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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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テラス席の片隅にのんびりと腰かけて、色々な人たちの話を聞くでもなく聞きながら、
三宅 葉月
はゆったりとした時間を過ごしていた。時々は購入したジェラートを口にして、その美味しさにほぅ……と目を細め、またのんびりと道行く人々を眺めたり、テラス席の周辺を行ったり来たりする猫達を眺めたりする――その繰り返し。
ふと気が付くといつの間にやら傍らに、葉月に寄り添うように座る橙のシマ猫が居た。あら、と見下ろした葉月の視線に気づいたのだろう、シマ猫がちらりと葉月を見上げる。
けれどもそれは本当に、ほんの少しだけで。すぐに『関係ない』とばかりにふいと視線をそらし、葉月とは反対側のどこかを見つめ始めたシマ猫の、だが長くしなやかなしっぽだけがタシン、タシン、とリズムか何かを刻むように、葉月の膝を叩いていて。
それがなんとも言えず愛らしいような、いじらしいような、そんな心地がして葉月は知らず、ふふふ、と笑みを零した。その気配にまた猫がピクリと髭を動かしたが、やっぱり視線は頑なに違う場所を見つめている。
そんな猫にそっと微笑みかけて、葉月はまたジェラートを一口そっと口に運んだ。まずは冷やりとした感触が全身に駆け抜けていき、次いで甘酸っぱくて上品な味がすぅと口いっぱいに広がっていく。
葉月が頼んだジェラートは、ミックスベリーとマンゴーである。トッピングにもベリーをたっぷりと乗せてあって、脇にそっと刺さったグリッシーニが、ワッフルやウェハースよりもグッと大人びた味へと引き締めているように感じられた。
カリ、とグリッシーニを少し齧って、そのままジェラートを口に運べばまた、違った味わいが口の中で生まれる。そんな様々な変化を楽しみながら、のんびり、のんびりと味わっていたら、傍らのシマ猫が大あくびをした。
「――お昼寝するの?」
シマ猫にそう声を掛けたら、タシン、とまた尻尾で1つ葉月の膝を叩いたかと思うと、そのまま前足に頭を預けて、こてんと眠ってしまった。けれどもその前足の片方だけが、ちょんと葉月のスカートにかけられているのに気づく。
ふふ、とまた柔らかな笑みが零れた。これはもうしばらくは帰れそうにないと、微笑みながらまたジェラートを1口食べた葉月はそっと日傘を手に取り、シマ猫が気持ちよく眠れるよう日陰を作ってやる。
そんな風に誰もが思い思いに過ごすテラス席を見回して、
倉前 七瀬
と
ウォルター・B
先生は空席がないか探していた。だがちょうど込み合う時間帯にかち合ってしまったのか、良さそうな空席が見当たらない。
否、厳密には空席らしいところはちらほらあるのだ。だが、そこにはたいてい猫が我が物顔で居座っていて、完全に空席なのかと言われると疑問が残る。
思い思いに寛いでいる猫を追い払ってまで、席を確保するのもいかがなものか。でもせっかく会えたのだから、ウォルター先生とゆっくりじっくり話したいし――
どうしようかと悩んでいたら、何やら急に左腕が重くなった気がして、七瀬は目をぱちくりさせた。何だろう、と左腕の方を見下ろしてみたら、なんと、子猫がよじよじと昇ってくるところだ。
えっ、と思わず小さな驚きの声を上げた七瀬に、気付いたウォルター先生もひょい、と七瀬の左側を覗き込んだ。そうしてよいしょ、よいしょ、と登っている子猫を見て唇の端を上げる。
「倉前、なつかれたねぇ」
「そうなんですかね……」
下手に動いたら落っことしてしまいそうで、無意識に呼吸すら潜めて子猫の奮闘を見守りながら、七瀬は何ともふにゃりとした返事をした。これは喜んでいい事なのか、良い事なのだろうけれどどうしたら良いのか、ウォルター先生の言葉に何とも言えない複雑な気持ちでぐるぐると思考が回る。
そうしている間に白い子猫は、ついに左袖をよじ登り切って、七瀬の肩へと到達した。子猫も落ちないように必死なのだろう、少しばかり爪を食い込ませながら、ふん! と必死に踏ん張っている――地味に痛い。
そんな子猫の邪魔をしないよう、七瀬が心持ち頭を前へと倒すと、また左腕に何やら重みを感じた。――今度は驚かないぞ、と覚悟を決めてそっと首を動かしたら案の定、白猫に続けとばかりに今度は、黒い子猫がよじ登り始めている。
ぶっ、とウォルター先生が堪え切れないように噴出した。先生、とジト目になって見上げれば、悪い悪いと手を振りながらも楽しげだ。
口元を軽く覆ってくつくつとひとしきり肩を揺らしてから、ウォルター先生は「仕方ないねぇ」と肩を竦めた。
「その様子じゃ、しばらく動けそうにないしねぇ。ここで食べて行こうか」
そう言って、テラス席と店内を繋ぐ入り口の脇にズレると、そのまま壁、というか窓にもたれ掛かって、どこからか取り出したハンディ扇風機を回し始める。その姿はモデルのように様になっていて、おお、と七瀬はつい見惚れてしまった。
倉前、とそんな七瀬をウォルター先生が、ハンディ扇風機ごと手招きする。そこに立ってると出入りの邪魔だよ、と注意されればまったくもってその通りなので、はーい、となんだか高校生の頃に戻った気分で返事した。
そうして猫達を落とさないよう、慎重にすり足気味でウォルター先生の隣へと移動する。邪魔にならないように、と肩と肩が触れ合うぎりぎりの位置にまで詰めて、心持ち慎重にジェラートを食べ始めた。
そんな七瀬の頬を、ウォルター先生の持つハンディ扇風機の風がぬるくくすぐる。それがなんだか心地よくて、へら、と頬が緩んだ。
「先生、お元気でしたか」
「元気だよぉ。って、こないだも会っただろ」
「こないだはこないだですけん」
そうしてひんやり美味しいジェラートに舌鼓を打ちながら、そんな事を他愛なく話し始めたのだった。
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KAN
菊華 伴
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
イラスト企画用(600)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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