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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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◆はじまりの時計塔
高校生最後の夏休み。
大作の本を一息に読んでしまうのも良かったけれど、寮でじっとしている気分にもなれなくて、
綾辻 綾花
はお弁当を作って出かけることにした。
1つは自分の昼食用。もう1つは夕飯になってしまうかもしれないお弁当を持って、自転車を走らせた。
到着したのは、通い慣れた寝子島高校だ。
駐輪場には部活動に勤しむ生徒たちの物だろうか、夏休みにしては多くの自転車があって、その隙間や前籠には、うとうとしている猫もいる。
(確か、見ると幸せになれるにゃんこがいるって噂になってたけど)
お昼寝の邪魔をしないように、そっと様子を見てみるけれど、ここにはいつも見かける猫たちの姿しかないようだ。
だけど、猫を見れば和やかな気持ちにさせてくれるという点では、綾花から見ればどの猫も『幸せ猫』には違いない。もしかしたら、本物の幸せ猫のお友達がいるかもしれない。
噂にあやかって、お願い事をするくらいはいいだろうか。
(
早川 珪
先生と…………一緒に、ご飯が食べられますように!)
どうせなら、会うだけじゃなくて。お弁当を渡せるだけじゃなくて。
せっかくお願いするのだ、これくらい大きく願掛けをしたってバチは当たらないだろう。
とは言っても、約束もしていない。
先生も生徒と同じく長期休みを取ることができるが、仕事で時折学校には来ていると聞いたことがある。だからと言って、職員室で仕事をしているか、雑務で学校の敷地のどこかにいるかなんてわからないし、そもそも今日がその日だとは限らない。
ここは乙女の直感に頼るしかない。綾花はお弁当がひっくり返っていないことを確認して、珪のいそうな場所を見て回ることにした。
寝子島に住む人たちが星幽塔を物珍しく見るように、星幽塔に住まうほしびとも、寝子島には物珍しさや憧れがあったりする。
「これが、寝子島高等学校の正装なんですね!」
スカートの組み合わせが自由だったり、ブラウスも指定の物がなかったりと生徒の自主性を重んじる校風ではあるが、学び舎に赴くときは身につけるべき制服がきちんと用意されている。学生でない
リリエル・エーテライト
は、友人の
メリィ・ランページ
と揃って制服へ袖を通す機会に恵まれて、にこにこと寝子高へやってきたのだけれど。
「なんだか騒がしいね? 何かあったのかな」
授業をしているようにも、イベントがあるようにも見えない。
キャットフードの大きな袋を抱えて走る人を見れば、そのガサガサという音になんとなくメリィは聞き耳を立ててしまうし、猫を呼びながら羽のおもちゃがついた釣り竿をひらひらさせている人がいれば、スカートの下に隠した尻尾がそわそわと動いてしまう。
「探し猫……でしょうか?」
ただでさえ寝子島には猫が多いと聞くのに、その中から見つけ出すことなんてできるだろうか。すでに餌やおもちゃと猫の気を惹きそうなものは用意されている。あとは、それに猫が気づいてくれるかだ。
「だいじょーぶだよ、リリエル! 猫は気まぐれなんだから追いかけるより待つ方がいいよ」
「それもそうですが……何かお借りできないか、聞いてみます!」
困っている人を放っておくことができないリリエルが、そう言うだろうことはわかっていた。手伝えることがあるならメリィだって全力で手伝いたい――とは、思っているのだけれど。
この周辺はうずうずする物がいっぱいで、気が散ってしまいそうだ。
(人があまり近づかなくて、猫が好きそうなところは……)
ぐるりと見渡して、時計塔が目に入る。あれだけ高い場所なら、普通の人は近寄ってこなくて猫の昼寝にも都合が良さそうだ。
「メリィちゃん! 猫のおやつとおもちゃ、確保できましたよー!」
にこやかに手を振って駆け寄ってくるリリエルの手には、誘惑の塊がいっぱいだ。メリィはじゃれつくのをぐっと我慢して、リリエルと時計塔を登ってみることにした。
島のあちこちで話題になっている猫は、どんな姿をしているだろう。
講堂の階段をスキップでもするように駆け上がりながら、
パトリシア・プロウライト
は考える。
きっと普通の猫が隠れないような所にいるのかも、変わった洋服を着ているのかも。
「世界のあちこちで幸せを振りまくお仕事をしているなら、制服を着てるかもーっ!」
気分上々なパトリシアは、屋上のさらに上へ繋がる階段へとさしかかる。何かを察しろと言わんばかりのチェーンは階段の隅へ追いやられていた。
(……まあ、いっか!)
自分が触ったんじゃないし、どこにも立ち入り禁止なんて書いてないし。
そもそも夏休みの学校なんて用事が無い限り来ちゃダメかもしれないし、お休みでも私服で入っちゃダメかもしれない。
階段を上りきった先にある扉を開けるのは、悪いことをしているようでドキドキする。
こんなに悪いことをたくさんやっていたら、水色のシャツが眩しい警察官の制服を着た素敵男子が注意をしに駆けつけるだろうか? ……残念ながら、振り返っても誰もいないので、パトリシアは遠慮無く扉の向こう側へ行くことにした。
「すっごーい! 屋根に上がれたんだ!」
申し訳程度の柵がついた、講堂の屋根の上。あんなに高く見えた時計塔も、すぐ目の前にある。
こんな高所にいるんだ、夏の日差しにも負けない爽やかな笑顔が似合う、オレンジ色の制服なレスキュー隊が颯爽と助けに来るのはどうだろう。それとも、空からインカムの似合うパイロットな彼が投げ梯子を?
世の中は何故、こんなにも素敵な制服で溢れているのか。これではシチュエーションを一通り空想するのも、幸せを呼ぶだか願いを叶えるだかな猫に頼むこともままならない。
「学生時代しか着られない制服もレアリティ高めだよね。運動部のユニフォームとか」
今は北側を向いているらしく、部活棟と九夜山方面が見える。運動部の出入りを眺めるなら最高だが、パトリシアが今一番気になるのは、幸せ猫がまだ知らぬ制服を着ているか、否かだ。
「誰も探さない場所にいる猫を探しちゃおっと!」
パトリシアは上機嫌で講堂の屋根を散策し始めた。
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グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
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