらに遊びに行く余裕はある。もちろん、あおいさえ良ければ――だけれど。
そんな修を、あおいははにかむように見上げて言った。
「修くんの家に遊びに行ってもいい? いろんな動物見てたら、また修くん家の子たちに会いたくなっちゃって」
「もちろんだ。それなら、家へ行く前にペットショップに寄ってもいいか? 猫たちのおもちゃが、そろそろ新調してあげないとダメそうでさ。あおいにも新しいの選ぶの手伝ってもらえると、俺が嬉しい」
「うん、もちろん! おやつも買ってっていいかな?」
「ああ。きっと喜ぶよ」
なんてことを話す二人の口元には、自然と笑みが浮かんでいた。
寝子島駅の無人改札を通過した
夢宮 瑠奈
は、目の前に自分とそっくりな後ろ姿を見かけた。
「もしかしてゆいさん?」
「きみは……せれね、いや、瑠奈か?」
瑠奈そっくりの容姿に、けれど印象の異なる少しシックな装いの彼女は、里見 ゆい。瑠奈のそっくりさんである。
思わぬ再会に、瑠奈はテンションが上がるのを自覚していた。
「やっぱりゆいさんだー! 久しぶりだねぇ、元気してた?」
「ああ、きみも元気そうだな」
「あたしは今日も元気いっぱいだよ! ゆいさんは、今日は観光?」
「観光では、いや……ある意味観光かも」
「ある意味?」
「今日も地元の図書館で本を読むつもりだったんだが、行ったら臨時閉館で」
「それは残念だったねぇ」
「それで寝子島のシーサイドタウンに、一日こもって読書のできるカフェがあるって話を思い出して。それで……」
ふっ、とゆいが苦情を浮かべた。
「またせれねに間違われて、逃げるように降りたらここだったんだ」
「そ、それは大変だったね……」
ゆいのそっくりさは、以前も瑠奈と間違われてステージにひっぱりあげられたほど。そりゃあ間違われるというものだ。
けれど、少しはにかんだようにゆいは笑った。
「だけど、私と『せれね』を間違える人たちを見てると、それだけ『せれね』がみんなに愛されているんだなっていうのが伝わってくるんだ」
その言葉に、瑠奈は胸のあたりがあったかくなるのを感じた。
「ありがと! ところでなんだけど、シーサイドタウンの方に用事があるんだよね? だったら途中まで一緒に行かない?」
「いいの?」
「もちろん!」
そっくりさんと、今日もまた少しだけ世界が擦れ合うのだった。
千堂 結
が、のんびりと次の電車が来るのを待っている。
足元を通りがかった一匹の猫が、小さく鳴いた。かと思うと、くるくると結の足元をまわりだす。
「どうしたの?」
猫が足を止める。それでよく見てみると、その猫の瞳は黄色かった。結のソレと同じ色だ。
「あなたも私と同じ目の色なんだね」
自分と同じ目の色が、猫も気になったのだろうか?
屈んで視線を猫に近づけてみる。すると猫は結の正面までやってきて、そのままじいっと彼女の瞳を見つめだした。
「けほっ」
結が小さく咳きこむ。
それに驚いたのか、猫が一瞬ビクっと体を震わせる。
そのまま何度も咳き込んでしまう結。咳止めの薬を取り出そうと、立ち上がってバッグに手を入れた。
けれどタイミングの悪いことに、そのタイミングでまた咳き込んでしまう。その拍子に、バッグが手を離れてしまった。
「あっ……!」
「――おおっと!」
バッグが地面に落ちる寸前、手を伸ばして見事キャッチしたのは
八十八旗 信彦
だった。
「いやー、危なかったね!」
キラッとした笑顔を向ける信彦。
ちなみになかば滑り込むような格好でバッグをキャッチしたため、足と体幹にはわりと辛い姿勢だったりする。というか、足がちょっとプルプルしていた。
けれど爽やかスマイルは崩さないのは、ひとえに矜持と言うべき――その時だった。
「おっと」
二人のすぐ近くで、猫にむけて指をちょいちょいやっていた月詠が声を上げた。
からかっていた猫が、屋根の上から飛び降りたのである。
それも、ちょうど信彦にダイブするような格好で。
「信彦、そこはちょっと危ないぞ」
言った時にはもう手遅れであった。
「んなっ!?」
次の瞬間、もふもふが信彦の顔面を直撃する。
たまらず倒れる信彦だったが、それでも結のバッグはしっかりと抱えて放さなかった。レディの持ち物に何かあったら一大事だからだ!
「とっ、八十八旗くん!? 大丈じょ――けほっ、えほっ」
ハンカチで口元を抑えながら、結が心配そうにしゃがみこむ。
「んなーぉ」
一声鳴いて、ダイブした猫が何事もなかったかのように去っていく。
その下から現れた信彦は、鼻のあたりがちょっと赤くなっていた。勢いよく上体を起こすと、バッグを確認してニコッと笑う。
「バッグは無事さっ」
そんな信彦の勢いに一瞬にあっけにとられた後、結はくすっと微笑んだ。
「ありがとう。でも、八十八旗くんは大丈夫? 背中打ったり汚れたりしてない?」
「心配は要らないよ! ところで俺の名前を知ってるなんてこれは運――って千堂さんじゃん! こんなところで会うとは偶然だね」
言いながらバッグを渡す。
レディがバッグを落としそうになっている。それだけで一も二もなくキャッチの体勢に入っていた信彦は、相手がクラスメイトだとは気づいていなかったのだった。
「ありがとう。このバッグ、買ったばっかりだったから」
「それはよかった。レディのおろしたてのバッグが汚れたりしたら、大変だからね」
それからまた、結の口からはけほけほと咳がこぼれる。
「風邪気味かい?」
「ううん、違うの。私、気管支が弱くて……けほっ」
バッグから薬を取り出し、水と一緒に飲み下す。少しすると、咳も落ち着いてきた。
「……ふぅ。薬飲もうとしたんだけど、その拍子に咳して落としちゃって」
「それは災難だったね。ところで、千堂さんはこれからお出かけ?」
「旧市街にちょっと用があって。これから帰るところだよ。八十八旗くんは?」
「俺もそんなところさ。ところで、この後時間があるなら――」
プァーン!
ものの見事にタイミング悪く鳴り響いた電車の警笛の音が、信彦の言葉をかき消してしまったのだった。
「あっ、電車来たみたい」
間を置かず、レールの上を青い電車がガタンゴトンと走ってくる。
「ごめん八十八旗くん、そういえばさっき何か言って――あれ?」
結の視界の端を、不思議な印象の猫が一匹歩いていったような気がした。けれど視線を向けた時には、その猫の姿はもう影も形もない。さっきの黄色い目の猫かとも思ったけど、その子は今も足元に居た。
「どうしたんだい?」
「さっき一瞬、猫が居た気がして」
「そりゃあ寝子島だからね。猫はたくさんいるさ」
「そうなんだけど、何か雰囲気が違ったような……?」
不思議に思いながら、結は電車に乗り込むのだった。
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グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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