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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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猫は高いところに登るけれど、どこまで身軽に登っていくのだろう。
たまに降りられなくなってしまう猫もいるけれど、『幸せ猫』と呼ばれるくらいなら、普通の猫には行けないところまで登ってしまうかもしれない。
「それなら、せめて普通の猫と同じように行けるところまで行ってみようよ!」
そう提案したのは
雨寺 凛
だ。校舎のあちらこちらには、すでに噂に誘われた人たちが探索している。もっと捜索が手薄になっているところを重点的に探すべきだし、高いところから見れば地上の捜索隊が見逃しているポイントもきっと見つけられるんじゃないかと語る彼女は「名案でしょ?」と言わんばかりに笑っていた。
彼女に誘われた
小山内 海
も、猫と同じ景色が見られるならとワクワクして階段を駆け上がったし、浮かれる2人を保護者のような顔で見守る
御剣 刀
は、フェンスでしっかり囲まれた屋上までなら行けるかなと軽く考えていた。
だから、3人とも屋根まで登れるなんて思っていなかったのだ。
眼前に広がった景色に、一瞬言葉を失ったものの真っ先に柵まで駆け寄ったのは凛だ。大きな瞳をキラキラと輝かせて絶景を端から端まで満喫し始める。
「うわあっ、テニスコートまで見えるっ! ってことは、こっちは……」
「待て待て雨寺っ! 柵があるからって、油断するなよ」
ひょいと覗き込めば軽く飛び越えられそうな高さの柵。こんないかにも普段は人が立ち入らない場所の、申し訳程度のそれは安全性などわかったものじゃない。
「あと海も。いつ突風が吹くとも限らないし、スケッチブックには気をつけろよ?」
こくこくとしっかり頷くと、海は片手にしっかりとスケッチブックを抱え直し、もう片方の手はぎゅうっと凛と手を繋ぐ。
これで大丈夫だねと友達同士で笑い合う眩しい笑顔に、刀はちょっぴり寂しくなった。
いや、2人の安全が確認できたんだ、差し出し損ねた手のことは忘れよう。
「じゃあ、2人は絶対一緒に行動してくれよ?」
「あれ、刀くんは?」
凛と同じようにきょとんとしている海を見て、刀はニッと悪戯な微笑みを見せる。直感的に何かするのだと気づいた海は、刀を止めるよう凛の腕を軽く引いて合図を送るのだけど。
「猫探し、行ってくる!」
今居る場所より、さらに高く。屋根瓦に足をかけるものだから、海はハラハラと見守った。
刀の運動神経なら大丈夫だと信じている。それでも、なんの下準備もなしに危険なことに挑戦する姿は、肝を冷やす。
「すごいねー、刀くん。あっという間に登っちゃった」
屋根の上を一列に並んで歩く猫に混ざって、何の苦も無く歩いている。あれでは、一匹だけ人型になってしまった猫みたいだ。大丈夫そうなことを確認した海は、小さく笑いながらスケッチブックにペンを走らせる。
『上の猫は任せよう』
「そうだね、せっかく双眼鏡も持ってきたし九夜山を見てみよう!」
部室棟の向こう側に広がる九夜山の裾野は、双眼鏡を使っても鬱蒼とした森の中までは見えないけれど、探している『幸せ猫』が猫であるという情報もない。
猫の形に色づいてる木があるのかもしれないし、小さな池かもしれない。もしかしたら、雲のフリをして寝子島の上をゆらゆら散歩しているのかも。
あっちはどうだ、これはどうだ。指さしながら笑い合う凛と海の様子を、刀は穏やかな顔で見つめていた。
最初は、猫探しのお手伝いをするつもりだったのだ。
だからこそ、色々とおもちゃもおやつも準備して、教室の見学ではなく猫の行きそうな場所へやってきたのだけれど。
「ふふっ、これが気になりますか?」
猫と遊んであげつつ、不思議な猫を探そうと思っていた
リリエル・エーテライト
は、ついつい遊ぶのが楽しくなってきてしまい、これではどっちが遊んで貰っているのかわからない。
絶妙なおもちゃ捌きに振り回される猫を見てニコニコとしているけれど、振り回されているのは猫だけではない。
右へ、左へ、また右へ。子猫と並んで視線を動かすのは
メリィ・ランページ
。虎の獣人としての本能が刺激されるのか、いくつかの羽飾りが束になったおもちゃがひらひらと舞う様子は、どうしても気になってしまう。
(猫のおもちゃでなんか……私は虎だよっ! 猫とはちが、違う……)
そう、虎は狩りの達人だ。おもちゃに惑わされる猫と一緒にしないでほしい。
むやみに頭を動かさず、敵に気配を悟られないように手も出さない。狙いを定めるように、じぃっと目で追いかけるメリィは、うずうずする手を虎の獣人として必死に堪えた。
それでも、尻尾までは抑えきれず視線と同じように左右へ振られてしまって、別の猫がじゃれつくのを器用にあしらったりしている。
猫と遊ぶのに夢中になっていたリリエルも、隣でメリィがそわそわしていることにようやっと気づいた。
「私ばっかり楽しんでしまいましたね。メリィちゃんもやってみますか?」
「ううん、あたしはその……」
おもちゃは気になっているけれど、遊びたいというか遊んで欲しいというか。メリィはもごもごと言いにくそうに見上げてくる。そのチラチラした視線に、リリエルはハッとして時計台を見上げた。
「もうこんな時間なんですね。ちゃんとお弁当もおやつも作ってきましたから」
「リリエルのごはん? おやつ付きっ!?」
目を輝かせて喜ぶので、やっぱりお腹が空いていたんだなとリリエルは苦笑する。
「メリィちゃんがお手伝いしてくれたおにぎりも入ってますよ」
そろそろ猫と遊ぶのもやめて、一旦休憩に入らないと。
そう思うのだけど、おもちゃの動きが止まったことを、猫は不服そうに見つめていた。
「……メリィちゃん、もうちょっとだけ待ってもらえますか?」
猫がせっかく楽しそうに遊んでくれたのに、半端に切り上げてしまうのもかわいそうだ。リリエルはもう少しだけ付き合ってあげようと、おもちゃを振り上げる。
メリィもお腹が空いていたわけではないので、待つ分には構わないのだけど。
(リリエルのごはん、おもちゃ……リリエルのおやつ……)
メリィのそわそわは、ますます止まりそうになかった。
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5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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