this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
<< もどる
1
…
35
36
37
38
39
…
55
つぎへ >>
駄菓子屋。ごくごく平凡な。店主はいささかファンキーでありながら、古き良き日本の郷愁さそう素朴なたたずまい。
のんきにあくびする猫。おもちゃに興奮する猫。おやつをねだる猫。
子どもたちの笑顔。まるで弾けるような、明るくて、清々しくて。不安なんてなにもなくて、ただ楽しくて、エネルギーに満ちあふれていて。
そんな当たり前の光景を、誰が守っているかと言えば。
「おいなんだそれ、でけぇな。駄菓子屋のアイスもあなどれねぇ」
「新商品だそーですよ、ねこねこジェラート! ていうか、如月君のかき氷も美味しそうですねー。抹茶?」
「おう。セルフでシロップかけ放題だ」
あるいは日常の平穏の守り人たる、おまわりさん。あるいは経済を大車輪のごとく回し続ける企業戦士たち。またあるいは、日本の教育を支えひいては国の盤石な基盤を形作る布石を撒く、学校のセンセイたち。
またあるいは……隣人を脅かす怪異を人知れず退治する、
如月 庚
や
屋敷野 梢
などの手によって、世は守られているのかもしれません。
「ああ。美味ぇ。疲れた身体に、こいつぁ染みるぜ……」
「まーったく、良くネタ切れもしないで現れるモンですよねー。うん、桃ジェラートおいしー」
「まさか、寝子ヶ浜海岸にわだかまるモテねぇヤローどもの嫉妬心があんな巨大なバケモンに具現化して、浜辺で痴漢行為に走るとはな」
「あらためて聞いてもほんとバカバカしーですね……ナンなんですかねー神魂ってやつはもうっ」
「ま、今さらだろ」
これまでにも数々の神魂にまつわる事件を解決し、怪異の類を数え切れないほどブッとばしてきたおふたり。今日もまたそんなものに巻き込まれて奮闘した、その帰りのようです。梢さんなどはロングスカートのオシャレなよそおいのままにガッツリ戦闘突入となったようでして、いやはやご苦労さまです。
庚はかき氷をひと口、しゃくり。梢はジェラートをぺろりと舐めて、ほうっ。ようやくにしてひと息つきました。
寝子島では、日常茶飯事です。なにか奇妙な出来事が世間をほのかに騒がせ始めたところで、もれいび諸兄が迅速にそれを察知、駆け付けてはスムーズな解決を図ります。なんだかんだ、いつものことです。
「すっかり慣れちまったよなぁ。俺たち」
「如月君はガサツだからそー思うんですよ、私はデリケートなんですから。いつも神経をすり減らしてますよー」
「良く言うぜ、あんなでけぇ岩、ろっこんでヤローの脳天にぶちかましといてよ」
「あー、あれはスカッとしましたねー。ふふー。てゆーか如月君だって、しこたまブン殴ってたじゃないですか」
しこたまブン殴る2秒前
「トーゼンの報いだろ、あのエロガッパにはよ」
そうして軽口をひととおり巡らせたら、もうひとつ、ほうっ。お決まりのやりとり。
かき氷しゃくしゃく、ジェラートぺろり。
旧市街の駄菓子屋さん。懐かしくてあたたかな、典型的で普遍的な、今では少しずつ世の中から失われつつもある、貴重で素敵でいとおしい、そんな場所。思えばこのお店やその軒先で見られる風景などは、梢や庚や多くのもれいびたち、寝子島を愛する人々が守り通してきたもの……その縮図である。と、言っても過言ではないかもしれません。ふたりが立ち向かってきたあれやこれや、ひとつひとつの積み重ねが、目の前の子どもたちの笑顔や、当たり前の光景につながっているのかもしれません。
そうではないと、誰に言えるでしょうか?
「まあ……ナンだなぁ」
「はあ。そうですねー」
何度目になろうかという安堵の息をはふうっと吐いて、
「明日もまた、ミョーなことが起こンのかもしれねぇが」
「明日も明後日も、その次も、かもしれませんけどねー」
「ひとまず、お疲れサン」
「……如月君、頭でも殴られてましたっけ?」
「バカヤロー」
「ジョーダンですよ。如月君も、お疲れサマでーす」
乾杯のノリで、ジェラートのコーンのはしっことかき氷のカップをこつん。
いつものようになにげなく、なんでもない一日が、ゆるりと過ぎてゆきました。
「にーちゃんたちも、遊ばないッスかー?」
「あん? 俺らかよ?」
桐子が庚と梢を誘ったのは、駄菓子屋で売ってるゴム飛行機です。こういうお店には定番のオモチャです。
子どもたちはカプギアにひと段落、つみき遊びにも満足して、新たな遊びを見つけたようです。
瑠樹に玲音、それに雄太もいっしょ。
「誰がいちばん遠くに飛ばせるか、勝負してるんだよぉ~」
「ゆーしょーしゃには、賞品が出るんだよ、だよ!」
「まねきバアがうみゃ~棒10本、おごってくれるんだってさ。いっしょにやる?」
「ほっほうー。それはそれは、参戦せざるを得ませんねー。私のテクニックを見せてあげましょー」
なんて、梢はノリノリ! 庚もなんだかんだと付き合うことにしたようです。
「しゃあねぇな。じゃ、審判は早川先生、頼んます」
「えっ、僕かい?」
綾花と並んで成り行きを眺めていた珪先生、突然のご指名ですけれど、子どもたちのキラキラした瞳を前に、断るという選択肢はありません。
「いいですね、行ってきてください先生。私はちょっとほら、このとおり。動けませんから」
「あはは。ホントにモテモテだね、綾辻さん」
綾花の肩に膝に、その周りにもっふりもふもふ。猫だらけ! なんとも幸せそうにほっこり、のほほん。
「ちょっと待ったぁー! ダテに駄菓子屋通いはしてないんだにー、ウチらのヒコーキさばきを見せてやるにー! ねっ、月原さん!」
「えっ。ぼ、ぼくも……!?」
侑と想花も電撃参戦!
みんな並んで、マイゴム飛行機をびしりと構えます。
「みんな、位置についたかな? それじゃ、行くよ。レディー、ゴー!」
「「「いっけぇぇぇーーー!!」」」
ばびゅーん! 色とりどりの飛行機たちは、風を切って飛んでゆきます。夏の日差しに照らされて、極彩色の尾を引きながら。なんだかまるで、虹みたい。
嬌声響く駄菓子屋さんで、まねきバアはいつもと変わらず、慈しむように細い目をさらに細めて。しあわせそうに、彼らを見守っておりました。
<< もどる
1
…
35
36
37
38
39
…
55
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
風雅宿
水月 鏡花
墨谷幽
黒羽カラス
阿瀬春
蓮華・水無月
KAN
菊華 伴
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
イラスト企画用(600)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!