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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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◆寝子島駅のホーム
少し暑くて、けれど風が心地よい。そんなある日の寝子島駅。
旅鴉 月詠
が、いつも持ち歩いているスケッチブックにペンを走らせている。
その視線の先には、ベンチの上の数匹の猫。ごろんと寝転がって、時々毛づくろいをする以外は動こうともしない。
といっても暑くてぐったりしているわけではなく、日光浴を楽しんでいるといった具合のようだ。
「猫は液体なんて言うが、あれもよく言ったものだ」
日光を浴びながら転がる様は、まるで溶けた液体のよう。そよそよと吹く風に揺れる尻尾は、ベンチからしたたる何かの液体みたいにも見える。
ふと思い立った様子で、月詠はスケッチに少し手を加えた。猫の輪郭を少しあやふやにしてみることで、溶けたっぽい雰囲気を出してみる。
「身体の模様も、コーヒーに溶けるミルクのような感覚で……ふむ」
そうしてペンを走らせているうちに、液状化した猫たちのイラストが出来上がった。
その出来にひとまず満足し、スケッチブックをカバンにしまう。
「次の電車が来るまでには、まだ少し時間があるか」
ベンチから立ち上がろうとした月詠の頭上から、
「なーご」
鳴き声がひとつ降ってきた。
「おや?」
視線を上げる。角度と位置のせいだろう、屋根に阻まれて鳴き声の主は見えない。
ホームの点字ブロックギリギリのところまで歩み出てみると、屋根の端っこにちょこんと猫が鎮座していた。
じっと見下ろすその猫に、月詠はピッと立てた指先をちょいちょいと踊らせてみた。
猫の尻尾が、ぴくりと揺れる。
「ふぅ、間に合っ……あれ?」
急ぎ足で寝子島駅に駆け込んだ
千鳥 雅人
は、ホームを見て目をしばたたかせた。
電車が来てない。家を出る前に確認した時刻表通りなら、もう電車がホームに来ていておかしくないのだけれど。
「うーん? ……あっ!」
駅の時刻表を確認した雅人は、自分が確認した時刻表がズレていたことに気づく。
より正確に言うと、時刻表自体は正しかった。しかし急いでいたせいか、見るべき時間を一時間間違えていたのだ。急いでいたりすると、人間意外と気づかないものである。
「なぁんだ、走んなくてよかったねぇ」
ふぅ、とため息。急ぎ足で汗ばんだ肌を、そよそよと吹く風が撫でていくのが心地よい。
元々とろんとした瞳をさらにとろんとさせていると、足元で鳴き声がひとつ。
いつの間にか、一匹の三毛猫が足元にくっついていた。かがんで背中を撫でてやると、ごろごろと気持ちよさそうな音が喉から漏れる。
「かわいいねぇ」
何かあげられるものはあっだたろうかと、ごそごそとカバンを探ってみる。けれど見つかったのは、出かける前に作ったクッキーだけ。
「猫にクッキーって、確かダメなんだったっけ?」
クッキーを見上げて、興味ありげににゃーと鳴く三毛猫。猫の目にも美味しそうに見えたと思うと嬉しいけれど、猫的にダメかもしれないあげるわけにはいかなかった。
ごめんねとあやまって、雅人はクッキーをカバンの中へと戻す。
三毛猫は残念そうに一声鳴いて、けれど大して気にした風もなく、雅人の足元でごろごろしている。
雅人もそのまま三毛猫を撫でていると、不意に強い風が吹き付けた。
「あっ、帽子が。待ってー!」
麦わら帽子が風に飛ばされ、ホームをころころと転がっていく。
「なんじゃ?」
足元に何かがぶつかった感覚に、
大田原 いいな
はタブレット端末を操作していた手を止めた。
見れば麦わら帽子が足元に転がっている。
「誰ぞ風で飛ばされたかのう?」
「ごめん、それ僕のー」
「ん、千鳥殿のじゃったか。ほれ」
かけ寄ってくる雅人に、いいなは拾った帽子を渡す。それを受け取った雅人は、お礼を言って猫のところへ戻っていった。
「おおっと」
かがんだ拍子に、ポケットからカエルのぬいぐるみ――
リュウ さん
が落っこちかけていたことに気づく。ぬいぐるみ特有の大きな頭をポッケから出しているから、頭が下を向いてしまうとそのままバランスを崩しやすいのだ。
リュウさんを戻し、タブレットにふたたび目を向けたいいなは、検索エンジンを開いてポチポチやり始めた。
「ええと、店の名前はなんじゃったかの?」
シーサイドタウンの方に、美味しい甘味のお店が出来たらしい。ちょうど用事もあったから、ついでに行ってみようかと調べようとしていたのだけれど。
「確か……ん?」
うろ覚えな記憶を頼りに店の名前を入力していると、検索エンジンの自動補完機能に覚えのない文字列が表示された。
こんなの調べただろうか、と思う。特別怪しい言葉というわけでもないので、忘れただけかもしれないけれど。
そんないいなの様子を感じ取り、コートのポッケでのんびりとしていたリュウさんがぴくりと反応した。
(こないだ失敬して調べ物した時に、履歴消すの忘れてたかもしれないな)
「まあよいか」
いいなが流したので、とりあえずその場は事なきを得ることができた。しかし次からは、もう少し気をつけたほうが良さそうだ。
そんなことを思いながら、ポッケの中でぼーっとしている。
日差しを少し強く感じるのは、太陽の向きもあって頭に直接降り注ぐような格好になっているからだろうか。けれど湿度はあまり高くないから、決して不快な暑さではなかった。それに時々吹いてくる風も気持ちよくて、全体的には悪くない日和だった。
ポッケの中でのんびりと過ごすには、ちょうどいいくらいだと思う。
「にゃーお」
(ん?)
一匹の白猫が、じっとリュウさんを見上げていることに気付いた。ぴたっと見据えられた視線に、リュウさんは何か背中のあたりが落ち着かない感覚を覚える。
(……)
「へぇ、猫ってカエルも食べるんじゃなあ」
(!?)
タブレットに視線を落としたままのいいなのつぶやきに、リュウさんは猫を見る目を見開いた。いやぬいぐるみなので見開けないのだけれど、気持ち的には見開いていた。こう、くわっと。
(この猫、まさか俺を狙ってんのか?)
一大事である。いや、ポケットの中に居るのだから、大丈夫なはずだ。ここまでジャンプは流石に届かないはず――などと考えているうちに、猫は一声鳴いて去っていた。
(んなわけなかったか)
そんなリュウさんの頭上で、いいなが難しい声を漏らした。視線はタブレットの検索結果に固定されている。
「むぅ、聞いておった話とずいぶん違うのう」
店名を思い出したものの、ヒットしたお店はカレーショップだった。聞いた話では、もっと甘味とかがある店だったはずなのだけれど。
「辛いものはのう……」
テンション下がり気味の声を聞きながら、リュウさんはふと思う。
(いいなも俺と一緒で、辛いものは嫌いだったな。俺は付喪神だし、持ち主に似たのか?)
なんて考えていると、不意にいいなの声が少しはずんだ。
「ははぁ、なるほど。かれー屋がらんちとでぃなー以外は甘味の店をやっとるんじゃな」
そういうことなら、安心して訪ねることができそうだ。
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5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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